那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り88分(西仙コース) 下り70分(東仙コース)   鳥取県
倉敷からの距離   123Km        登頂日 2006/04/14   ガイドブック  F写真 山の音

駐車位置11:07−11:18ゴーロ橋_2.7Km−11:25イワウチワ11:29−11:41シャクナゲの峰11:48−11:55馬の背小屋11:57−12:07標高1000m−12:38三角点−12:43避難小屋12:51−12:55山頂12:56−13:07_500m−13:11分岐−13:30標高1000m−13:34林道13:35−13:45標高800m−13:50イワウチワ13:52−14:00林道14:02−14:11駐車位置

登山
 今年も那岐山(なぎせん1255m)のイワウチワを訪ねる

 登山支度をして出発する 渓流の流れる音が響く ここを訪れるのは何回目だろうか また、この季節になったなと季節感を実感する 霧雨がまだわずか残りガスがたちこめている ミツマタがガスのなかにぼんやりとその姿を見せる 幻想的な景観だ

 ゴーロ橋の所から登山道に入る ミヤマカタバミはまだその姿を見せない 今年は雪が多く 春の訪れは遅いのだろうか 渓流を渡る 渡ったものの倒木でルートが塞がれている 抜ける位置を探すべく渓流沿いに登って行き なんとか倒木を回り込み ルートに戻る

 今年はイワウチワはだめだろうかと思っていた矢先にイワウチワの蕾に出会う 霧雨に濡れながら恥らうようにピンク色のふくらみを見せてくれる まだ蕾だ 花はまだなのだろうかと登って行くと咲いている花に出会う 実に嬉しい この様子ならシャクナゲの峰の斜面にもイワウチワが咲いているだろうと期待が高まる ルート脇に顔を出すイワウチワの蕾や花を楽しみながらシャクナゲの峰に出る

 咲いていました 斜面を覆うようにイワウチワが花を咲かせている 男性の方が斜面の下の方まで降り 写真を撮っておられた デジカメでマクロがなかなか思うように撮れない 時折撮れる時があるので撮り方にコツがあるのだろうがコツを習得するのはなかなか手ごわい 三脚をセットし今日も何枚か撮影する ガスに煙る樹林を背景にイワウチワの花がいくつも咲いているのがなんとか撮れていた

 霧雨はいつの間にかあがった しかしガスに覆われしっとりとした景観 写真を撮りシャクナゲの峰を後にする 男性の方はやっと下での撮影を終えたのか登って来られた お先にと声をかけ失礼する シャクナゲの峰を過ぎてもイワウチワが顔を出すが まだどれも蕾の状態だ

 馬の背小屋に出る 新しく小屋が出来ている 扉を開き中を覗いてみる 桧の香しい匂いが身体に浸み込む

 馬の背小屋を後に登ってゆく イワウチワの蕾がまだまだ続く 標高1000mの標識の手前まで咲いていた 小鳥の鳴き声が聞こえてくる ウグイスも遠くの方から聞こえてくる ルートは桧の樹林帯を過ぎサラサドウダンの樹林帯になる 道幅が狭くなりドウダンツツジの枝がルートに飛び出しており注意が必要だ 昨年はたわわに花を咲かせていたのだなとイメージを膨らませながら登って行く ルートの雪は消えている

 ドウダンツツジの樹林帯を抜けると山頂は近い 風が強くビュービューと音をたてながら吹きすさぶ、樹林の中にいた時は気が付かなかった ガスも深い すぐ近くの休憩小屋が霞んで見える 休憩小屋の柱を見ると、氷が付着している 相当冷え込んでいるようだ

 風は強く 冷たい ガスで景観は見えない 三角点ピークを素通りしてすぐに避難小屋に向かう 避難小屋で風を避け昼食をとる 小屋の入口に置いてある温度計は1℃を示していた この温度であれば氷が付着していてもおかしくない 小屋に入ると余計風が吹きすさぶ音が聞こえてくる 音を収録してみたがどうだろう

 昼食後小屋を後にし、山頂に出る 山頂も風が吹き景観は何も見えない 三脚のセットも出来そうもないのでぼんやりとした山頂標識をカメラに撮り 早々に下山する

 下山は東仙ルートを降りる 尾根をA、Bコースの方向に向かう 500m地点の標識がある付近にはまだ雪が残っていた 雪の下が溶けている所があるので踏み抜かないよう注意しながら足場を確かめつつ降りて行く

 東仙ルートとAコースの分岐付近では東仙ルート側にまだ雪がありルートの判別が出来ない 勝手を知っているので標識が示す方向に向かう すぐにルートや標識などを見つける事が出来た 下山途中にも雪が残っているところがあり足元に注意しながら降りて行く

 標高1000mの標識を過ぎ 林道に出る 林道にはフキノトウが顔を見せていた 林道を斜めに横断するようにしてルートを降りて行く 時折ウグイスの鳴き声が聞こえてくる この辺りはコガクウツギが咲く場所だなと思いながらルートを降りる 渓流をまたぎ、少し登りとなる左手にイワウチワの群落がある 今年も幾つか花を咲かせていた 下山ルートにもぽつぽつとイワウチワが顔を見せる こんにちは今年も逢えたねといつくしみ深くささやきかける

 イワウチワの咲いているところを過ぎるとすぐに林道に出る 林道ではミツマタ フキノトウ キブシが顔を見せる 今になって薄日が射してきた


アプローチ
 この1週間で桃は満開 吉備路はピンクの固まりで華やかになる 天気は曇りでどんよりしているのが残念だ このところ天候の変化が激しい 登山に行ける日に天気が悪くなりなかなかチャンスが掴めない 今日も昨晩の予報でなんとか雨には降られないで済みそうだと判断し急遽出かける

 429を走る 倉敷の桜はだいぶ散ってしまったが 足守周辺ではまだ見事な花をつけている 旭川ダムは今日は満々と水を湛え 水没している樹木もある そしてダム湖の沿道は満開の桜が出迎えてくれる 三休公園の桜も咲き山肌を桜色に染めている 車を走らせながらデジカメで撮る

 旭町を抜け 休み乢トンネルを抜ける 雲に覆われ山影は見えない 津山の手前で53に乗り 市街地を抜ける 日本原の気温は9℃ 雲は低く垂れ 那岐山の山並みは見えない

 黒尾峠にかかる 車のウインドウに水滴がつく 霧雨が降りだした 山陰地方は朝のうち雨が残ると予報されていた 止むことを期待し車をそのまま走らす 峠の温度表示は4℃ 高度をあげると気温も下がってくる

 鳥取県側に降り 那岐山登山道の案内標識を左折し登山口に向かう 道路沿いに桜並木があるがこちらの花はまだ 因美線のガードを潜り 登山道の標識に従い左折する 道なりに走り林道を登って行き登山口に 登山口周辺の空地に駐車 すでに2台駐車