那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り113分(Bコース) 下り61分(Cコース)  岡山県
倉敷からの距離   102Km        登頂日 2008/08/20   ガイドブック  F写真 山の音

駐車場9:49−9:58林道−10:04登山口−10:06BCコース分岐−10:43五合目−11:07フェンス−11:17道標_1Km−11:19八合目−11:29尾根−11:30道標_500m−11:42山頂12:13−12:20三角点−12:25道標_500m−12:28八合目−12:35道標_1.1Km−12:39大神岩−12:54水場−12:56休憩所−12:59林道−13:05合流−13:07登山口−13:14駐車場

登山
 今日は那岐山(なぎせん1255m)を訪ねる

 駐車場にクサギが花を咲かせている クサギはここで覚えたように思う 登山支度をして出発する ミンミンゼミ ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてくるがピークは過ぎたのかどこか寂しそうに聞こえる つたの植物が繁っており花を咲かせているどうやらガガイモのようだ ルート脇にはツユクサ ゲンノショウコ ダイコンソウ ノブキ キンミズヒキ ミズヒキが顔を出す 渓流を渡りルートを行く キツリフネ クサアジサイ キツネノカミソリが顔を見せてくれる キツネノカミソリは花が終わり ひょろひょろとして伸びた茎の先に実をつけており何だろうかと思っていたところ咲いている花を見つけわかったもの

 渓流沿いのルートを過ぎ 擬木の階段を登ると林道に出、駐車場がある 3台駐車していた 林道沿いにはまた違った花が顔を出す ウツボグサ ヒメジオン ダイコンソウ ヘソカズラ ボタンヅル ヤマノイモ ツキミソウ ヤブラン ゲンノショウコ ツリフネソウ キンミズヒキ ベニバナボロギクなど ボタンヅルは結構大きな木で見事に咲いていた 花を良く見るとヤマノイモがからみこれまた白い花を咲かせていた ベニバナボロギクは登山口周辺に群生していた 登山口の樹林が切り倒され雰囲気がすっかり変わってしまった ベニバナボロギクは帰化植物で森林の伐採跡地に生育するとの記載があった 昔の樹林の風景は戻って来るのだろうか

 雰囲気が一変した登山口を行く 石畳風になっておりこんなだったかなと思いながらルートを行く ヤマジノホトトギスが出迎えてくれる 分岐をBコースに向かう ここからのルートはしっとりとした樹林のルート 足元の土はクッションが良く心地よい 渓流の音に混ざり時折チッチッと鳴く小鳥が聞こえてくる

 橋を渡りルートを登って行く ヤマジノホトトギス クサアジサイ ミヤマイラクサ? ミズヒキなどに出会いながらルートを行く クサアジサイもここで覚えた花だなと思い出す 男性がお1人登って来られ 今日はと挨拶を受ける お先にどうぞとルートをお譲りし私は自分のペースで花の写真を撮りながら登って行く その方は私にペースを合わせ暫く一緒にお話を伺いながら登る すぐ近くの奈義町から来られ 今年になって山登りを初め 面白くなったと話しておられた 倉敷からと言うと 先月7月に倉敷の方がここで遭難された 遭難と言ってもAコースからBコースに降りて道に迷われ山に一泊 携帯で家族と連絡をとり翌朝無事下山されたとの事 この辺りで谷に降りて行かれたのではなかろうかと話しておられた 枯れ沢がルートのように見えるので初めてだと間違える恐れがありそうだ マツカゼソウ ヒヨドリジョウゴ キツリフネ ミヤマタニソバ オトギリソウ ムラサキニガナなどに出会い 写真を撮りながらルートを行く 花との出会いや撮った花の名前を調べたりするのはいいですねとも話しておられた

 五合目のフェンスを潜りBコースに向かう 男性の方はお先にと先に登って行かれた これからキツリフネの群生地に向かうのだが、花にはまだ関心を持っておられないようだったのでそのまま別れる フェンスのすぐ脇に咲いているシシウドを楽しみ キツリフネの群生地に向かう 咲いてはいたが数が少ない ルート沿いにもっと咲いていたように思うがルート沿いには見られなかった この状態では、キツリフネが群生していると紹介しなくて良かった

 花の咲いている所を過ぎ、倒木で丸裸になったルートを登って行く フェンスで守られ植林が行われている 以前の樹林帯に戻るにはかなりの年月が必要だろう 幸い太陽の陽射しは雲のカーテンで遮られている 時々カーテンの隙間から顔を覗かすがすぐに隠れてくれる ルートには花が少ないがベニバナボロギク オトギリソウ ヤマジノホトトギス ヤマハコベなどが顔を見せる ヤマハコベは花が終わった状態だった そして出口のフェンスを抜ける

 この辺りから樹林帯の中のルートになる フェンスのすぐ傍にツルリンドウが花を咲かせていた ニガナが顔を見せるが花は少なかった 1Kmならびに八合目の標識でタイムをメモし 登って行く 男性お1人が下山され挨拶を交わす あと50mですと声をかけて戴く そうそうセミの鳴き声が聞こえない 小鳥の鳴き声も無い ルート上に切り払われた枯れ笹の葉を踏むカサカサという足音だけが聞こえる 静かな山だった

 そして尾根に出る 尾根を左にとりルートを行くとすぐに500mの標識がある 尾根ルートは多少のアップダウンはあるがほぼ平坦で歩きやすい セミの鳴き声が遠くから聞こえてくる おや?ツルニンジンだ 花芽を一杯つけている 花を開いているものもある こうした花を見つけると嬉しい ナナカマドの実がだいぶ色づいてきた 子供二人を連れた家族連れ4人のグループと出会う Cコースを登りBに降りられるとの事 頑張って登ってきたねと声をかける ホツツジが咲いているのを見て山頂に出る

 山頂には先に登られた男性が休んでおられた 昼食をとりながら山の話をする 家でとってきたミニトマトをどうぞとご馳走になる トマトを購入しようと思っていたが青空市場が休みで手に入らなかった 思いがけないご馳走に喜ぶ 山頂広場にはキンミズヒキが花を咲かせていた ノリウツギがまだ白い花を咲かせていた 山頂から大山を伺う事は出来なかったが 滝山に繋がる尾根は見通す事が出来た

 今度は私がお先にと声をかけ下山する 下山はCコース 避難小屋の横を抜け 三角点ピークに出る 振り返って山頂を見ると まだ休んでおられた 手を振ってみたが気が付かれていないようだった 三角点ピークからCコースを降りて行く 足場を確認しながらテンポ良く降りて行く 500mの標識を過ぎた所で男性お二人と出会う 人がいるか問われ 山頂にお1人いますがBコースに降りるような話をしていましたとお話し 降りて行く 八合目付近は岩がごろごろしておりこんなだったかな 少し荒れていないかなと思いながら降りて行く 足元ばかり見ているのでルート脇の花に気が付かない 大神岩を過ぎ 樹林帯を抜けたところでウド オトコエシ ツルリンドウを見つけた 水場を過ぎ 林道を横断 登りの時のコースと合流し登山口に降りる

 登山口には自動車が2台 先ほど出会った男性のものだろう 林道をくだり 上の駐車場にはまだ三台駐車していた 蛇淵の滝の渓流沿いを降りて行くと 渓流の入口の所で家族連れの団体が涼を楽しんでおられた 子供たちは渓流に入り楽しんでいた 駐車場には駐車しきれない車が周辺に駐車していた ここは登山者の為の駐車場ではなく渓流を散策に来られる人の為のものかも知れない


アプローチ
 天気予報は曇り 夕方から崩れるとの事で早めに倉敷を出発する 429を足守 加茂川と抜け 旭川ダムに ダムに出た時は太陽が顔を出し 満々と湛えたダムの景観を照らしていた 旭町の市街を抜け 休み乢トンネルを抜ける 雲が覆っており泉山は見えない 津山の手前で53に合流する 53号からも泉山の山並みは見えなかった 那岐山に連なる山並みも津山市街からは見る事が出来ず 日本原の展望が得られる場所で見えるようになった 山頂付近はまだガスが覆っている 日本原の温度表示は26℃ 登山口の案内表示を見て左折 登山口の第二駐車場に駐車する 車は1台も無い