那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り96分(Cコース) 下り73分(ABコース)  岡山県
倉敷からの距離   103Km        登頂日 2006/12/19   ガイドブック  F写真 山の音

駐車場10:25−10:34登山口−10:36分岐−10:48林道−10:52森林説明ガイド−11:22大神岩11:24−11:32_1.1Km−11:41八合目−11:46_500m地点−11:55三角点−12:03那岐山頂12:20−12:30_500m地点−12:31分岐−12:33分岐−12:36八合目−12:54六合目−12:56分岐−13:01五合目−13:20橋−13:22分岐−13:24登山口−13:33駐車場

登山
 今日は那岐山(なぎせん1255m)を訪ねる 昨日は登山口から雪で山頂は30cm程の積雪があった由 今日は雪を楽しめるだろうか

 登山支度をする 車の外に出ても太陽の陽射しを受け暖かい これなら上着を着る必要は無さそうだ 雪対策としてスパッツを履き 手袋は雪用にするもののインナーは不要だろうからリュックにしまい出発する

 渓流沿いを登って行く ここからすぐに雪道 積雪は数cm ルートにはトレースが無い ここを登ってゆく人は少ないようだ 擬木の階段部分はアイスバン状態 下る頃はアイスバンは溶けていると思うが避けよう

 渓流沿いのルートから林道に出る 出た所に駐車場があり2台駐車していた 林道を登って行くと左手の風倒木があった一帯に植林作業が進められていた

 登山口からルートに入って行く 登りはCコースとし山頂の状況を見てABコースを降りるか判断しようと分岐をCコース方面に向かう 少し行くと風倒木地帯に出る ふと後を振り返ると市街地が雲海に覆われている幻想的な景観が展開する 先ほどガスが消えたと思ったが 市街地はまだガスに覆われたままだったのだ この景観を見る事が出来、Cコースを選んでラッキーだった 何回も振り返りながら登る

 林道を横断してルートを登って行く 森林のはたらきなどを図解したパネルを過ぎ山肌を斜めに登っていると、突然前方から足音が迫ってくる 足元を見ながら登っており何の予断も無かったので一瞬いのししかと思い身構えると 何と上半身裸の男性が走って降りて来られた ああビックリした と話すと ごめん と言われそのまま走って降りて行かれた リュックも持っておられなかったようで 下からあの格好で走って登られたのだろうか? 何年か前に山頂で上半身裸の方に出会ったがその方だったのだろうか? それにしてもお元気だ

 ルートの積雪は20cm程度だろうか、トレースはついておりしっかり踏み固められている 市街地の雲海の状況を時折振り返りながら登ってゆく 今度は男性の方がお一人で休んでおられた 今日はと挨拶を交わしお先に失礼する そしてひと頑張りすると大神岩に出る

 大神岩に出て 雲海を楽しむ 雲海は大分薄れているが市街地左手の山並みは墨絵の世界 なかなかのもの ルートに戻り登って行く 雪を踏むとキュッキュッと音がするのが面白い 音を録ってみたがわかるだろうか? 八合目の標識などで時刻をメモしながら登ってゆく

 500m地点の標識を過ぎて間もなく樹林帯を抜ける もう少し雪が積もると笹の葉など背の低い草木は雪に埋もれ雪原が展開するのだがまだ夏山の登山ルートが判別出来る状況 次回を期待したい

 三角点で周辺の景観をカメラに収め すぐに山頂に向かい山頂に出る 誰もいない 誰かいるかなと思っていたが予想外れだった 相変わらず太陽は暖かな陽射しを降り注いでくれる 風も無く 汗をかいていても寒さを感じない リュックを降ろし周辺の景観を楽しむ 360度の景観を楽しむ事が出来る 大山は判別出来ないものの結構視界がきく 眼を手前に向けると三角点ピークの北側の斜面の樹木に霧氷が出来ている こうした景観も冬山の楽しみだ

 昼食を終え下山する 下山は予定どおりAコースを降りる トレースがついておりこれなら心配は無い こちらのルートの方が幾分積雪量は多そうだ それでも30cm程度だろう Bコースとの分岐ではトレースはAに向かっておりBコースにはトレースが無かった 私もAコースに向かう

 東仙ルートの分岐では東仙ルートにもトレースが見られたが戻って来る足跡も見られたので途中まで行き戻られたのかも知れない 足跡を見ながらこうしてあれこれ想像するのも面白い

 Aコースを降りるのは2度目 Bコースと繋がってからは初めて Aコースは目前に目標とするピークが見えるだろう 今日はそれを確認したかった 案の定、正面にピークを見据えながらコル に向かって降りて行く 視界さえ良ければBよりコース取りが容易だなと思いながら降りる

 林道に降りた位置が六合目 トレースはそのままAコースに向かっている Bコースにはトレースが無い 今日始めて自分のトレースを残しながら降りて行く ネットの手前で登山ルートに入る 積雪量は20cmも無いのでルートを読む事が出来る 尾根筋を降りてゆきBコースに合流する

 Bコースには植林した若木を守る為だろうネットが張り巡らされている 雪が積もるとネットの下は雪に埋もれる固定されてしまうだろう Bコースを降りてきてネットを潜れなかったらBコースを降りられなってしまうと余計な心配をする

 Bコースに合流した地点は五合目 そこから樹林の中のルートを降りて行く 次第に渓流の音が大きくなり蛇淵の滝の上流の橋に出る 少し行くと登りのルートに合流し 登山口の林道に出る

 林道で植林されている人に出会う 何の木を植えているのか伺うと、この辺りはブナやコナラを植えている 杉や桧は植えないのですかと伺うと、ここには植えないが他で植えるとの事だった 紅葉が楽しめるようになるのは何年ぐらいかかるのだろうか 林道をそのまま小走りに降り 駐車場に 第一駐車場周辺も植林されていた


アプローチ
 全国的に高気圧に覆われ晴れとの予報 倉敷の空も雲は見えない しかし、ガスの影響かぼんやりしている いつものように429を走る 太陽の陽射しを受けながら足守を抜ける 畑に霜が降りており白くなっているのを見ながら冷え込みが厳しかったのだろうと想像する 加茂川の道の駅を過ぎた辺りからガスが漂いだす でも今日は少ないなと思いながら車を走らす

 旭川ダムを過ぎ 休乢トンネルを抜ける 泉山が飛び込んで来るかと期待していたがすごいガス 山どころか前方の視界も十分でない 前の車との車間距離を保ちながら慎重に車を走らす ここでガスに遭った記憶は定かでない

 津山市街の手前で53に合流する 市街地に入ると大分ガスが薄れ見通しもきくようになってきたが 市内を抜けるとまた次第にガスは濃くなる 山並みが左手に見える筈だが全く見えない 日本原の温度表示は0℃と寒々しい 車に暖房を入れているもののどこか冷え冷えしたものを感じる 今日は相当冷え込んでいるから一枚上に着ないといけないかなと登山支度を考える

 那岐山登山口へ左折しようとする直前にガスがすうっと消えていった そして左折し那岐山に向かう 道路の正面には今まで見えなかった山並みが突然顔を見せる エ! これはどうしたことだ!とその変化に驚く そして太陽の陽まで射し込み周辺が明るくなる 山には白いものが見えるが、路面には雪は無く第二駐車場まで車を走らせる 駐車場には雪が少し残っていたが何ら支障なく車を停める ここには1台も駐車していない