天神山  

天神山



標高 778m    難易度 ☆    登り102分 下り77分  その他17分   岡山県
倉敷からの距離   65Km        登頂日 2021/11/28  ガイドブック  F写真 動画

駐車場7:27−7:47石段−7:56擬木の階段ー8:00五合目−8:28石仏−8:49八合目−8:57park−9:09三角点−9:19park=9:28鈴振り崖9:39=9:47合流−9:50八合目−10:02石仏−10:25擬木階段終−10:35石段終−10:54駐車場

登山
 今日は天神山(てんじんやま778m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 登山口の方へ少し戻り 自然歩道へ右手法面を登って行く 落ち葉が積もったルート ルート右にヤブラン*(*は実を意味する)を見つける ジャノヒゲの葉が幾つもある 注意して見るとエメラルドブルーの実を見つけた この実はなかなか見つからない 今日は幸先が良い ルートは右にカーブする 視界が広がり前方を見上げると鈴振り崖が見える 花や実を見つける事も無く、渓流を2度跨ぐようにして抜け 樹林帯に入る
 
 右手に渓流を見ながらルートを行く 倒木があちらこちらに残っているが、ルートを歩くには支障が無いよう整備されている ルート脇に倒れるようにしているマムシグサ*を見つけた やがて石段のルートになる この辺りは結構荒れている 足元に留意しながら登って行く 石段を抜けると擬木の階段のルートとなる ここから1300段の階段が始まる
 
 ところで 私事だが右脚の違和感は大分消えたものの、まだ少し残っている 先週神ノ上山を訪ね支障が無かった事から もう一段厳しいこの山登りを計画した この階段に耐えられれば大きな自信になる
 
 課題の階段にかかる 右脚から登ると膝の屈折が多く 負荷がかかる感じがする 左脚で登ると、右脚はストレッチをしている感じで気持ちが良い 左脚に負担をかけるが、用心の為このスタイルで登って行く ちなみに下りでは右脚を先に下ろすと膝の曲げ方が違うので そのようにした
 
 一歩一歩たどたどしい歩みで登って行く 擬木の階段にかかって数分登ったところに五合目あたりと書いた札が設置されている この辺りにもジャノヒゲの葉があちこちに見られる ここで実を見つけた記憶もある 時には葉をよけて実が稔っていないか探したが 残念ながら見つからなかった またこのルートにはヤブツバキが多く見られる されどやっと花芽を見つけられた状態 まだこれからなのだろうか
 
 左手の岩に石仏があったところに来る 前回2020/3/9に登った時にも書いたが相変わらず石像が無い 残念だ ここから、この辺りが七合目と書いた表示が見える 擬木の階段のほぼ真ん中 あと半分だ ジグザグに大きくカーブを取りながら登って行く 同じようなカーブが続く 見上げると樹間に青空を背にした岩峰を伺う事が出来た そして八合目の標識のところに出る 八合目を過ぎ あと少し もうすぐ頂上 おつかれさま と書いた標識を見て 1300段の擬木の階段を終える 右手に森林のはたらきと書いた説明板が設置されている
 
 笹の中のルートを行く 倒木がルートを塞いでいる 潜るのは狭そうだ 笹の中を迂回して抜ける そして、林道終点の広場に出る 広場には天神山野鳥の森案内図が設置されている 登山口に設置されていたものと同じデザインだ 林道を行くと天神山*3)の紹介や中国自然歩道案内図*1) 天神保健保安林*4)と書いた案内板が設置されている
  
 山頂を示す標識に従ってルートに入ってゆく このルートで一番好きなところだ 心地良い土道のステップを楽しむ ルートは少し下る 下った位置に分岐がある 山頂へ向かうルートの笹が刈られ幅広のルートになっている これだと笹の露に濡れなくて済む 山頂へ向かう 2,3分で山頂に出る
 
 山頂には一等三角点があるが周囲の樹木で展望は得られない アセビ*を確認し鈴振崖へ向かう

 ルートを林道終点の広場に戻り 鈴振崖へ向かう 天満神社を経由する 天満神社入口の石の鳥居は撤去され狛犬だけになっていた 前回の登山日記を見ると 鳥居が崩落していたと記載している 改めてその時の写真を確認する
 
 天満神社を抜けて鈴振り崖へ向かう 足腰が弱っているのかここの登りも結構時間がかかっている 段差のあるところはひょいひょいとは行かなくなった 鈴振崖に立つ 青空が広がり雲海が浮かんでいる 大山はどれだろう 山座の方角を示す石盤が設置されている 大山と記した方角に眼をやるものの判別は出来なかった 前回訪ねた時は冠雪した大山を確認出来た その写真を確認すると明星崖の肩の位置にあたる 頭に入れておこう
 
 景観を一望し記念写真を撮る 明星崖と雲海がなびく山並みの景観もカメラに収める そして下山する 下山は登ってきたルートを戻る 途中石段を下っている時に次々と4組10名の方々とすれ違う 駐車場には4台車が増えていた いずれも岡山ナンバー 車載温度は8℃だった
 
 心配していた右脚 どうやら大丈夫のようだ 翌朝も何ら異常なし ああ良かった

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*1)中国自然歩道案内
中国自然歩道とは
中国自然歩道は、中国5県を一周し、それぞれの地方に残された美しい自然のなかを歩いて、豊かな自然に親しみ、また、郷土の歴史や文化にふれて、私たちのふるさとを見直すための長距離自然歩道です。
 岡山県では、自然歩道を5つのルートに大別し、さらに各ルートを1日で楽しめるよう、合計43のコースに区分しています。

主な見どころ
●新成羽川ダム
 103mの堤高と289mの堤頂長は。重力式アーチダムでは現在のところ日本一でる。揚水式発電の上池のダムである。
●天神山
 標高777m。チャートと呼ばれる古生代の地層からなり、天神五葉の松の緑が美しい。頂上からは南に瀬戸内海を、北に大山を望むことができる。
●吹屋ふるさと村
 赤銅色の石州亙とペンガラ色の外観の見事な町並みが整然と続く。江戸末期から明治にかけ、吹屋の長者達が後世に残した最大の文化遺産である。
環境省・岡山県

*2)自然歩道を利用される皆さんへ
自然歩道を楽しく利用できるよう歩きはじめる前に、もう一度次のことをチェックしましょう。
1、健康状態に充分気をつけむりのない計画を立てましょう。
1、地図やパンフレットなどにより歩行計画を立てましょう。
1、特に終点の交通機関、宿舎などについては確認しておきましょう。
1、できるだけ2人以上で歩きましょう。特に日没後は利用しない様にしましょう。
1、植物図鑑、昆虫図鑑などの資料を持って歩くと一層楽しく利用できます。 
環境省・岡山県

*3)天神山
 天神山は標高777mで、高梁市内最高峰です。一帯は基盤の古生層が長年にわたって浸食されて多くの奇峰を形成し、雄大な風景をなしています。
 その中の一つに、鈴振崖と呼ばれる屹立した巨岩があります。ここで小石を上から投げると、石は岩と岩との間を音を立てて落ち、あたかも鈴を振っているような音がするのでこの名前がついたといわれています。なお、山頂部に近い急傾斜には、ビャクシン、ゲンカイツツジやゴヨウマツなどの珍しい植物が生育しています。 環境省・岡山県

*4)天神保健保安林(判読困難のところがあるが、下記の記載と思われる)
 この地区は公衆の保健休養の場として指定された保健保安林で高梁川上流県立自然公園特別区域に属し、風光明媚の地であり、また、水源かん養保護林としても重要です。
 樹木・鳥獣・自然景観の保護・山火事の防止に留意して利用して下さい。 岡山県・成羽町



アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度2℃ 高梁川沿いを走るのは久々 東の空が次第に明るくなってくる 高梁川の川面を判別出来るようになってきた 総社大橋 豪渓泰橋を抜ける 橋のところの温度表示は1℃ 信号を左折し180号を北上する 流れに乗って走って行く 高梁に近づくとガスが出てくる 高梁市入口で313へ左折する 成羽美術館を過ぎ 川上町の信号機のところで右折県道33へ進む 成羽川を右に見ながら北上する 片側交通の箇所が2ケ所ありどちらも信号を待たされる トンネルを二つ抜け 今は閉店している道の駅(トイレは利用可)を過ぎ少し走ると左手に天神山登山口がある 登山口には中国自然歩道案内*1) 天神山野鳥の森案内図 自然歩道を利用される皆さんへ*2) と書いた案内図が設置されている 標識を見て左折し駐車場に駐車 車載温度計は1℃ 他に駐車している車は無い