滝山那岐山縦走



滝山 標高 1197m 難易度 ☆☆     登り89分 下り47分
那岐山 標高 1255m    難易度 ☆☆ 縦走往復117分   岡山県
倉敷からの距離   101Km        登頂日 2010/10/01   ガイドブック  F 写真 山の音 動画

駐車位置9:45−9:51一の渡−10:02二の渡−10:11滝神社−10:25分岐−10:29ロープ−10:33五合目−10:56_500m−10:57八合目−11:10尾根分岐−11:14滝山山頂11:21−11:24尾根分岐−11:53東屋−12:15那岐山三角点−12:25那岐山山頂12:40−12:47三角点−13:05東屋−13:36尾根分岐−13:41八合目−13:42_500m−13:53五合目−13:58分岐−14:05滝神社−14:11二の渡−14:17一の渡−14:20駐車位置 

登り89分 下り47分 那岐山 行き61分 帰り56分 総計4時間13分


登山
 今日は滝山(たきやま1197m)を訪ねる コンディションが良ければ那岐山(なぎせん1255m)まで縦走して来よう

  登山支度をする 駐車場周辺には草が繁っているが花はメナモミを見つけるに留まる マクロで花の写真を撮る 特異な形状をしている 調べてみると、ぶつぶつは腺と呼ばれるようでべたべたするとの事 メナモミが雌花でオナモミが雄花との事 こうした事はちょっと関心を持って調べるとわかるようになり インターネットの世界の有難さを感じさせてくれる

 ルートを行く 神社境内の中を登ってゆく 右手に渓流の流れる音が聞こえる 滝山渓谷と呼ばれ紅葉の良いところとの事 石の鳥居を潜り 一の渡りと書いた標識のある木の橋を渡り お稲荷さんの赤い鳥居を見て 二の渡りを渡り 石段を登ってゆくと滝神社に出る 滝神社には雄滝がある

 ここまでに見つけた花はミズヒキ キバナアキギリ イヌトウバナ ノブキ ヤブニンジン シロヨメナで花の数も少ない 樹林の中のルートであり花の生育環境が悪いのだろう ヤブニンジンは後で調べてわかったもの セリ科の花でどれも似ているように見えてなかなか判断が出来ない 花と葉とで判断した

 滝神社からは山道となる すぐに樹齢450年とされる三光杉があり その周辺にキバナアキギリ テンニンソウ ミヤマタニソバ ヤブニンジン アキチョウジが顔を見せてくれた キバナアキギリ アキチョウジがちょくちょく顔を出す 渓流を左手に見ながらジグザグに登って行く 一部ルートが崩れているところがあり慎重に足を滑らさないよう抜ける そして渓流の石の上を渡り 対岸のルートを行く この辺りは土石流があったようでルートが変則になっているがすぐ先にルートを見つける事が出来る そして標識のあるところに出る

 標識は字が剥げており判別困難だが国有林を示すものらしい 標識の上に←滝山と書いてあり 左に大きく曲がってルートを行く ここから渓流と離れる 山を巻くようにして緩やかな登りを数分行くと分岐があり 分岐を滝山に従い右に折れ 登って行く

 傾斜がきつくなる ロープが設置されている 足場はしっかりしているのでロープの助けを借りる事なく登ってゆける 気温が下がり体調も良いのか こんなだったかなとあまりきつさを感じる事なく登って行ける 五合目の標識があり そこからはジグザグにつけられたルートを登る

 滝山に最初登ったのは1996年 その時はジグザグにつけられたルートは無く 一本道の登りだった 二度目に登ったのが2002年 その時はジグザグにつけられたルートがほとんど出来ていたが直登ルートが主流だった 翌年2003年も直登コースを登った その後しばらく登っておらず 2008年になって登った時はジグザグコースが主流になり直登ルートは判別がつかなくなっていた こうした思い出も懐かしい

 ブナ樹林の中のルート 笹藪を切り開いたルートであり花は少ない シロバナキランソウ ニシキゴロモと思われる花を見つけたが咲く時期が異なり間違っているかも知れない シロバナキランソウは八合目手前で ニシキゴロモは八合目を過ぎたところ 八合目の標識の周りにはミヤマタニソバが小さい花を咲かせていた 八合目手前に山頂まで500mの標識がある やがてルートは樹林を抜ける

 樹林を抜けると右手に那岐山が見えてくる そしてすぐに尾根分岐に出る 分岐を左に折れ滝山山頂に向かう 山頂まで200mだ ゆるやかな登り 丸太の階段状になっている 山頂の展望台が見えてきて 山頂に出る 山頂には三角点があり 展望台には山座の方角を示す案内がある 南は小豆島や四国連山が紹介されており 北の方角には大山や氷の山が紹介されている 遠望はぼんやりして判別困難であった 東の方角に那岐山 西には爪ヶ城の山頂を見る事が出来る

 時間的にも体調の方も特に支障が見られない 那岐山を繋ぐ尾根が美しく輝き招いているように思われる 那岐山から縦走した事はあるが 滝山からの縦走は初めて 尾根途中に東屋が出来ているようなので那岐山まで足を伸ばす事とした 那岐山を背景に記念写真をとり出発する

 尾根分岐まで登ってきたルートを戻り 分岐を直進する 滝山から尾根を一望すると手前はぐんと下るがあとはなだらかな尾根が見える 那岐山まで行ったあと 戻ってくる必要があるので 下りは帰路登りとなるのでそう喜んでばかりとは行かないがトントンとテンポ良く降りて行く 写真を撮り 動画として編集している 那岐山に向かって見える写真と振り返って撮った写真が混在すると混乱する可能性があるので 前方に見える写真を撮る事として尾根道を歩いて行く

 滝山から那岐山までは2.9Kmとある 登山口から滝山山頂までは2.6Kmなので距離的には似たようなもの 山頂が見えるのですぐそこに思える ピークを越えるとまたピークが見える 特別大きなアップダウンはなく 距離感が掴みにくい やがて東屋があるピークが見えてくる ここが大きな目安となる ここには滝山から1.9Km 那岐山1.4Kmと記載があり 滝山山頂の標識2.9Kmと足し算が合わないが 滝山山頂からの距離は三角点までで 東屋の標識は山頂ピークと考えれば良いのだろうか?

 東屋を前景にして山頂に至る尾根をカメラに収める 三角点ピークには休憩小屋が見え 山頂手前に何か見える 後で確認したのだが 避難小屋の煙突ならびに避雷針だ なかなかの景観だ 景観を楽しみながら尾根を行く 最後の登りが一番長い連続した登り 登りをこなし出たところが休憩小屋のところ もう少し手前から休憩小屋が見えるかと思ったが手前の斜面で隠れてしまう

 尾根道で出会った花はテンニンソウ イヌタデ スミレを見つけた程度で少なかった 

 三角点ピークから山頂に向かう いつものルートだ ベニバナボロギク アキノキリンソウ テンニンソウ キンミズヒキなどに出会い 山頂に出る 山頂では男性お一人休んでおられた 挨拶を交わし 昼食休憩に入る 食事をしながら滝山への尾根ルートの写真を撮ったりする そうしていると東の尾根からお二人連れが登って来られ挨拶を交わす 那岐山登山は初めてのようで鉄人の事や周辺の景観の事を先に登られていた男性の方から説明を受けておられた 鉄人のテレビ報道では裏方として準備された事などと話しておられた 私は食事を終えたのでお先にと声をかけ 下山する

 下山は尾根を戻り 滝山山頂手前の尾根分岐から滝神社に降りる 滝山と那岐山では標高差が60m程あり 那岐山からの戻りの方が少し楽だ 登山記録を見ると 滝山→那岐山は64分に対し 那岐山→滝山は60分であった 今度は滝山に向かう写真を撮りながら尾根道を行き尾根分岐より滝神社に降りる ここからは下りの連続 足場も良くテンポ良く降りる


アプローチ 

 前日の雨があがり快晴 好天は一両日続くが秋の空は変わりやすく 変化が激しいとの予報 いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走って行く稲田が黄金色になりヒガンバナが畦道に顔を出すようになってきた 今年は暑さでヒガンバナの開花が遅れているとの事 黄金色の稲田に何か欠けているなと感じていたが やっとその景観を楽しめるようになった

 加茂川付近ではガスが出ているようで青空が隠れてしまった 旭川ダムもどんよりとした景観 水位を大分戻している 旭町を抜け 休み乢トンネルを抜ける この様子では山並みはガスの中だろうと思っていたら 予想に反し 青空が展開 泉山はガスの上に頭を出し シルエットのように浮かんでいた トンネルの前後での変化に驚かされる 黄金色の稲田と赤いヒガンバナを見ながら429を走り 津山市街の入口で53に合流する 市街地を抜け 津山インターチェンジの手前で429と別れ 53を直進する

 この辺りまで走ると那岐山に連なる山並みが見えてくる筈だがガスで見えない 国道にもガスが出てきて薄ぼんやりとしてくる 日本原の温度表示は16℃ 国道から那岐山を展望出来るパーキングエリアでも一面のガスで山容は確認出来ない 滝神社の案内に従い信号を左折し滝山へ向かう ガスの中に突っ込んで行くような感じ 舗装道路から砂利道に入る

 ルートを迷わないよう要所要所を確認しながらゆっくりと車を走らす あれ! 青空が出てきた ガスで何も何も見えなかったものが 緞帳を開けステージが開幕するかのように山容が前面に展開する 自動車の向きが丁度山容を見る方角に向けて走っており 私の為にステージが開幕するかの如く 変化を見る事が出来た その間 数秒だったと思うカメラで撮った景観にはガスがかかっていた様子はどこにも見られない

 あっと言う間の変化を大いに楽しませて貰い 今度は太陽光線に照らされた明るい道を滝神社に行き 神社境内の駐車場に駐車させて戴く 今日はどなたもいない