那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り132分(Cコース) 下り99分(Bコース)  岡山県
倉敷からの距離   101Km        登頂日 2022/06/30  ガイドブック  F写真 動画

第三駐車場=林道7:36−7:42登山口−7:45BCコース分岐−7:59林道−8:12水場8:13−8:46大神岩8:49−9:02_1.1km点−9:17八合目−9:24_600m点−9:39三角点−9:45神仏ポイント−9:52山頂10:00−10:14_500m点−10:15分岐−10:27八合目−10:55黒滝分岐−11:01五合目11:04−11:26名木ノ城跡−11:33橋−1:38登山口−11:42第三駐車場

登山
 今日は那岐山(なぎせん1255m)を訪ねる

 車を駐車場に入れると、正面に見慣れたツキノワグマ生息地域*0)と書いた標識 登山支度をし熊避けの鈴も忘れずにセットして出発する 駐車場の脇に那岐山麓周遊マップ*1)が設置されている その隣にもツキノワグマ生息地域*0)の標識があった 道路反対側に 名勝 蛇淵の滝と記した石柱があり 赤い鳥居もある 鳥居を潜って降りて行けば渓流を見る事が出来る そちらには寄らず林道を登山口へ向かう
  
 駐車場までは舗装されているが、そこを過ぎると未舗装となるものの幅広の道路 早速ウツボグサ ミズタビラコが顔を見せてくれる ドクダミの白い花も目立つ 前方に白い花を咲かせている木が見える 近づいてカメラに収める ネットで調べたらクマノミズキのようだ タニウツギ*(*は実を意味する) ウツギ* キブシ*等を見つける 5分程登ると登山口に出る 幾つもの案内 表示が出ている 
 
 滝神社から下山できません*2) 氷ノ山後山那岐山国定公園(那岐山)*3) 那岐山・滝山・広戸仙登山道案内図*4) クマ注意*5) 那岐山登山を楽しんでいただくために*6)

 そして登山口から登山道に入る すぐに分岐があり左に折れ山頂を目指す ルート脇に 熊出没注意(背景が赤字で目立つ)*7) が設置されている **数歩進むと 熊注意*8)と書いたA2サイズ程の紙をラミネートしたものが木に取り付けている これにはクマに出合ってしまった時の注意が書いてあるので 参考になる**(**の部分の記載は2020/11/11に訪ねた時のもので今日は無かった 参考になるので残しておく)
 
 石がごろごろしている 足元に留意しながら登って行く すぐにB,Cコースの分岐に出る 今日はCコースを登りBコースを降りる予定 分岐を直進する 樹林の中のルート ここを歩くと2004年の風倒木で被害にあった事が思い出される そうして育った木々だと思うと感傷的な気分になる 分岐から15分程登ると林道に出る そこにも幾つか案内板が設置されている

 那岐山麓周遊マップ*9) 那岐山国有林*10) ようこそ那岐山国有林へ*11)
 
 林道を横断し樹林帯のルートに入って行く 樹林の中のルートは数分で抜ける 抜ける位置に「森の働き」などの説明板が数枚設置されていたところだが 今は痕跡もとどめない ここを抜けると山頂を伺う事が出来る、だがガスがかかっているようで見えなかった コガクウツギ*を見つける 装飾花であるガクをまだ残していた ルート左手に水場がある コップなどもあり飲める準備がされている 早くも喉の渇きを潤す コップの近くにユキノシタが咲いていた
 
 左にカーブし左手を谷にしたルート 傾斜が緩やかになり一息入れられる おや!へびだ 立ち止まってカメラに収める 逃げてしまうかと思ったが私が立ち止まると動きを止め 動き出すと逃げていった ルートはまた樹林の中に入り そして抜ける タツナミソウを見つけ、樹林帯の中をジグザグに登って行く 前方に案内板が見えてきて そして大神岩のところに出る
 
 案内板は 那岐山の植生*12) を紹介している 大神岩標高1000mと書いた標柱があり その先に岩がある ここで麦茶休憩 早めに水分補給をする事にしよう
 
 大神岩を後にルートを登る 登りが続く 樹林の中の登りで陽射しを直接受ける事は少ないものの 陽射しを受けるとその厳しさ そして日陰に入った時との違いなど感じながら登ってゆく 山頂まで1.1kmの標識 八合目の標識 そして山頂0.6km地点などのポイントをカメラに収める その間 クルマバソウ ニシキゴロモ ギンリョウソウを見つける どの花も数は少ない
 
 0.6km地点を過ぎ 少し登ると笹原のルートに出る ここからは陽射しを遮ってくれるものが無い 暑さに耐えられるか心配していたが あれ不思議 心地よい冷気がルートに沿って降りてくる これなら大丈夫だとルートを登って行く ハナニガナ コナスビ ノアザミの花芽を見つけたが以外と花は少なかった 右手方向に山頂ピークが見えてくる 左手には滝山が見える筈だが周辺の草木が茂り視界を遮っていた 前方に標柱が見えてきて 尾根に出る
 
 尾根の鳥取県側にトイレのある休憩舎があったがトイレ部分を残して撤去されていた その先に滝山への縦走路が見えるが滝山はガスで見えなかった
 
 三角点ピークに行く 三角点があるそしてピークからの景観をカメラに収め山頂ピークへ向かう ルートは少し下り登り返す コルの辺りに神仏ポイント3の案内がある タツナミソウを見つけ 避難小屋の脇を抜け最後の登り なんとか山頂に出る
 
 山頂はどなたもおられなかった 青空が広がり360度の展望が得られる だがガスで遠望は得られない 足元も滝山方面も 大山や蒜山三座もはっきりしなかった 那岐山山頂の碑と記念写真を撮り下山する 山頂にセイヨウタンポポが一輪咲いていた
 
 下山はBコースを下りる 尾根歩きは気持ちが良い 平坦なアップダウンを楽しむ ヤマツツジが斜面に咲いているのを見つけズームで撮る 500m標識の手前に新しい標識 那岐山登山道(東仙コース)9/10 鳥取県 とあった 9/10は九合目の意味だろうか 鳥取県側のコースはしばらくご無沙汰している
 
 500m標識からすぐにBコースへの案内標識がありそれに従って降りて行く ネジキ サラサドウダン*を見つけて樹林帯の中に入って行く 八合目の標識を過ぎ 2004年風倒木被害のあったところを降りて行く こちらも樹木が成長し木陰を楽しませてくれる ツルアリドウシが幾つかまとまって白い花を咲かせていた そして五合目に出る
 
 五合目は渓流があり花が期待されるところだがミズタビラコを見つけるに留まった 麦茶で喉を潤す 風倒木被害を免れた樹林帯を降りて行く 堂々とした樹林 足元も良く気持ち良く降りて行く 陽射しを受けた花を見つける サワギクだ ここでは良く出会う花だ もう少し色々な花に出会えるかと思ったが 足元ばかり見て降りたので見つける事が出来なかったのだろう なんとか無事駐車場に 私の前に駐車していた3台はすでに帰られていた 新たに4台駐車していた 車載温度は29℃であった 倉敷では車載温度37℃を示していた
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*0)「ツキノワグマ生息地域」
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
岡山県 美作県民局

*1)那岐山麓周遊マップ
 距離と時間
 9名木ノ城跡まで    1.1km(40分)
 4八巻城跡まで    1.7km(30分)
 1山の駅まで(八巻城跡経由) 4.3km(110分)
 3吊り橋まで(町道経由)  0.6Km(15分)
 
 
*2)滝神社から下山できません
 滝神社までは行くことができますが、その先は自衛隊演習場につき下山できません。
 注意!! 奈義町
 ハチ注意 熊出没注意
 

*3)氷ノ山後山那岐山国定公園(那岐山)
 那岐山は、標高1,255m(県下第4位)を誇る中国山地の雄峰で、西へ滝山(標高1,197m)、広戸仙(標高1,115m)と那岐連峰が続いており、昭和44年4月10日に氷ノ山、後山とともに国定公園に指定されています。
 山麓には、蛇淵の滝など多くの滝や城跡があり、山頂からは360度の大パノラマ展望が楽しめ、東に岡山県最高峰の後山(標高1,344m)、西に大山、南には瀬戸内海が望めます。植生も豊かで、初夏にはドウダンツツジ、秋には紅葉など、四季折々の姿が楽しめます。(環境省・岡山県)
 

*4)那岐山・滝山・広戸仙登山道案内図
 
 
*5)クマ注意
 であわないために 大きな音で知らせよう 山やキャンプ地などのゴミは放置せず、必ず持って帰りましょう
 もし、であってしまったら 背中を見せないように、ゆっくりと後退りして下さい 
 子グマを見かけたら そばに親グマがいるぞ 子グマに近づくと大変危険 静かにその場を離れましょう
 クマを目撃したら、下記へ連絡して下さい(岡山県美作県民局)
 
 
*6)那岐山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・那岐山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
 
*7)熊出没注意(背景が赤字で目立つ)
 氷ノ山後山那岐山国定公園の山岳は、ツキノワグマの生息地域です。入山の際はクマの出没情報を収集し、安全な行動を心がけてください。
 ●入山の際は個人行動を避けラジオ、鈴、笛などを携行して、食料の残りはすべて持ち帰る。
 ●クマの足跡、糞、クマ棚を見つけた時は、直ちに立ち去る。
 クマに遭遇したときは、
 ●落ち着いて静かにその場を立ち去る。
 ●気ずかれても騒がずクマの反対方向に避難する。
 クマの形跡を目撃したら
  美作県民局勝英地域森林課 0868-73-4058
  奈義町役場 0868-36-4114
 

*8)熊注意
 最近この近くに熊が出没しています。
 被害にあわないために以下のことに注意しましょう。
 熊に出合わないために
  1.登山をする時は、音の出る物を携行しましょう。
  2.2人以上で話をしながら登りましょう。
 熊に出合ってしまったら
  * 相手が野生動物である以上、絶対に安全を確保できる方法はありませんが、一般論として言われている内容を示します。
  1.熊がこちらに気づいていない場合
   →気づかれないようにその場を立ち去る。
  2.熊がこちらに気づいている場合
   →ゆっくりと後退しその場を立ち去る。
  大声を出したり、走ったりするのは、かえって熊を興奮させます。落ち着いて状況をよく判断してから、刺激しないように、その場からゆっくり立ち去りましょう。
  子熊の近くには母熊がいます。可愛いからといって近づくのは、絶対にやめましょう。
奈義町産業振興課 Tel0868-36-4114
美作県民局勝英地域森林課 Tel0868-73-4058
 

*9)那岐山麓周遊マップ
 距離と時間
 9.名木の城跡 0.5km(15分)
 他は省略
 

*10)那岐山国有林
1.国有林のおいたち
  那岐山国有林は、岡山、鳥取の県境に位置し、地形は全般に急であり、山の高さは海抜500m−1240mの範囲にあります。この国有林は、版籍奉還により旧藩領が、明治5年に国有林となったものです。
2.気候・自然
  この地方の気象条件は水量約2000mm、最深積雪は、約2.0m、積雪期間は11月中旬−4月上旬で年間平均気温は、約12℃となっています。森林植物帯上、水平的には、暖帯北部、垂直的には暖帯から温帯下部に属しています。基岩は花崗岩、流紋岩から成り、土壌は黒色森林土壌でスギ、ヒノキの適地が多く生育状況は、おおむね良好です。また多くの野生鳥獣も生息しています。なお夏から秋に来る台風の影響で那岐山麓に吹き荒れる「広戸風」は全国的にも知られています。
3.やくわり
  総面積431haを全て水源かん養保安林としているほか、311haが氷ノ山、後山、那岐山国定公園に、73haがレクリエーションの森(那岐山風景林)に指定されており、各種の公益的機能発揮のための森林の維持造成に努めています。
近畿中国森林管理局 岡山森林管理署
 

*11)ようこそ那岐山国有林へ
 現在地は、那岐山国有林内でレクリエーションの森、那岐山風景林として大切に管理しています。林内登山道沿いに「森の働き」などについても、わかり易く説明していますので「緑と人とのかかわり」についても理解を深め、ゆっくり自然と親しみながら頂上をめざしてください。
近畿中国森林管理局 岡山森林管理署
 

*12)那岐山の植生
 ここは、大神岩(海抜1,000m)です。眼下に広がっているのが津山盆地の東端に位置する奈義町です。続いて勝北町・勝央町・津山市・吉備高原の山並み、小豆島が見えます。
 このあたりからブナが生える気候帯になります。となりの滝山ではブナ林が広がっています。
 山頂への登山道では、足もとにショウジョウバカマ・ニシキゴロモ・アカモノ・マイヅルソウ・イワキンバイなどが、その上に目をやるとサラサドウダン・ホツツジ・ノリウツギ・ニシキウツギ・ヤマツツジなどが、高木としてはウリハダカエデ・コミネカエデ・ミズナラ・ウラジロノキなど多くの植物たちに出合うことができます。
 ショウジョウバカマ 花期は、4月 ニシキゴロモ 花期は、5月から6月 アカモノ 花期は、5月から6月 サラサドウダン  花期は、6月 ホツツジ  花期は、6月から7月 ノリウツギ 花期は、7月から8月
 動植物を傷つけないよう、この自然を永く子孫に伝えましょう


アプローチ
 倉敷を出発 車載温度早くも25℃ 6/28例年より早く梅雨明け 同時に猛暑 今日も猛暑日との予報 なかなか山を訪ねるタイミングが会わなかった 月末ではあるが出かける事とした 吉備路429を行く 山際はくっきり陽射しがまぶしい 国道180を横断 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗る 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川の道の駅では21℃ 倉敷より4,5℃低い 小森温泉 旭川ダムと走る 今日も水位をかなり下げていた 旭町を抜け、休み乢トンネルを抜ける ガスが出ているようで山並みを確認出来ない 津山市街地入口で53に合流 津山市街地を抜ける 津山のインターチェンジを過ぎ日本原に近づく辺りでガスを抱いた山並みを伺う事が出来た 那岐山登山口の案内に従い左折 登山口に近い第三駐車場まで林道を登り駐車 すでに3台駐車 車載温度24℃