大山

標高 1711m    難易度 ☆☆    登り115分 下り71分 鳥取県
倉敷からの距離   146Km        登頂日 2005/09/08  ガイドブック  写真 山の音

下山駐車場9:51−10:03一合目−10:14ニ合目−10:15_1000mH10:18−10:26三合目−10:30音10:32−10:38四合目−10:42_1200mH10:46−10:52五合目10:54−10:55分岐−11:08六合目−11:22七合目−11:42八合目−11:44_1600mH−11:46待ち11:49−12:00山頂−12:03三角点12:25−12:28山頂12:39−12:50八合目12:53−13:05七合目−13:11六合目13:18−13:25分岐−13:26五合目−13:32四合目−13:37三合目13:39−13:42二合目−13:52一合目−14:03駐車場

登山
 先日出雲峠を訪ねた時に枡水ヶ原にもマツムシソウが咲いていると伺った 大山(だいせん1711m)を訪ね その機会に枡水ヶ原に寄ってこよう

 ガスに包まれた登山道を登って行く セミの鳴き声も小鳥の声も聞こえて来ない 石段を登る靴音がコツコツとリズムを刻む 石段の脇にはシシウド ノブキ ツリフネソウ ミズヒキ アキノキリンソウ セリ オオカニコウモリなどが顔を見せる ママコノシリヌグイだろうかタデ科の花も顔を見せる ジャコウソウが花を咲かせていた

 石段が終わるとブナ樹林の中の登山道となる ガスに包まれたブナ樹林は潤いがあり 空気もおいしい マイナスイオンがきっと充満している事だろう 三脚をセットしガスに包まれたブナ樹林をカメラに収めながら登って行く

 一合目 二合目と一合毎に標識がある ルート脇にヤマジノホトトギス アキノキリンソウを見つけたが花は少ない 時折小鳥の鳴き声が聞こえて来るもののセミの鳴き声は聞こえて来ない

 四合目の標識のところに「山の神さん」と呼ばれる祠がある ここには以前遥拝所があり、登山者が東の尾根からのぼる日の出をおがんで、登山の安全を祈願していた場所です。このことにちなみ、平成3年11月に大山ガイドクラブにより、再建されたものです。 と説明がある 今日は残念ながらガスで東の尾根は全く見えない

 四合目を過ぎた地点でガスが薄くなる それに合わせるかのように小鳥のさえずりが聞こえて来る ソバナ トモエシオガマがぽつぽつと顔を見せる

 六合目に出る 六合目からもガスで何も見えない エゾゼミのビートのある鳴き声が聞こえてきた 何名か休憩されていたがお先にと失礼する ルート脇にホソバノヤマハハコ ソバナ アキノキリンソウ タンナトリカブト フウロソウ キュウシュウコゴメグサと花が顔を出す ナンゴククガイソウはすっかり花の色を失っているがまだその形を留めていた

 二合目で2人 三合目で1人 四合目で1人 五合目で1人 六合目で2人 七合目で1人 八合目で1人と次々に下山されてくる方とすれ違う 八合目の手前でガスの切れ目から大山北壁が見えてきた 見えていなかったものが急に見えるようになり見慣れた景観とは言え趣が異なる

 八合目の標識を過ぎると急な登りは終わり一息入れる事が出来る これまでは左手に大山北壁が見えていたが ここに来ると今度は右手の視界が広がる それも雲海が一面に広がる まさに雲上人だ 雲が織り成す景観にしばし見とれる

 木道にかかる地点で自衛隊の方が一列縦隊になって降りて来られた 登り優先とは言え何名かわからない程の多人数なので木道の手前で待機する すれ違いながら話しかけ姫路から来られ100名との事 これからどこに行くのかと尋ねると降りている所だとの返事 降りるなら私が来た方向に曲がらないといけないのだが と話すと 間違えに気づいたらしく、前方に大声をかけ間違ったようだと連絡を取られていた こうして隊列を組んで行動しているとルートを間違えても誰も不思議に思わずついて行くものだなと変な感心をする

 隊列の動きが停まったのでその脇を通らせていただき 山頂を目指す フウロソウ サラシナショウマ キュウシュウコゴメグサ等が顔を見せる 山頂にはざっと12名の方が休んでおられた ガスが晴れそうなのでその足ですぐに三角点を目指す 三角点には誰もおらず景観を楽しむ 大山三鈷峰や矢筈ヶ山の方面も雲海に覆われ、わずか三鈷峰が頭を出している状態 剣ヶ峰も次から次と南の方角からガスがのぼってきて見え隠れする 剣ヶ峰から烏ヶ山方面は全く見えない 反対側の日本海側は雲海を挟み弓ヶ浜が見え、これもまた素晴らしい景観だ 写真撮影を楽しむ

 三角点の周辺にはホソバノヤマハハコ フウロソウ アキノキリンソウ ナンゴククガイソウが花を咲かせていた またエゾゼミと思われる鳴き声も聞こえてきた

 昼食を終えてから山頂に戻る 山頂は大分人が減っていた 六合目から前後して登って来られた方と挨拶をする 東京で行われた結婚式の帰りで九州から来られた ご主人は六合目で待っているらしいと話しておられた 三角点まで行かれると剣ヶ峰の景観がいいですよと話すとそちらに向かわれた

 しばらくしてから下山する 下山は登ってきたルートを戻る 六合目ではガスが晴れ北壁が展開している 男性の方が本を読みながら休んでおられた 先程の女性のご主人だなと思いながら景観をカメラに収めていると 山頂でお会いした女性がもう降りて来られご主人と話をされていた 今日は何回もお会いしますねと挨拶しお先に失礼する

 ガスが晴れ太陽の陽射しが出てきた為かエゾゼミやツクツクボウシの鳴き声が聞こえてくる 一合目付近ではミンミンゼミの鳴き声も聞こえてきた



 帰路枡水ヶ原に寄る 枡水ヶ原にはリフトが出来ており営業していた リフト乗り場の周辺にマツムシソウがぱらぱらと咲いていた リフト乗り場を作った時に植えたようだ 出雲峠をイメージしていたが残念だった 草が伸びた草原を散策するとあちらこちらにキキョウが花を咲かせていたが 周辺の草に隠れてしまっていた 草原の先にはススキの原が広がっていた

アプローチ
 超大型の台風14号は日本海側にずれたそれでも313見尾では土砂崩れで通行止めとインターネットに掲載されていた 青空の下、高梁川沿いを走る だが、台風の影響を受け濁った水が勢いを持って流れている 四国の早明浦ダムはこの台風で空であったものが一挙に100%となったとの報道でありものすごい雨量だったようだ

 ラジオでも313見尾は通行止めと報じている あれ? 180号は明地峠の北 日野町で8時から通行止めとも聞こえてきた 聞き取れない所もあったので確認しないとと思いながら車を走らす 明地峠を越えられないならどこに行こうかと候補を考える

 新見の入り口の道路標識に183日南通行止めとの表示があった ラジオでは明地峠の北と聞こえたようなので峠を越えられるか念には念を入れてと新見警察署に立ち寄り 確認する ここでは岡山管内の情報しかわからないとの事だったが親切に鳥取県に問い合わせしていただき 180号は通行可能と確認していただいた

 新見を過ぎたあたりから雲が増えて来る 明地峠を抜けた地点から大山が望めるのだが今日はガスで全く見えない 日野川沿いからも山並みは見えない 溝口から県道45に乗り枡水ヶ原に向かう 溝口インターを過ぎても山の姿は見えない 大分近づいてからガスの中に薄っすらと山裾が見えてきた

 枡水ヶ原はガスの中 気温表示は19℃ ガスの中大山循環道を走り 下山駐車場に駐車 今日はいつもより駐車している車は少ない 自衛隊の車が何台か駐車していた