櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り148分(直登) 下り109分(天狗の森経由)   岡山県
倉敷からの距離   92Km        登頂日 2008/02/02   ガイドブック  F写真 山の音

駐車場10:22−10:25登山口−10:31新ルート分岐−10:43林道−10:51標識3−11:19五合目11:25−11:43六合目−11:59七合目−12:05分岐−12:17八合目−12:31九合目12:33−12:58山頂13:10−13:16九合目−13:20八合目−13:35天狗の森−14:07合流点−14:10七合目−14:18六合目−14:24五合目14:28−14:43標識3−14:46林道−15:00登山口−15:03駐車場

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)に挑む 雪の状態はどうだろう 

 登山支度をする 登山口周辺には雪は無いが山では積もっているだろうから輪カンジキをリュックにくくりつけ出発する 舗装道路を登るとすぐ登山道の標識のある所に出る ここから登山道に入る ルートに薄っすらと雪が残っておりアイスバン状態になっているところがある 畑に出ると雪は無い 山頂を見上げると白いものが認められるので上の方には雪はありそうだ

 林道工事の為登山道のルートが変更されている 新ルートに雪が積もるとルートを追う事が出来るか、また、傾斜がそこそこあるので登れるだろうかと心配していたが 幸いルートははっきりわかるし、雪は少し積もってはいるものの左程支障にならない 踏まれている所はアイスバン状態になっているので滑らないよう注意して登って行く ガイドテープが1m程度の高さで張ってあるので ここまで埋もれる事はないだろうから充分目印になるな と思いながら登って行く そして 林道に飛び出す

 飛び出した地点に登山口の標識がある この位置を確認しておく 改めて確認しておかないと下山時迷う恐れがある 林道は10cm程積雪があり車の轍がある 轍に踏まれた部分は滑り易い されど 積雪部分は靴が埋もれる 足元を選びながら林道を進み 登山道の標識に従い 山道に入る 林道はこの先で通行止めとなっていた
 ルートには雪は無く ルートを失う事も無く登って行く テープナビが要所要所にあるが雪が積もるとルートを追いにくく そのまま尾根に入ってゆく恐れのある箇所がある ルートは林道に沿うように作られているので旧道と合流するまでは林道を右に見える位置をキープして登ると良さそうだ そして旧道と合流する

 合流点は標識3と記載されている 旧道のルートになると慣れているのか安心する 雪は次第に増えてきて 周辺の雪景色もきれいになる 振り返ると樹間に山頂が見える そうかこんな方角なんだと認識を新たにする そして五合目に出る

 五合目の積雪は15-20cm程度 輪カンジキを装着しなくても良さそうだがいずれ必要になるだろうし 六合目に出る急な登りは輪カンジキがあった方が良さそうだと判断しここで輪カンジキを履く

 六合目への登りに向かって行く ルートには足跡はない わずか踏まれたような跡が見られる 積雪量はそう多くなく 順調に登って行く 2005/12には六合目から七合目に登るのに44分要した経験があるが そうした事は無く20分も要せずに登って行けた これは調子がいい 分岐で天狗の森を経由しようか迷ったが山頂に行く事を優先しようと 直登して行く 天狗の森分岐の所から下蒜山だろう冠雪した山が見えた

 八合目に出る 天狗の森からのルートとの合流点だ ここから、天狗の森の方角を覗き込む トレースは無く 真っ白な雪面が広がっていた 八合目からの登りは積雪量が次第に増えてきて場所によっては輪カンジキが大分埋もれるようになる 一歩一歩足元を固めながら登って行く 時折吹いて来る風が冷たく感じる 山頂で吹かれると冷え込みが厳しいので今のうちにと九合目の所でひと息入れながらウインドウブレーカを着る 九合目からは大山から蒜山三座に連なる山並みが見える いつもだと振り返る事なく山頂に向かってしまうので、こうした景観は認識が無かった

 そして最後の登りにかかる 夏山ルートの軌跡をイメージしながら登って行く 時折膝頭あたりまで埋もれる 夏山のルートを外した為かなと探りながら登って行く 一歩一歩が結構重い 樹林帯を抜けると頂上はすぐそこだ 標識も見えてきた だけどなかなか足が進まない 夏山に比べ何倍も時間をかけやっと山頂に立つ

 山頂には19回スカイウオークと書かれた新しい丸太の標柱がある スカイウオークには11年前の8回目に訪ねた事がある あれから早、11年 一緒に登った小学4年と6年の子はもう20台になっている 果たして覚えているだろうかと懐かしい思いがこみ上げてくる 大山を背景に標柱と一緒に記念写真を撮る 

 幸い風も無く 冷たさを感じる事なく昼食をとる 昼食を食べている間に大山の山頂にガスがかかり見る見る山頂が隠れてしまう 小雪が舞いだした 早く下山しようとすぐに腰をあげる 下山を竜頭の滝方向にとるか迷ったが それより天狗の森を訪ねようと、登ってきたルートを戻る

 下山は快適 足をとられないよう体重を後にかけ降りて行く 九合目を過ぎた地点で男性の方が登って来られるのに出会う 輪カンジキも履かず登って来られた 挨拶を交わしすれ違う 私の踏み跡が役に立ったかな? 足跡を見ると 私の足跡を忠実に追っておられた

 八合目から天狗の森に降りる 結構雪は深い これを逆に登ろうとしたら大変だっただろうと下りを楽しみ且つ 雪面の美しさを楽しみながら降りて行く 天狗の森の大きなカツラの木の太い枝が一本折れ曲がっている 台風の後遺症が未だ尾を引いている 雪を楽しみながら看板のある所まで下りる

 さてそれからのルートだがトレースは無い 記憶を頼りにルートを目算する 左に巻いて登って行けばなんとかなろうと左に巻きながら登って行く 雪は結構深い この木は見た覚えがあるとか微かな記憶を頼りにルートを行く テープナビがあると心強いのだがなんとかルートらしきものを見つけ 山を巻いて行く ここは通った記憶があると、ルートが正しい事を認識出来、随分と気持ちが楽になる 倒木があり迂回を余儀なくされる 倒木を跨いだらズボーと腰の辺りまで埋もれてしまった カメラに雪がかからないよう慌ててチェックする 天狗の森から30分余りかかり合流点に出る 結構大変だったがそれなりに面白さもあった 山頂を見るとガスが出てきて霞んでいる 樹林の中ではあまり気にならなかったが雪が降っている

 合流してからは登ってきたルートを降りて行く 先ほど出会った方の足跡はついていなかった 滝の方に向かわれたのだろうか 五合目まで降りて 輪カンジキを脱ぐ 後は登ってきたルートをテンポ良く降りて行く 林道に自動車が1台駐車していた 工事関係者の車だろうか? 林道からの下山ルートには複数の足跡が見られた 工事関係者のものなのだろうか?

 畑のところから山頂はもう見えなかった 雪はいつの間にか雨になっていた 国道の路面は随分と濡れていた 登山口の駐車場にはもう1台駐車していた 出合った方のものだろう



アプローチ
 今日は曇り 夜半から雨か雪との予報 倉敷の空も雲っている 吉備路の菜の花が咲いているが残念ながら曇り空では色が映えない いつものように429を走る 足守を抜け県道72を横断して吉備中央町に入った途端、フロントガラスが曇る 外気の温度が急激に低下した為だろう 自然の冷蔵庫の中に突っ込んで行くような感じだ 自動車のファンをきかせ 曇りを払う 加茂川を抜け 旭川に出る 旭川の水位は高い いつから水位があがったのだろうか 満々と水を湛えていると何故か安心する

 旭町で県道30へ左折 旭川沿いに落合へ向かう 県道30の道路工事は1ヶ所を残して終えており 随分と走りやすくなった 落合の入口は2℃ 落合に入ると旭川の先に冠雪した山が見える どうやら富栄山のようだ 曇りとはいえ結構視界がきく 久世に向かって進むと三坂山が見えてくる 雪があるのが伺える 勝山の市街を抜け北上する 勝山の温度表示は1℃ 勝山を過ぎると道路脇に所々雪が残っているが路面には無い 登山口の駐車場に駐車させて戴く 駐車場に雪はなかった 駐車している車も無かった