那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り88分(西仙コース) 下り56分(東仙コース)   鳥取県
倉敷からの距離   122Km        登頂日 2010/04/14   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置11:14−11:27ゴーロ橋_2.7Km−11:32イワウチワ−11:46シャクナゲの峰−11:55馬の背小屋−12:00鎖−12:06標高1000m−12:35三角点−12:42山頂12:56−13:04_500m−13:06分岐−13:18標高1000m−13:20林道−13:28標高800m−13:31イワウチワ−13:41林道−13:50駐車位置

登山
 このところ寒暖の差が著しい そろそろイワウチワが顔を出しているのではと那岐山(なぎせん1255m)鳥取側のコースを訪ねる

 駐車場が一杯という事はいいシーズンになったと言うことらしいと喜びながら登山支度をする 薄日が射しこみそう寒さは感じないのでウインドウブレーカはリュックに入れて出発 フキノトウが顔を見せミツマタも顔を見せる このシーズンにここを訪ねるのは何度目になるかデータを見てみたら今回で13回目 太陽の光を受けるミツマタと渓流の音は希望と躍動感を感じさせてくれる

 渓流の流れる音を聞きながら ルートを登って行く いつもだとミヤマカタバミがあちらこちらに顔を見せてくれるのだが今年はまだのようだ 出迎えが無いとイワウチワも大丈夫かと心配になる コチャルメルソウ ヤマネコノメソウ エンレイソウ ボタンネコノメソウなどを見つける 4,5名のグループが登っているのに追いつく リュックを背負われておらずイワウチワを見に登られているようだ 花は咲いていますかね と 問われ 私も期待しているのですが、駐車場が一杯だったので咲いていると思います と 変な返事をする

 ゴーロ橋に出る 工事で来られた運転手の方と挨拶を交わす 花は? と伺ったがご存知ないようだった ルートを行き 分岐をシャクナゲの峰に向かう 渓流を岩伝いに渡り登って行く 斜面を登ってまもなくイワウチワが出迎えてくれる しっかりと花を咲かせ春の使者をつとめている 花はびっしりと言う感じではないが それでもあそこにもここにもとあちらこちらで顔を見せてくれる 蕾も沢山見られる ピンク色をして、これから花を咲かせようと力を入れているのではないかという けなげな気持ちが伝わってくる 天候が不順でどうしょうか大分迷ったのではないだろうか

 イワウチワの花は続く 少し登っては写真を撮り 花の姿を愛でながら登って行く 鎖場がありその周辺は花は少なかった そしてシャクナゲの峰に出る シャクナゲの峰の周辺もイワウチワのスポット ルートに沿って花が咲きルート両側の斜面にも咲いている また歩くスピードが遅くなる 登って行くと花は少なくなり蕾になる 可愛いらしい蕾にもう一息だよと声をかける そして馬の背小屋に出る

 小屋の周辺にいつもならタムシバが咲いているのだが、今年はこのところの冷え込みでまだまだと眠っているのか膨らみも伺うことが出来なかった 残念な思いをしてルートを行く 小屋から先はイワウチワの花は無理かなと思っていたが 数は少ないものの幾つか顔を見せてくれた 標高1000mの標識まで楽しませてくれた

 標識を過ぎると傾斜が緩くなり ギアーをチェンジし足を伸ばし土の感触を楽しむ 落葉樹林帯の中のルート 樹間に山頂ピークや滝山への縦走路が見え隠れする だんだんとピークに近づき、ドウダンツツジの樹林帯を抜けると草原のルートになり、滝山方面を一望できる 三角点ピークの山小屋が見えてきて、そして三角点に出る

 視界が更に広がり 山頂ピークや岡山県側の景観が広がる 風も無く寒さを感じない そのまま山頂ピークに向かう ルートを進んで行くと10名程のグループが歩いている これは山頂は賑やかになりそうだと思っていたら休憩小屋に入ってゆかれた 小屋の入口にまだ何名かおられたが あれだけの人が入れるだろうかと思いながら脇を抜け山頂へ 山頂直前でアセビが蕾をつけているのを見つける

 山頂にはどなたもおられない リュックを降ろし写真を撮ったりしていると先ほど避難小屋に入りきれなかったのか何名か登って来られた 伺うと5名のグループで避難小屋に入られたグループとは違う 彼らは高知から来られ醍醐桜を見て、こちらに寄られた 西仙ルートで一緒になり登ってきたとのことだった 昼食を終え、東仙ルートを降りますと挨拶しお先に失礼する

 下山は先月歩いたAコースを行き分岐で鳥取県側の東仙ルートへ降りてゆく ルートには雪は全く見られない 足元に若干緩いところがあったが順調にテンポ良く降りてゆく 標高800mの標識のところで前を降りてゆく人に追いつく 勢い良く?降りてゆく足音を聞いてなのかルートを開けて戴く お礼を言ってトントンと降りてゆく

 標識を過ぎ 渓流を跨ぎ 少し登ると東仙ルートのイワウチワの咲く場所に出る 時期が早いのか2輪花をつけている状況で周辺の山肌にも花は見られなかった と 言うかさっと一瞥して花らしいものが眼にとまらなかったのですぐルートに戻り降りてゆく ルート脇には花が顔を出す 最盛期に比べ少ないとは言え 嬉しい 歩いては写真を撮り 降りてゆく 途中男性の方とすれ違うリュックを背負っておられなかったように記憶している まだだなと言うような言葉を話し登ってゆかれた そしてすぐ林道に出る

 あとは林道を降りて行く ここでもミツマタが白黄色の花を咲かせていた 駐車場には何台か車が減っていたが私の後に1台駐車していた


アプローチ
 寒暖の差が著しいことを北極振動と説明されていたが 今日は冷気が入り込み冷えるとの予報 いつものように429を走る 吉備路の桃の花は残花がわずか見られる程度 ミツバツツジが沿道の両側に顔を見せてくれる 足守 加茂川と走って行く 旭川ダムは今日も満々と水を湛えている 太陽の陽射しを受け川面が美しい 沿道の桜はピークを終えてしまった 三休公園の桜とミツバツツジを道路から見上げる事が出来る 旭町を抜け 休乢トンネルを抜ける 空は雲に覆われているものの雲の位置が高く 泉山を初めとする山並みがはっきり見える 津山の市街地の手前で53に乗る 市街地を抜け津山のインターチェンジの辺りに来ると 那岐山に繋がる山並みが見えてくる

 日本原の気温表示は9℃ 冷えるとは言っても4月の気温だと思いながら車を走らす 岡山県側の登山口を左に見て黒尾峠に向かう 奈義トンネル手前で7℃ その先で6℃と温度は下がり 黒尾トンネルを抜け奥本で5℃と下がってきた 那岐山登山口の標識に従い左折し登山口に向かう 登山口の駐車場はすでに一杯 道路を少し登った道路脇に駐車させて戴く