那岐山



標高 1255m    難易度 ☆☆     登り125分(西仙コース) 下り79分(東仙コース)   鳥取県
倉敷からの距離   120Km        登頂日 2023/04/10    ガイドブック  F写真 動画

駐車位置7:08−7:25ゴーロ橋_2.7Km−7:39イワウチワ−7:53シャクナゲの峰−8:04馬の背小屋8:07−8:21標高1000m−9:05三角点−9:16山頂9:22−9:34_500m−9:36分岐−9:56標高1000m−10:00林道−10:13標高800m−10:21イワウチワ−10:29林道−10:41駐車位置

登山
 今日は那岐山(なぎせん1255m)を訪ねる 

 登山支度をして出発する ここを訪ねるのは2017年以来6年振り また1995年からこの日記を書き出し100回目の那岐山登山になる クロモジ ミツマタが出迎えてくれ ゴーゴーという渓流の音 昔と変わらぬこの山の雰囲気を感じる 渓流を左に見て登って行く 杉の小枝が路面を覆っている 小枝の間からミヤマカタバミが伺えるが小さい花は見つけるのが困難 ミヤマカタバミもまだお休み状態で花は開いていない
 
 渓流を渡る その先のルート脇両側にミツマタ 随分増えたように感じる ミツマタを見るとここの景観が思い出される程インプットされている 足元に小さな花を見つける 撮った写真を見るとコガネネコノメグサのようだ 出会えて嬉しい
 
 ゴーロ橋に出る ここから山道に入る 少し入ったところに標識があり 尾根ルートへ向かって右へ降りて行く そして渓流を渡る 渓流には丸太一本 その木にチェッカープレートが設置されている 慎重に渡る 捕まるところが無いのでバランスを崩さないか心配だ 若い時とは違った感覚だ 
 
 ルートを登って行く 結構厳しいルートに感じる ルートを捉える感覚も年齢と共に変わってきている感じがする そろそろイワウチワが顔を出しても良いのにと思うが一向に姿が見えない 葉すら無い 一体どうしたのだろと思いながら登って行くと 鹿食害防止ネットのあるところに出る
 
 ネットの中を見るとイワウチワがびっしり そうか ネットが無いところは皆やられてしまったのか 限られたスペースに咲いている姿は哀れみを感じる 少し前にはこの景観がルート至ところに広がり 花を追う事に気をとられ ルートの厳しさには気づかなかったのかも知れぬと 昔の状態を懐かしく思い出す
 
 それでも咲いているイワウチワの写真をネットにカメラを入れ撮る 蕾を一組見つけたが満開状態 花を落としているものは無かった イワウチワを後にルートを登って行く 谷筋にタムシバが白い花を咲かせているのを樹間から伺う事が出来る 鎖が設置されている斜面に取り付く 鎖よりも木の根を掴みながら登って行く 多くの人が掴むのだろう つるつるになっている 途中で振り返り、急な斜面の状態をカメラに収める まだ登りが続く 
 
 シャクナゲの峰に出る だがシャクナゲの峰と書いた標識は見当たらない 4/10と書いた新しい標柱が設置されていた(四合目になるようだ
  上を見るとシャクナゲが咲いているのを見つけた 他の木はまだだがこの木だけ花をつけている ズームで狙う 無精をして三脚なしで狙う 何枚も撮る、なんとか見られるのがあり良かった アセビも咲いていた この周辺もイワウチワの群生地だった 斜面に入って写真を撮ったのが懐かしい
 
 ルートを行く 岩のあるところを抜けて行く あの岩の上に白いイワウチワが咲いていたと思い出す 花の姿を見つけられないのを残念に思いながら登って行くと 岩の間にキラリ イワウチワが一株 二つ花を咲かせているのに出会えました 良く無事にと思わずねぎらいの言葉が出る ありがとう
 
 そして馬の背の避難小屋に出る ここにはタムシバの木があり 幾つも花を咲かせていた ここには5/10の標識があった 麦茶休憩をとり一息入れてルートを行く
 
 樹林の中のルート この雰囲気も懐かしい 標高1000m地点までイワウチワが顔を見せてくれるのだがその兆候は見られない 黙々とルートを登って行く 標高1000mの標識のすぐ手前に6/10の標柱が設置されていた 
 
 標識1000mを過ぎて数分登ると、ルートは左にカーブし 樹間に山頂を伺う事が出来る ほぼ平坦なルートとなり一息入れられる それも一時、樹林の中の登りとなる そう傾斜があるわけでは無いが足が重い 一歩一歩登って行く 7/10の標柱が設置されていた
 
 ルートは狭くなる サラサドウダンの樹林帯だ 足元に注意しながら登って行く ここに8/10の標柱があった 樹林帯を抜け草原のルートに出る 滝山が望める 旧休憩小屋が見え 小屋の脇に出る 小屋は屋根は無く基礎部分が残されている トイレももう使えない ここに9/10の標柱が設置されていた
 
 三角点に出て振り返り滝山に繋がる山並の写真を撮る 山小屋が廃材置き場のような形で面影がない 残念だ 山頂に向けて尾根を行く 少し下り登り返す形 途中に避難小屋がある こちらはしっかり機能している
 
 山頂に出る どなたもおられない 景観は春霞状態 大山もなんとかあの辺りとわかる程度 記念写真を撮り 麦茶で喉を潤す 三角点ピークに人影が 二人連れのようだ 景観を楽しんでおられるのかこちらに向かって来ない お先にと失礼して下山する

 下山は東仙ルート 三角点ピークとは反対方面へ降りて行く 緩やかな尾根ルートが続く ルート脇の灌木林の形がきれいで好きなところだ 山頂から500mを示す標識より少し手前に9/10の標柱が設置されていた 新しい標柱に注意しながら降りていったら 1/10まで確認出来た 西仙ルートも同様だろう 標柱を見てあれ!と思った事は西仙コースはSaizen Route 東仙コースはTozen Routeと記されていた 西はセイでなくサイと読んでいた
 
 ルートには雪は見られない ウグイスの鳴き声が聞こえてきたりする 分岐を鳥取県側の東仙コースへ降りて行く 丸太の階段が多い 腐植土の方を歩ける時はそちらを選んで降りて行く 階段のステップを追うよりずっと気分が良いし楽な感じがする 新しく設置された標柱を確認しながら降りて行く 従来の標識も健在だ
 
 途中お二人連れと出会い挨拶を交わす 花は咲いていましたかと伺うときれいでしたとの事 こちらは良いのかも知れないと期待を抱きながら降りて行く 林道を過ぎた地点にアセビの集落があるがこちらは花はまだのようだった 
 
 細流を渡り登っていった左手はイワウチワが群生していた場所 期待しながらそこを見る 残念 葉すら確認出来ず 全滅のようだ 周辺の山肌にも見当たらなかった そこから数分降りたところに保護ネット そこにはイワウチワが咲いていたが花の密度はまばらで保護されているスペースも狭かった
 
 急な丸太の階段を降りて行く この脇にも咲いていたのにと残念に思う あれ!なんだ 長いロープのようなもの ヘビだ 危うく踏みそうになる 小枝を拾って刺激すると悠然として去っていった
 
 登山道を降りると幅広のルートに出る その数分手前に2/10の標柱があった こちらも渓流を左に見たルート 太陽の光を受けミヤマカタバミが花を開いていた 日陰のはまだ閉じていた このルートにもミツマタを見る事が出来る 1/10の標柱を確認し登山口に出る そして駐車スペースに向かう 私の他2台駐車していた 車載温度は13℃だった


アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度8℃ いつものように429を走る 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 加茂川と走る この辺りから周辺が次第に明るくなってくる 加茂川道の駅で小休憩 車載温度2℃ 流石ひんやりする 小森温泉 旭川ダムと走って行く ダムの水位はこれまでに見たことがない程高く、路面からすぐ水面が見える 当然水没している樹木も多い 旭町の市街を行き 休み乢トンネルを抜ける 突然明るい世界に飛び出す 展開する山並みはシルエット状態 ガスに浮かんだように見え幻想的 津山市街入口で53号に合流し市街地を抜ける 津山インタ−チェンジを過ぎ 429とは別れ53を直進する 青空の下、那岐山に連なる山並がはっきり見える 今日は鳥取側から登るので那岐山登山口の標識を見送り直進 黒尾峠へ向かう ループ橋を抜け 黒尾トンネルを抜ける 出口温度は4℃ 峠を下り 那岐山登山口を示す標識を見て左に折れ 戻るようにして那岐山登山口へ向かう JRの高架を潜りすぐに左折(小さいが標識がある) 民家を抜け踏み切りを通り林道に入って行く そして登山口の駐車可能な広場に車を置く 今日はまだどなたも来ていない 登山口の車載温度6℃