大山三鈷峰

標高 1516m    難易度 ☆☆☆    登り149分 下り89分  鳥取県
倉敷からの距離   146Km        登頂日 2006/08/07  ガイドブック  写真

下山駐車場8:51−9:10大神山神社−9:15分岐−9:22自動車道−9:42下宝珠越−10:10中宝珠−10:56上宝珠10:59−11:25ユートピア分岐−11:43三鈷峰山頂12:00−12:10ユートピア分岐=ユートピア=象ヶ鼻=12:45ユートピア分岐−13:02上宝珠−13:20靴13:22−13:36元谷−13:49大神山神社13:52−14:09駐車場

登山
 この時期になるとユートピアのお花畑が気になる 大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)を訪ねる

 この暑さに中の原のゲレンデを登って行くのはきついと思い大神山神社経由で下宝珠越えのルートを選ぶ 登山支度をして出発する 県道45を行き大山寺橋を渡る 三鈷峰ならびに大山北壁が朝の陽射しを受け輝いている あそこに立てると思うと気持ちが高揚する 大神山神社への境内を登って行く みやげ物や飲食店などを抜け鳥居を過ぎると神社の境内となり大きな杉の樹林となる 時々日の当たっている場所に出る その暑い事 日影に入るとほっとする ゲレンデを登らなくて良かった ミンミンゼミが鳴いている 石段を登り大神山神社に出る まだ時間が早いためか人影は少ない

 大神山神社を右に回り登山道に入って行く ヤマアジサイ ハナタデ オオカニコウモリが顔を見せる 分岐を左にとり下宝珠越えに向かう ニイニイゼミが一匹寂しそうに鳴いている もうエゾハルゼミは時期が過ぎたのかあのにぎにぎしさはもう無い

 自動車道を横断するようにしてルートを行く ルート入口には下宝珠越登山口の案内に並んで 親指ピーク−振子山ルートは大雨による登山道崩壊のため非常に危険な状態です との標識がある 鳥取西部地震で親指ピークを中心に大分崩壊が生じていたが 今回の大雨で更に崩壊が進んだものと思われる

 ルートは谷筋を登って行く ブナ樹林が美しい姿を見せてくれる 紅葉の時期は素晴らしい景観を見せてくれる ヤマアジサイがあちらこちらに顔を見せる 結構急な登りだ ここを下る事はあっても登るのは久し振りだ 下りの感覚とは随分違うと思いながら急な登りに耐え下宝珠越えに出る

 下宝珠越えからはなだらかな尾根ルート ブナ樹林の中を行く ソバナ ハナタデ オオカニコウモリ ヤマジノホトトギス オトギリソウ ホツツジなどが顔を見せる おやエゾハルゼミの鳴き声が聞こえてきた 一匹のようだ誰かいないかと寂しげに鳴いている 遠くからウグイスやホトトギスの鳴き声が聞こえてくるが歩いているブナ樹林は不思議なほど静かだ やがて左手に三鈷峰が見えてくる ノリウツギ ホタルブクロが咲いているのを見て中宝珠越に出る

 中宝珠越えを過ぎると早速シモツケソウが顔を見せる これまでに出会った花に加え新たにホソバノヤマハハコ ナンゴククガイソウ ヒトツバヨモギ ダイモンジソウなどが顔を見せる ルートはアップダウンがあり結構厳しい所がある 家内と一緒に登るには少し難しいかなと思う そして上宝珠越に出る

 上宝珠越えは砂すべりに降りる分岐になっている ご夫婦で登って来られた方が砂すべりに降りる準備をされていた 分岐には危険の標識は無い 大雨で親指ピーク付近で崩壊が起きているとの事で砂すべりはどうかと気になっていたがすでに降りて行かれた方もおられるとの情報も戴いたので帰路はこちらを降りる事としよう 話をしているうちに北壁にガスがかかってきて幻想的な景観になる 濃いガスは心配だが薄っすらと広がるガスは景観のアクセントにもなるが、それ以上に太陽の直射日光を遮ってくれるのが嬉しい

 上宝珠越えからのルートは樹林限界を超えているのか大きな樹木はない エゾノヨロイグサ ナンゴククガイソウ シモツケソウ ヤマアジサイ ホツツジ クルマバナ クサボタン アカソ イヌトウバナ イワアカバナ ホタルブクロ ウド クロバナヒキオコシ ヤマブキショウマと出会った花の名前をメモする クサボタンがガレ場に沿って群生していた

 ユートピア分岐に出る 早速コオニユリ シモツケソウが迎えてくれる 分岐を左にとり三鈷峰山頂を目指す 三鈷峰に向かうルートには次から次と花が顔を出す ルート脇の斜面にもお花畑が広がる コオニユリ シモツケソウに加え ホソバノヤマハハコ ノリウツギ イヨフウロ オオバギボウシ ナンゴククガイソウ ヒトツバヨモギ ヤマアジサイ キュウシュウコゴメグサ オトギリソウ ノアザミ ホツツジ ソバナ エゾノヨロイグサなどを楽しみながら三鈷峰山頂に出る

 山頂には誰もいない ユートピア方面を見ると数名の方が花を楽しんでいる様子を伺うことが出来る ガスは相変わらず大山北壁を覆い大山山頂を見る事は出来ない 昼食休憩をとりながら山頂周辺に咲いている花をメモする シモツケソウ シモツケ エゾノヨロイグサ ノリウツギ ヤマアジサイ ホツツジ ホソバノヤマハハコ キュウシュウコゴメグサ オトギリソウと9種類の花を見つける事が出来た

 昼食を終えてユートピアのお花畑を目指す ユートピア分岐まで戻り 分岐を直進する 分岐のところでお二人連れが休んでおられたので挨拶を交わし カメラのシャッターを押してあげる 今日は三鈷峰はパスしてユートピアから象ヶ鼻を目指すと話しておられた ユートピアには何回も来られているようでナンゴククガイソウはもうピークを過ぎてしまった 花のいい時期は短い コオニユリは今年は少ないなどと説明して戴けた

 ユートピアのお花畑は素晴らしい ナンゴククガイソウはピークは過ぎたとは言うものの シモツケソウが咲き エゾノヨロイグサがあちらこちらで大きな姿を見せる 少ないとは言えコオニユリの色は目立つ 写真撮影を楽しみながら登って行く 一眼レフカメラを持って写真を撮りながら降りて来られた方と出会ったのでいい写真が撮れましたかと伺うと少し先の東側の斜面にナンゴククガイソウが美しく咲いていましたと伺う 話を伺うのとほぼ同時に先程ユートピア分岐で出会った方が大きな声でこれは素晴らしいと声をかけて戴く 斜面にひときわ鮮やかなライトブルーの固まりが見える 花全体がライトブルーを示している ナンゴククガイソウはこんなにきれいな花だったのかと認識を新たにする チョウも良く知っており今を盛りと咲いている花に群がっている 喜んで何枚も写真に収める

 ユートピアの避難小屋から象ヶ鼻と登って行く ユートピアに繋がる斜面には種々の花が咲き楽しませてくれる 丁度象ヶ鼻に出る場所にダイモンジソウが群生していた 象ヶ鼻に出る 大山はガスの中すぐ近くのピークもガスに隠れてしまう ここで私はUターンして下山する

 下山はユートピア分岐から上宝珠越えと登ってきたルートを戻り 上宝珠越えから砂すべりに降りる 砂すべりは何ら支障となるような段差も無くスムーズに降りる 私の穴の開いた靴には砂が入り込んでくるので堰堤の近くに降りた地点で一休みして靴の中の砂を出す 慰霊碑のあった部分では砂防ダムの工事が行われており別のルートを行くようガイドロープがありそれに従って降りて行く 降りて行ったルートは昨年11月に迷ったルートを整備したようだ

 ガスは更に深くなり振り返っても山の姿を確認出来なかった 元谷から大神山神社を経由して駐車場に戻る 大山寺橋からは三鈷峰や北壁はガスの中で何も見えなかった



 大山寺橋脇の駐車場も下山駐車場同様冬季以外無料となっていた バス停付近の駐車場も念の為確認してみたがこちらも開放されていた

アプローチ
 先月30日にやっと梅雨明け 8月になって晴天が続いているものの予定がありやっと今日を迎える 倉敷をいつもより早目に出発 川辺橋の渋滞もなく抜け総社大橋を渡り 豪渓の先で180号に乗る 高梁の市街地入口付近からガスが出てくる 井倉 新見 千屋と180号を北上し 明地峠を抜け鳥取県に入る 明地峠から大山はぼんやりして判別しにくい 峠を下り 高尾で181に乗り日野川沿いを走る 溝口から県道45に乗り 枡水ヶ原を経由して下山駐車場に駐車 今日は結構車が多い

 沿道の温度表示は豪渓23℃ 新見23℃ 千屋23℃ 日野川沿い30℃ 溝口31℃ 桝水ヶ原32℃ 時間はまだ9時前 今日は暑くなりそうだ