那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り99分(西仙コース) 下り57分(東仙コース)   鳥取県
倉敷からの距離   121Km        登頂日 2009/04/13   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車位置10:40−10:56ゴーロ橋_2.7Km−11:01イワウチワ−11:17シャクナゲの峰−11:276馬の背小屋−11:34鎖−11:39標高1000m−12:10三角点−12:19山頂12:34−12:41_500m−12:43分岐−12:56標高1000m−12:59林道−13:06標高800m−13:10イワウチワ−13:18林道−13:31駐車位置

登山
 今日は那岐山(なぎせん1255m)西仙ルートを訪ねる イワウチワが楽しみだ

 登山支度をして出発する 雪の季節が終わり 花が顔を見せてくれる ここには2000年に訪ねて以来 毎年この時期に訪ねている 目に入るもの 耳に聞こえてくるものがどこか懐かしく 春がまた巡ってきたんだね また訪ねる事が出来たと嬉しく思う 早速 フキノトウ ミツマタ ミヤマカタバミが顔を見せてくれる 渓流の音を聞きながら林道を登って行く コチャルメルソウ ヤマネコノメソウ ヤマエンゴサク ボタンネコノメソウが顔を見せてくれる そしてゴーロ橋に出る

 ゴーロ橋から登山道に入る ミヤマキケマンを見つける 分岐を尾根コースへと右方向に少し下り 渓流を渡ってルートを登って行く ミヤマカタバミが揃って迎えてくれた そしてすぐにイワウチワが顔を見せる ここからイワウチワが次から次と顔を見せてくれる 薄っすらとピンク色をした花があちらにもこちらにも顔を覗かせている この辺りは蕾はほとんど見つからない 何分咲きとは何を見て判断したら良いか不明だが 昨日登られた方から4−5分咲きと報告されていたので1日で大きく変化するとは思えないので5分咲きと書いておこう 昨年4/22の時の写真と比べると花の数は少ないように思う それにしても 沢山の花がいたるところに顔を出し 楽しませてくれる 何枚も写真を撮りながら登って行く

 団体さんが下山されてきた この辺りが一番いいですねと話しておられる 伺うとお花見に来られた由で 馬の背小屋まで登られたとの事 団体さんとすれ違ってすぐに鎖が設置されているところに出る 通行注意の札があり クサリを固定している箇所に不安定な所があるのでクサリを使用しないようにと記載がある 応急処置として注意書きをしているのだろうが 固定をしっかりするまではクサリを撤去しておいた方が良いように思うがどうだろう

 この辺りから蕾が目立つようになってきた 蕾は蕾で可愛らしい おやタムシバだ 地面ばかり見ていたが目を上にあげるとタムシバの白い花が飛び込んできた タムシバも早春の花だ 樹間からあちらにもこちらにもと認める事が出来る 今度はアセビだ 釣り鐘型の白い花が咲いていた そしてシャクナゲの峰に出る

 シャクナゲの峰と言われるとおりシャクナゲの大きな木があり シーズンには見事な花を見せてくれる まだ花芽も出来ていない イワウチワが終わってからだろう

 イワウチワはまだまだ続く シャクナゲの峰のところは日当たりが良く いくつも花を咲かせていた ルート脇にもルートに沿って沢山の花が咲いている 木の朽ちた場所に葉を茂らせたり 岩を覆うように群生していたり 花あり蕾ありでいろいろと楽しみながらルートを登って行き 馬の背小屋に出る

 小屋の周辺はタムシバの木が何本もあり 真っ白い花が青空に映えていた 山の斜面を背景にしたり 空を背景にしたりしてタムシバの写真を撮る そしてまたルートを行く イワカガミはまだ続く 花の密度は減るがそれでもルートに沿っていくつも花を見せてくれる 標高1000mの標識のある手前まで花を楽しむ事が出来る 最初にイワウチワを撮影したのが11:01 標高1000m手前でイワウチワを撮影したのが11:37 写真を撮りながらとは言え登山所要時間の1/3もの時間をイワウチワを楽しみながら登れるので実にすばらしい

 標高1000mを境にするように花は影を潜める 花に替わるかのようにウグイスの鳴き声が聞こえてくる 小鳥達も季節の変化を喜んでいるようだ ルートはやがてサラサドウダンの樹林帯に入って行く このサラサドウダンの樹林帯も見事だ 今年はどうだろうか 樹林帯を抜けると草原になり山頂は近い 滝山への尾根道が見え 休憩小屋が見えてくる そして三角点ピークに出る

 三角点ピーク付近で男性お二人食事休憩をされていた 私はそのまま山頂ピークを目指す 山頂ピークには何名もの方がおられるようだ 尾根道を行く 雪はすっかり消えている 避難小屋の横を抜け 山頂ピークに出る

 山頂には犬と一緒に登られた女性の方と6,7名の男性グループ 女性の方はCコースから 男性のグループは西仙ルートを登られ東仙を降りられるとの事 4/29に山上で智頭町と奈義町の合同イベントを計画しており倒木など無いか見回りに来られている由 お話を伺っているとシャクナゲが大分膨らんできているとデジカメで撮られた写真を見せて戴いた 29に咲くといいのだがと話しておられた イワウチワはそれまでもつのですかと伺うとまだ残っていると話しておられた 西仙ルートでシャクナゲが咲いているのを見た事があるが大きな木で見ごたえがある 5月の連休が狙い目か

 女性の方 男性グループが降りて行かれ 私一人になった 山頂からの眺望は滝山への展望はきくが遠望は得られない 春霞に覆われ 暖かな陽射しが降り注ぐ 汗で濡れた身体は風が吹くと少し冷たく感じるのでウインドウブレーカを羽織る 滝山を背景に写真を撮り 昼食を終えて私も後を追う

 下山は東仙ルート 尾根道を行く 山頂から500mを示す標識があり その先にBコースとの分岐がある 分岐の標識のところで先に行かれた男性グループが何か作業をされていた ご苦労様ですと声をかけ お先に失礼する 分岐を数十メートル行くとAコースと東仙ルートの分岐があり そこを左に東仙ルートへ降りて行く 例年この辺りには残雪がありルートが見えない事が多いのだが今日はルート上に雪は見られず ルートもはっきり読める

 足場も良く 下りは気持ちがいい 丸太の階段部分が結構長いのだが丸太は濡れておらずしっかり受け止めてくれる トントントンとテンポ良く降りて行く 前を数名のグループの方が降りておられたがあっと言う間に追いつく ルートを空けて戴き お先に失礼する 標高1000mの標識 そして 800mの標識を過ぎると イワウチワがまた顔を見せてくれる こちらは3−4分咲きとの報告があったとおり西仙ルートと比べると花は少ない イワウチワの数は少ないがタムシバが多い イワウチワとタムシバを下を見たり 上を見たりとキョロキョロしながら降りて行く そして林道に降りる

 降りた地点に登山道を示す標識がある ここまで降りるとイワウチワは無くなり 今度はミヤマカタバミが顔を見せる 登りの林道でも出会ったミツマタやミヤマキケマン フキノトウなども顔を見せてくれる ミヤマキケマンはこちらのルートの方が多い 渓流を左手に見ながら林道を降り 登山口の大きな案内標識を見て 車のところに戻る


アプローチ
 薄っすらと雲が出ているものの高気圧に覆われ全国的に晴れとの予報 このところ5月下旬並の暖かい日が続いている 岡山の山メーリングリストにイワウチワ情報が入り 19日頃が見ごろとの事だが 予定が埋まっており訪ねる事が出来そうも無い 少し早いが訪ねる事に

 いつものように吉備路を走る もう桃の花は鮮やかさが無くなってきている 足守 加茂川 旭川ダムと走る ダム堰堤の桜も花が散り 三休み公園の桜も終わっている 旭町を抜け 休み乢トンネルを抜ける 泉山は春霞に溶け込み全く見えない 津山の手前で53に合流 こちらからだと薄っすらと泉山の山容を認める事が出来る

 津山市街地をぬける 日本原の温度表示は18℃ 岡山県側の那岐山登山口を左に見過ごし 黒尾峠に向かう 峠にある温度表示は 17℃と随分気温が上昇してきた 黒尾峠を越え 那岐山登山道の案内標識を左折して登山口に向かう 那岐小学校前の桜は丁度見ごろ 因美線のガードを潜り 登山道の標識に従い左折する 道なりに走り林道を登って行き登山口に 登山口周辺にすでに6台の車が駐車 駐車場に適当なスペースが無いので道路を少し登った道路脇の空地に駐車