櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り118分(直登ルート) 下り75分(周遊ルート)   岡山県
倉敷からの距離   92Km        登頂日 2012/06/04  ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場10:21−10:26登山口1−10:39水槽−10:46標識2−10:54林道−10:59標識3−11:27五合目−11:41六合目−11:52七合目−11:56分岐−12:04八合目−12:10九合目−12:19山頂12:39−12:49標識1−13:08標識2−13:26林道標識3−13:39分岐−13:51登山口1−13:54駐車場

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 

 登山支度をする 駐車場の周りにハナウドが大きな花を幾つも咲かせていた クサノオウも黄色の花を咲かせ 足元にはノビルが顔を見せていた 花の写真を撮ってからリュックを背負い出発する 自動車道を行く ムラサキケマン オオイヌノフグリ ハナウド イワニガナ ヒレアザミなどと幾つもの花と出会う サイハイランもここに咲いていた 実は帰路に見つけたもの 道路の違う側を見ていたのだろう 見逃す筈もなく目立つ位置に咲いていたのに

 登山口1の標識を見て 登山道に入って行く この時期はシャガ エゴノキが楽しみだ 早速シャガが顔を見せてくれる 太陽の陽射しもあり輝いている ルートは夏草が伸びているがオドリコソウ トウバナがその中から顔を見せる そして畑の畦道に出る

 畦道から山頂を仰ぎみる事が出来る ここにも幾つも花が顔を見せる キジムシロ カキドオシ トウバナ ヒメウズ キツネノボタン カノコソウ ウマノアシガタ ムラサキサギゴケなど 尤もヒメウズは花が終わり実をつけている状態 薄茶の花のようなものは何だろう 葉はヒメウズのようだがと思って調べると このような形で実をつけるのだとわかった

 ルートは樹林帯に入って行く それでも陽が射し込むような場所には花が顔を見せてくれる オニタビラコ ミヤマキケマン シャガ キツネノボタン コナスビ マムシグサなど見つけて登山道2に出る シャガはルート脇に葉が沢山あるもののまだ時期が早いのか花の数は少ない コナスビはいつも見るのは地面に這っているようなものだが今日は枝を伸ばしていたので違う花かとも思ったがコナスビで良さそうだ

 ウシハコベ トウバナ アキグミを見て林道を横断 カラスノエンドウ ムラサキケマン オニタビラコを見てまた樹林帯を行く 登山道3の辺りに近付くと この辺りはコガクウツギが良かった筈と昔の記憶が思い出される そのとおりコガクウツギが顔を見せてくれる 清楚な真っ白な花は惹きつけられる 大きな白い花は装飾花というらしく 中央部に5枚の花弁をつけた両性花があるとの事 マクロで撮った写真を見るとなかなか美しい 加えるに良い香りがする ルートの両脇からコガクウツギが顔を出し 香りを楽しみながら抜けて行く

 サワギクがいつもの場所で顔を見せてくれる 今年もよろしく サイハイランのような形をした白い花に出会う ギボウシでは無さそうだ 岡山の山のメーリングリストで教えて戴く サイハイランで白花は珍しい花との事 樹林の中のルートではあるがあちらこちらで花が顔を見せてくれる ミヤマキケマン オドリコソウ ムラサキサギゴケ コナスビ ハナニガナなど ジグザグにルートを登る 落葉時期では山頂を伺えるのだが木の葉が繁り 葉の隙間からなんとか確認出来る程度 眼を転じたところでミヤマイボタの木が白い花を咲かせているのを見つけた そして五合目に出る

 五合目からは草原の中が殆ど 展望も得られるようになり湯原の市街地を伺う事が出来る ルートを登る ニガナが多い ルートの両脇に群生している ニガナは花弁が5枚でハナニガナは7−11枚との事 5枚のものが圧倒的に多かったが中にはそれ以上のものも見られた サワフタギが花芽を膨らませ ノアザミが咲きだした クサイチゴの花 ナガバモミジイチゴの実などを見て 急な斜面を登って行く ガマズミ トウバナ コナスビ カノコソウなど登りの途中に見つけ 不安定な姿勢でカメラに収める 傾斜が緩くなり六合目に出る

 六合目に来ると山頂がぐっと近づく ノイバラが群生し白い花を咲かせる カノコソウも幾つも咲いていた ヤマツツジを見て 岩の間を登って行く この岩を過ぎたところにエゴノキが咲いていた筈 と思って周囲を見回すがそれらしいものを見つけられない ちょっと残念だ フタリシズカを見つけ七合目の標識を過ぎる

 この辺りからタニウツギが顔を見せてくれる 天狗の森への分岐に出る 先程エゴノキに出会えなかったので記憶違いかな? 直登ルートだったかな? と迷い 今日は直登ルートにしようと真っすぐ登って行く 天狗の森へのルートを見るとタニウツギがあちらこちらに見られた 直登ルートにも咲いていたが数は少ない

 少し登り ピークをトラバースするようにして樹林帯の中のルートを行く 足元にコガクウツギを見つけた程度でエゴノキには出会えず八合目に出る 記録を読み返すと記憶違いでは無かった

 八合目はタニウツギが咲き ツルアジサイが花芽を膨らませていた エゴノキやウツギが咲くのはもう少ししてからのようだ 

 九合目の標識を見て笹原を登る ミツバツチグリ カタバミが顔を見せてくれる 丸太の階段をステップを刻みながら登って行く 樹林の中 チゴユリがまだ花の形を留めていた そして山頂が見えてくる 山頂にいる人達が見え 山頂に出る

 山頂には5名のグループ 挨拶を交わす 星山まで行くのですか? と伺うと 星山からバスがあるらしいがどうかと問われ バスは知らない あっても本数は少ないか 神庭の滝の方まで行かないといけないかも知れない 林道が出来ているので歩いて戻られたら? 2時間はかからない 星山まで行かれないでも途中まで行って戻り竜頭の滝方面に降りるのも一策と説明させて戴く グループはすぐに出発された

 昼食をとりながら山頂を歩き廻る アキグミの木の所へ行き 沢山花を咲かせているのをカメラに収める タニウツギ ヤブデマリも花を咲かせていた その前で記念写真 ミツバツチグリ カノコソウ ナガバモミジイチゴの花 コナスビなども見つけた 食事を終え下山する

 下山は周遊ルート 竜頭の滝方面へ降りる 星山への縦走路を見ながら降りて行く 先程のグループが尾根道を歩いているのを伺う事が出来た ルート脇に花を認めるものの登りで出会った花は良しとしてテンポ良く尾根ルートを降りて行く 下山道1で尾根ルートと別れ左手樹林帯のルートを降りる ここでもエゴノキは見つけられなかった 水流が聞こえてきてミズタビラコ ハタザオ(多分) コケイランに出会い下山道2に出る コケイランは2輪並んで咲いていた

 下山道2からは緩やかな下り 渓流に沿ってルートを行く サワギク マタタビの実などを見つけ 林道を横断 ヒメレンゲ ユキノシタを見て 竜頭の滝分岐を滝の方に行かず登山口へ向かう サイハイランを見つける 登山口1で登ってきたルートに合流 自動車道を降りる ここでも登りで気づかなかったサイハイランを見つける 駐車場には2台の車はまだあった



アプローチ
 うす曇りではあるが降水確率は低く雨の心配は無さそうだ いつものように429を吉備路 足守 久米と走って行く 吉備路から足守は県道271を経由して行く 薄日が射してくる 旭川ダムにも陽が射し込み明るくなる このところ満水だったダムも幾らか水位を下げているがそれでもまだ高い 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って走り落合へ 落合入口温度は26℃ 結構気温が上昇してきた 落合から313に乗り 久世 勝山と走る 勝山では25℃とほぼ同じ 313を北上 真賀温泉 足温泉を過ぎると前面に櫃ヶ山山頂を仰ぎみる事が出来る 櫃ヶ山登山口の駐車場に すでに2台駐車 1台は姫路ナンバーだった