那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り96分(Cコース) 下り85分(ABコース) 道路22分  岡山県
倉敷からの距離   103Km        登頂日 2011/02/06   ガイドブック  F写真 山の音 動画

山の駅10:20=10:32第一駐車場−10:40第三駐車場−10:45登山口−10:48分岐−11:00林道11:05−11:10森林説明ガイド−11:45大神岩−11:56_1.1Km−八合目−12:14_500m地点−12:24三角点−12:33那岐山頂12:50−13:03_500m地点−13:06分岐−13:09八合目−13:27六合目−13:35五合目−14:01橋−14:05分岐14:08−14:10登山口−14:18第一駐車場=14:28山の駅

登山
 今日は那岐山(なぎせん1255m)を訪ねる

 登山支度をする 久々にスパッツを履き 冬用の帽子 手袋を出す 登りはCコースを考え軽アイゼンでいいだろうが 下りはABコースを考えスノーシューをリュックに括りつける 太陽が顔を出し寒さを感じない ウインドウブレーカはリュックに入れ出発する

 道路脇に停めている車は姫路や大阪 鳥取から何台も来ており 県外が多い 数を数えると27台 かなりの賑わいだ 駐車している車のところを過ぎると道路の道幅は狭くなり路面に雪が残っている 国定公園那岐山登山道BCコースと書いた石柱のところを左に入ると第一駐車場があり そこにも4台駐車していた

 林道を登って行く 雪が溶けているところもある 日陰部分は軽いアイスバン状態 新しい足跡が幾つもありそれを追って行く 第三駐車場は雪で覆われておりここまでは車は来ていない 第三駐車場から5分程登ると登山口に出る 登山口には熊出没注意の標識があった

 登山口からルートに入る 幅広のルート 石がごろごろしているルートだが雪が積もり歩きやすくなっている 沢山の人に踏まれ舗装道路のような感じ 傾斜もそう無いのでサクサクと歩いて行く Bコースの分岐でトレースを確認する Bコースもトレースがある だがCコースの方が圧倒的に多い 迷わずCコースを行く

 ひょっとしたらこの辺りで鉄人さんに会うかも知れない と 思って先を見えるとなんと鉄人さんがいつもの上半身裸のスタイルでテンポ良く降りて来られた ルートを譲って戴きお礼を言う いつもはもう少し登ったところでお会いするのだが 駐車場所を山の駅と少し遠くに置いたので その分ずれたようだ

 風倒木のあった地帯を登って行き 林道に出る ここでアイゼンを履く 6本爪のアイゼンであるが 今年初めて どうだったかなと思い出しながら無事着装する 林道を横切るようにしてルートを行く ここから樹林帯に入り 雪はアイスバン状態 アイゼンの爪が小気味よく雪を掴む 踏まれているので歩きやすい ルートにもアイゼンの爪跡が残っている

 少し登ると森林の説明を書いた大きな案内板が5枚ほど並んでいる そこを過ぎると視界が開け山頂を見通す事が出来る 空の青さも増してきたようだ ルートを一歩一歩登って行く 水場は塩ビのパイプが数cm雪から頭を出している状態 水場とは気づき難い 尤も周辺は雪なので水は充分にあるが

 ルートを登ってゆくとところどころルートをバイパスするようにトレースがある 下りを楽しんでおられるなと思いながら踏み固められたルートを追って行く ここ数日雪は降っていないと思われるが雪の面は真っ白で美しい ♪ふんわりと 雪の積もった山影から♪ という 多田武彦の「春を待つ」という合唱曲の練習をしているのだが 地面をやさしく包むように積もっている雪を見ると つい 歌が出る

 ルートを登って行くと今度は灌木樹林帯のルートとなる すっかり葉を落とした木々の中をルートが続き 雪面には灌木の影が映っている ここも好きな景観だ ルートは幾つも分岐している そう斜度はないので思い思いのルートを行けるようだ ところどころ踏み抜いた跡も見られるので 踏まれた跡を忠実に登って行く そして大神岩に出る

 大神岩は標高1000m ここからルートは右に折れる 線路道のようにつけられた真っ白いルートを登って行く 山頂まで1.1Kmの標識のところに出る ここまで来ると樹林の間から山頂ピークを伺う事が出来る そして少し下って登り返す 積雪量は増えてきているのだろう この辺りに八合目の標識がある筈だがきょろきょろ探しながら登ったが見つからず500m地点に出てしまった

 この間何名か下山される方とすれ違う 単独行の男性が多かったが 女性の方もおられた 山頂は大賑わいですよと声をかけて戴いた方もおられた

 ルートを登って行く 岩の間のルートであるが雪が積もり 岩の間という感じがしない そしてすぐに雪の原に出る 登って行くと左手に滝山に繋がる尾根が見えてきて 右手には山頂ピークが見えてくる 気温があがっている為か樹氷は形成されていない 道標が見え 休憩小屋が顔を出し 三角点ピークに出る

 三角点ピークに出ると山頂を伺える あれ? 山頂には人影が見られない 目を下げて避難小屋を見ると 小屋の周りに何人もの方が見られる 近くの休憩小屋にも何人か居られようだがつらら等冬の厳しさを示すものは見られないのでそちらには寄らず山頂を目指す

 尾根に出ると風に吹かれるのではと心配したが 三角点ピークでは左程強い風に吹かれなかった 尾根を行くと時折強い風が吹く コル付近は風の通り道なのかかなり強い風だったがそこを離れると弱まる 風の通り道のようなものを感じながらルートを行く そして避難小屋に着く 小屋の近くに居られた人達は中が一杯のようで外で食事を摂られていた 食事をするなら山頂がいいのではと思い その足で山頂に向かう

 最後の登りを登り山頂に出る 山頂はどなたもいない 迎えてくれたのは風 急いでウインドウブレーカを着て暖をとる なるほどこの風ではここでの食事はちょっと難しい 私も少し食べたがそれよりも早く移動したい ABコースにはルートがついている 予定通りそちらに降りよう アイゼンを着脱してスノーシューを履く こちらもこの冬初めて 風が強く素手での操作は手がかじかんでとてもではない 手袋をすると操作性が悪い なんとかセットする事が出来 山頂を後にする この風ではカメラの三脚はセット出来なかった どなたか登られたらシャッターを押して貰おうと思っていたがこの間12分 どなたも登って来なかった

 そうそう 山頂で小さな動物を見つけた 5cm程度だろうか もぐらのように頭の先を尖がらせた動物 小さな尾を忙しく振ってちょろちょろと雪の上を歩き廻っていた 私に気付いて逃げるかと思ったが気付かなかったのかかなり足元近くまでやってきた カメラをもっと近づけて撮ろうとして動いたら気配を感じたのか急いで逃げていってしまった 

 ルートを行く トレースはあるがこれまでと違って踏み固められていない だがスノーシューだとトレースの無いところでも支障なく歩ける 雪面に接する面積がかなり大きいのでそれだけ埋もれる心配は無い 輪カンジキと比べてもずっと歩きやすい トレースのあるところは凸凹の落差が大きく却って歩き難いのでトレースを避けるようにしてルートを行く

 ルートはCコースより雪が多い 木の枝にも積もった雪が残っている 雪景色を楽しみながらルートを行くと右手にAコースのピークが見えてくる 500m地点を示す標識は雪面に顔を出していた そのすぐ先にBコースの分岐がある Bコースにもトレースが見えたがAコースの方が足跡が多かった

 Aコースを行く すぐに鳥取側に降りる東仙ルートへの分岐があるが 流石こちらはトレースは無かった 分岐を行くと すぐ正面に先ほど見えたAコースのピークが見えてくる ピークを目指して降りて行く 踏まれていない所の方が歩きやすいのでトレースを見ながら自由にルートを選び降りて行く あっと言う間に六合目に出る

 六合目から林道に沿って行き 蛇淵Bコースの案内に従い登山道に入り 降りて行くとBコースの五合目のところに合流する 後はルートに沿って降りる と簡単に書きたいところだが ここで2度トラブル 一度はスノーシューの右と左が当たったのかバランスを崩し転倒 もう一度はスノーシューが埋もれ身動きとれなくなり なんとか雪を掻きだし脱出 スノーシューでの歩き方もテクニックが必要だ

 渓流の橋を渡る 渓流の岩には雪が積もり面白い景観を見せてくれた Cコースの合流点でスノーシューを脱ぎ 駐車場に 27台駐車していた車は15台に減っていた


アプローチ
 このところ県北も好天が続いている ボランティアによる勉強会が続いていたが一段落久々に雪山を訪ねる 道路状況は冬期道路情報システムで確認して出発する

 晴れの予報だが靄がかかっているのかぼんやりした天候 いつものように429を吉備路 足守 加茂川と抜け 旭川ダムに出る 海苔の色落ちで河川の放水をしている報道があったがダムの水位は大分下がっていた 旭町を抜け 休み乢トンネルを出る 相変わらずぼんやりした空 山並みは見えない 津山市街の手前で53に乗り 市街地を抜けて行く インターチェンジを過ぎ 日本原を走る 山並みに近づいても山容を伺う事が出来ない 日本原の温度表示は1℃ ここまで路面に雪は見られない 日本原を過ぎた辺りから屋根や日陰部分に残っている雪を見る事が出来る 那岐山登山口の案内に従い左折し駐車場に向かう なんと、ぼんやりしていた空が見えてきて、雪を抱いた山頂が顔を見せる

 山の駅を過ぎた辺りから路面に雪が残っており次第に増えてくる 車の走行部分には雪は無くそのまま走って行くと 道路に沿って何台も駐車している 私も並んで駐車しようかと思ったが 山の駅の駐車場とそう離れていない ここに停めるなら駐車場にしようと車を戻し 山の駅の駐車場に駐車させて戴く