大山

標高 1711m    難易度 ☆☆    登り165分 下り82分 鳥取県
倉敷からの距離   144Km        登頂日 2013/07/26  ガイドブック  写真 山の音 動画

駐車場10:38−10:53一合目−11:07ニ合目−11:21三合目−11:34四合目−11:47五合目−11:49行者別れ−12:09六合目12:14−12:31七合目−13:03八合目−13:28山頂13:41−13:54八合目−14:07七合目−14:15六合目−14:25五合目−14:32四合目−14:39三合目−14:47二合目−14:55一合目−15:03駐車位置

登山
 今日は、大山(だいせん1711m)を訪ねる

 登山支度をしながら周囲を見回すと駐車場を取り巻く木々に色々な実をつけている 調べてわかったのだがクマシデが蓑虫を大きくしたようなものを沢山稔らせている 良くみるとあちらにもこちらにも見られた ツリバナ ウツギの実も確認出来た アズキナシ?だろうか ウツギと似たような大きさの実をつけている これらをカメラに収めて出発する 駐車場入口に沢山いた車や子ども達はもういなかった みーんみーんとミンミンゼミの鳴き声が聞こえてくるものの割と静かだ

 自動車道を横断するようにして夏山登山道に入る しばらくは石の階段が続く ミツバ イヌトウバナが顔を見せるが数は少ない ユキノシタは大分散っており終わりのようだ 石段を登り 石段の登りが終わると今度は丸太で階段状に整備された登山道に入る 時折陽が射しこみ明るくなる

 オオカニコウモリ ウドが花芽をつけガマズミが実をつけていた 一合目の標識を見て一歩一歩登って行く もう下山されて来る方がおられ挨拶を交わしながら登って行く クサアジサイ アクシバ ツルアリドウシの実を見つけ二合目に出る 二合目からのルートには陽射しを得られる場所があり花が顔を出す オトギリソウ ヤブデマリの実 コウゾリナ アクシバ クサアジサイ ユキザサの実 ノリウツギ イヌトウバナを見つける 実をつけた木がちょくちょく顔を見せる アズキナシかなと思って調べたが葉の形が違うようでまだ名前がわからない

 三合目の標識を過ぎる 陽射しが安定して続く この状態が続いてくれると良い 三合目を過ぎたところで団体のグループが降りてくる 挨拶を交わしながら情報を得る 泊まったの? いや 今朝登った 大学生? 消防大学 何名? 45名 女性の方もおられ皆軽快に降りて行かれた すれ違いながらの話し 次々に違った人が答えてくれるのも嬉しい 子ども連れで登られた家族とも随分出会った アカショウマ ホツツジ ノリウツギ イタドリ ウツギの実 ダイモンジソウなど見つける ノリウツギが多い そして五合目に出る

 五合目にはどなたもおられない 休んでおられる方がいるかなと思っていたが どなたもおられないというのもちょっと寂しい タイムチェック用の写真を撮りすぐに登って行く 少し登ると行者谷別れの分岐に出る 分岐の標識に英語 ハングル語の案内が記されている いつ更新したのだろうと 過去の写真を調べてみると 2012/10は今日と同じだったが 2011/10は以前のもので ハングル語表記の部分がはがれていた 韓国からの登山者が多そうだ

 ノリウツギ ウド ブナの実 シモツケの実と花 ウリハダカエデの実 ヤブデマリの実 ヤマアジサイ シモツケソウ ヤマジノホトトギス ナンゴククガイソウ イタドリ ホタルブクロ クサボタン コウゾリナと次々と花が顔を出す シモツケソウやナンゴククガイソウ クサボタンに出会えるのは嬉しい この先が期待される そして展望のきく六合目に出る

 今日は大山三鈷峰に続く北壁を展望出来 その先の矢筈ヶ山も見る事が出来る くっきりすっきりという感じではないものの雄大な景観を楽しむ事が出来る 山頂方面はガスがあるのか樹林に隠れ判断出来ない 米子の市街地を見る方角にナナカマドの木がある秋には赤い実を稔らせなかなかの景観を見せてくれる 良く見ると青い実を沢山つけていた 休憩所周辺にシモツケ エゾノヨロイグサ イヌトウバナ ホタルブクロ ホソバノヤマハハコが花を咲かせていた 景観をカメラに収め、麦茶でのどをうるおし出発する

 花が次々と顔を見せる ナンゴククガイソウ ヤマアジサイ ホタルブクロ ノリウツギ カラマツソウ エゾノヨロイグサ ヒトツバヨモギ シモツケソウ オオバギボウシ オトギリソウ イワアカバナ ナナカマドの実 アズキナシの実など ヤマアジサイは次第に色が良くなってくる ホタルブクロは結構多い 固まって咲いているのも見られる オトギリソウとダイセンオトギリは写真に撮るとどう区別をしたら良いかわからない 花が一回り大きいのをダイセンオトギリとしたがどうも怪しい 教えて戴けると幸いである

 七合目の標識を過ぎたあたりからシモツケソウがいい色で咲いている クルマバナ ノアザミ ヒヨドリバナ ヤマアジサイ カラマツソウ ダイセンオトギリ ミヤマホツツジ ダイモンジソウなどなどと次から次に花が顔を見せてくれる ノアザミの写真を撮っていたらいい色ですねと声がかかる 陽射しを受けていい色をみせていた 下山される方も多い 邪魔にならないよう注意しながら写真を撮るが つい待たせたりしてしまい すみません ありがとうございます と声をかけすれ違う

 標高1500mの標識がある 正面に大山三鈷峰が見える 三鈷峰は標高1516mでこの地点とほぼ同じ標高にある ナナカマドが沢山実をつけ その樹間に三鈷峰を同じ程度の高さで見る事が出来る

 ここで各合の所要時間をまとめてみる 七合目から八合目に時間を要している 距離や険しさも影響があろう 花が次々と顔を出し 花を楽しんでいる時間も結構あるようだ 七合目から八合目の間に50枚を越える写真を撮っていた シモツケソウ ホソバノヤマハハコ ヤマアジサイ ダイセンオトギリ ノリウツギ エゾノヨロイグサ カラマツソウ シコクフウロ ナンゴククガイソウ ホタルブクロ イワアカバナ クルマバナなどだ そして八合目に出る
 

  登山口〜一合目 一〜二合目 二〜三合目 三〜四合目 四〜五合目 五〜六合目 六〜七合目 七〜八合目 八合目〜山頂
登り(分) 15 14 14 13 13 22 17 32 25
下り(分)  8  8  8  7  7 10  8 13 13

 八合目まで登ると峠は過ぎた あとは木道ウオークを楽しむばかり 八合目を過ぎ少し登って木の階段を過ぎたところにちょっとしたお花畑がある シュロソウ ダイモンジソウ シコクフウロ ノアザミなどが咲いている 風が吹き心地良い しかし、シュロソウも風に吹かれゆらゆら やはりそれなりの写真に終わった ダイセンキャラボクに囲まれたルートを抜け木道に出る 木道は山頂まで続いており 両脇にはお花畑が広がる これまでの登山道のすぐ脇で見るのとまた一味違った楽しみ方が出来る 近くにある花を狙うのも良いし ズームで固まって咲いている花を撮るも良し ワンショットに何種類の花が撮れるだろうかというもの面白そうだ

 お花畑からひと際頭を出しているのはシュロソウだ あまりお目にかかれない花だが大集団をなしている 目立たない花だ 先程はゆらゆらだったので今度はとマクロで撮る ナンゴククガイソウもあちらこちらで固まって咲いている シコクフウロもピンク色の固まりを見せてくれる エゾノヨロイグサはひと際目立つ サラシナショウマの群生地では花芽が顔を見せてくれる 木道沿いにヤマアジサイがブルーの美しい色を見せてくれた ダイセンオトギリ シモツケソウ オオバギボウシ キュウシュウコゴメグサなどを見つけ山頂に出る

 山頂周辺にはそれほど多くの人はいなかったがそれでも入れ替わり立ち替わり山頂の石碑を背景に写真を撮っておられた 三脚をセットするのはかえって迷惑になりそうなので撮りましょうかと撮って 私もお願いしますとシャッターを押して戴く 石碑の近くにいてシャッターを押して欲しそうな方には声をかけシャッターを押してあげる 小学生を連れた先生だろう 子ども達の写真を撮っておられた 先生もどうですか シャッターを押してあげますよと声をかけ 子ども達の輪の中に入って一緒に写られ、喜んで戴けた 下から出発の連絡が入ったらしい 子ども達と降りて行かれた 小学5年生と伺った いい思い出になるだろう

 山頂からの景観は剣ヶ峰にガスがかかり 三角点ピークまででその先はぼんやり 昼食をとっていると少しガスがあがり ピークがちらっと見えた その時、シャッターを押してあげた方が私は7時半にはここに登ったのだが何も見えず 周辺をぐるーと廻って時間をつぶしていて やっと見えるようになったと話しておられた では いいタイミングに登ってきたという訳ですね と 喜ぶ

 天気予報の事を少し書いておこう いつも見ている天気予報では午後40%になっていた 午後だけでは時間帯が広い いろいろなサイトを調べると12時までは晴れ15時までは晴れたり曇ったり 15時から降水確率が高くなっていた 午後から怪しくなるが15時までに降りれば大丈夫そうだなと読み登ってきた 山頂に着いたのは13:30 晴れから曇りと移ってきた 山ではいつ崩れるかわからない ゲリラ豪雨に出会ったらとんでもないと気持ちを急がす

 食事を終えすぐに下山する 一足先に小学生のグループが出発 抜くのは大変かなと思っていたが木道で追いつき 半分ルートを空けて戴けお先に失礼した 降りて行くとまだ登って来られる方と何人もすれちがう 今日はと挨拶をすると アンニョンハセヨ と韓国語での返事を何人もから受ける 韓国から来るとこの時間帯がいいのか 団体ツアーなのか 多かった

 奥様を後から押して助けながら、登っておられるご夫婦連れがおられた どこまで登られたか 無事降りる事が出来たか 雨に遭わなかっただろうかと心配される 天候が怪しいから降りられた方がいいですよと話そうか相当躊躇したが 結果的には何も話さずにすれ違った

 元気な若者集団にも出会った リュックも持たずトレーナで走るようにして登ってきた 何名かすれ違ってから 七合目はあとどの位ありますかと問われた 六合目から1/3程度と思われたのでそう答える 七合目の事を聞くのは何故かなと思いながら降りる 今度は大分バテたのか息をはあはあとさせ数名が登ってくる 同じグループのようなのでトレーニングなのと伺うと そうだ 七合目まで行くと話しておられた それで七合目を訊ねられたのだと合点がゆく

 テンポ良く降りて行く 足をいたわりながら降りて行かれる方を後に失礼する 私の若い頃が思い出される 雨に降られることなく無事車のところに



 帰路 高梁 総社に大雨警報が出ているとの放送 途中路面が濡れているところがあったが降られる事なく倉敷に

アプローチ
 薄日射す倉敷を出発 高梁川沿いを走る 生憎の通勤時間帯にかかりのろのろ運転 川辺橋 総社大橋を過ぎやっと流れるようになる 豪渓泰橋の温度24℃と低目 180号へ左折し北上する 高梁 井倉 新見と過ぎて行く 高梁あたりから時折陽が射してくる 井倉26℃ 新見29℃と上昇してくる 新見を過ぎ182号との三叉路を右にそのまま180号を行く この辺りに来ると一人旅 見覚えのある車窓からの景観を楽しみながら千屋を抜け 明地トンネルを抜け 峠を下る 高尾で181に合流 日野で180と別れ181を走る 今度は日野川に沿って走る 日野には幾つも温度表示がある 一番大きい電子表示は31℃を示していた 日野川沿いを暫く走り 溝口で県道45へ左折し枡水ヶ原を目指す 溝口のインターチェンジを過ぎると正面に大山が見えてくる筈だがガスで見えない 県道45の工事は終わったのか工事車両は見られない 車線を増やすのかと思ったが 道幅にゆとりをとり車線は変わっていなかった 枡水ヶ原に出る 温度表示は26℃ 大山循環道を走り下山駐車場に 駐車場入口に車が並んで 子ども達が多数いた 駐車場が一杯とは思えないとそのまま入って行く 車は多かったが まだ空いているところがあった

 溝口の県道入口では燃費31.8km/lを表示していたが 駐車場まで登ったら26.4km/lまで減少していた