那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り126分(Bコース) 下り76分(Cコース)   岡山県
倉敷からの距離   102Km        登頂日 2005/09/02   ガイドブック  F写真 山の音

9:54駐車場−10:06登山口−10:08BCコース分岐−10:10橋10:11−10:15花10:20−10:31花10:34−10:55ABコース分岐−10:56五合目10:59−11:05花11:11−11:12黒滝分岐_1.4Km−11:16工事用道路−11:34花11:37−11:51道標_1Km−11:54八合目11:56−12:09尾根−12:10道標_500m−12:23山頂12:43−12:52三角点−12:59道標_500m−13:02−八合目−13:10道標_1.1Km−13:16大神岩−13:33水場−13:36休憩所−13:39林道−13:48合流−13:50登山口−13:59駐車場

登山
 今日は那岐山(なぎせん1255m)を訪ねる 那岐山の岡山側ルートを登るのは昨年10月に訪ねて以来でほぼ1年振り 倒木の後はどうなっただろうか

 駐車場に車を入れると昨年10月訪ねた時を思い出す 道路に倒れかかっていた木々は確かその日のうちに撤去作業がなされ今は当時を思い出させるものは無い ミンミンゼミやツクツクホウシの鳴き声を聞きながら渓流沿いのルートに入る 渓流を渡る橋はまだ壊れたまま ここまではまだ手が回らないようだ

 渓流沿いのルートは倒木で塞がれ通行出来なかったがその時の倒木は撤去され歩けるようになっている 少し進むと斜面が崩れ遊歩道を塞いでいる 河原の石の上を迂回して行く 地面から剥き出しになった根っこがそのままころがっている 渓流沿いのルートで崩落があったのはここだけで他は歩くのに支障は無かった

 ルート脇にはキンミズヒキ マツカゼソウ キツリフネ ノブキ ハナタデを見つけた 渓流の音を収録しながら登って行く 林道に出る 駐車場に1台駐車していた すると林道は車が走れるようになっているわけだ 林道の舗装はここまでだが未舗装部分が整備されこれまでと違った感じを受ける 道路沿いにツリフネソウ ヘソカズラ ゲンノショウコが顔を見せる

 登山口入口から山道に入る 登山口にあったBコース通行不能の標識は無い Bコースも登れるようになったようだ Bを登りに選ぶか下りに選ぶか迷ったが登りに選べば万一通行不能の所があれば そこで戻ってくればいいと判断し分岐をBコースにとる

 ツルリンドウ セリが顔を見せる 橋のところで渓流の音を収録する 河原を見るとテンニンソウ ノブキが花を咲かせていた

 2000年7月1日の記録にBコースは下る事が多く登りの経験は少ない こうして登っていると植林の道は随分と長い 同じような景観が続き、八合目になって潅木に変わる と記載しているが景観は一変 何せ木が少ない 五合目を過ぎた地点からまさに丸坊主という形で広大な樹林帯が消えている まさに驚きである

 今日はものすごく蒸し暑い 橋を渡り少し登りかけた地点で汗が吹き出すようにたらたらと出て来る ガスが消え太陽光線が射し込む 日影を作ってくれた樹林は消え余計暑さを感じる 暑さを感じる時は身体も結構負荷がかかっており足取りは重い 花は無いだろうと期待していなかったがルート脇にヤマジノホトトギス イヌトウバナが顔を出す 変った花を見つけた 調べるとネナシカズラのようだ

 足取りが重く歩みがゆっくりだとそれだけ視野が広がる ルート下にキツリフネが群生しているのを見つけた ツリフネソウが群生しているのには良く出会うがキツリフネが群生しているのを見るのは初めてだ 爽やかな感じがするマツカゼソウも花を咲かせていた サトイモの葉を小さくしたような三角の葉で小さな白い花をつけた花が群生していたが名前がわからなかった

 五合目の手前に新しく分岐がある 山頂1.5Km・登山口1.5Km・Aコース六合目0.4Kmと記載されており直登するように新しいルートが出来ている 分岐からすぐに五合目に出る ここで一息入れ 咽の渇きを潤す 登りの途中で休んだり 飲み物をとる事は滅多にないのだが今日は咽が渇く お茶を飲みながら周辺を見回すとテンニンソウ トリカブトが花を咲かせている 五合目の少し先左手にはオタカラコウ アザミ キツリフネ ツリフネソウが顔を見せてくれた オタカラコウは結構目立つ こうして見るとBコースは結構花が多いと改めて見直す これらの花は樹林に隠れていたのだろうか? それとも下る時花に気がつかなかったのだろうか? その後もツユクサ ミズタビラコ ツルリンドウ ヤマジノホトトギス フシグロセンノウ アキノキリンソウなどが顔を見せる

 そして樹林倒木地帯に出る ルートには風倒木整備中 注意する旨の標識が出ており山肌に重機が入り整備が行われている 黒滝分岐を少し登った地点に工事用の道路が作られ倒木の搬出が進められている ルートはすっかり見通しが良くなり昔の面影は全く無い ルートも新しく作られている所が結構ある これまでのルートや見覚えのある切り株などに出会うと懐かしさが感じられる 何十年とかかって育ってきた樹林帯が一挙に消えその大きな力にただ驚くばかりである

 八合目に近づいて来ると ルートは昔の落着きを取戻してくる ミヤマフユイチゴと思われる花を見つけた ツルリンドウが一つのつるに数十の花を咲かせていた サンインヒキオコシが花を咲かせている 1Km標識を過ぎ間もなく八合目に出る ここでまた一息入れ 咽の渇きを潤す 谷筋にオタカラコウがひそりと咲いていた

 八合目からの潅木帯は特に異常ない 潅木帯を抜け枯れ笹を踏みながら一歩一歩登って行くと尾根道に出る 尾根を左にとり山頂に出る 山頂には誰もいない リュックを降ろしびしょびしょになった上着を着替える 山頂からの視界はきかない すぐ近くのかご山ですら判別出来なかった 三角点ならびに滝山は見る事が出来た 山頂にはノリウツギが白い花を咲かせていた

 昼食休憩をとり下山する 下山はCコースに降りる 尾根道でアキノキリンソウ キンミズヒキ イヌタデ テンニンソウ ホツツジ ツルリンドウを見つけた 三角点では男性二人がルートから離れた所で休んでおられた

 三角点から降りて行く ここでもアキノキリンソウ ホソバノヤマハハコ ツルリンドウ ホツツジが顔を見せる 500m標識に出る旧ルートは歩く人が少ないのだろうすっかり笹が繁り足元が見えない状態になっていた 新たに作られたルートを降りて行く

 八合目を過ぎ大神岩に降りて行く ここまでルートに倒木はもう無い 大神岩から先は倒木で難航したところ 樹林帯の外側のルートを降りて行き この辺りは難航した所だったなと懐かしく思いながら降りて行く もうルートを遮るような倒木は無い ここでも風倒木の整理がされており作業員に声をかけ安全を確認してください と注意書きがあった ルート脇での作業はされていなかったので特に声をかける事なく降りて行く

 ルート沿いにソバナ キバナアキギリ オトコエシが咲いていた 林道を横断しここでも倒木がひどかった事を思い出しながら降りて行く ルートは整備されているが景観は一変している

 登山口から林道を降り 舗装道路を降りて行く 道路の右側の樹林帯も倒木で消えている 折れた樹木があちらこちらに見え痛々しい 駐車場も倒木の跡は何も見られなかった 


アプローチ
 いつものように429を走る ガスがかかり休み乢トンネル出口で見える筈の山影は見えない 津山の手前で53に乗る 日本原に滝山−那岐山の山並みを展望出来るスポットがあるが山頂にガスがかかり見えない 那岐山登山口の案内に従い左折し登山口の第二駐車場に 今日は1台も駐車していない