熊山



標高 508m    難易度 ☆     登り100分(熊山ルート) 下り71分  岡山県
倉敷からの距離    49Km        登頂日 2024/02/12    ガイドブック  F写真  動画

駐車場7:32−7:38登山道入口−7:59一本松−8:07三合目−8:14舗装道路8:18−8:22鉄塔#214−8:24蹄岩−8:30五合目(展望所)8:31−8:36かえる岩−8:40鉄塔#213−8:59八合目−9:08二つ井戸−9:11熊山神社9:13−9:19山頂展望台−9:24天然杉9:29−9:33二つ井戸−9:37展望台9:38−八合目−9:52見晴らし台鉄塔#213_9:54−10:00五合目−10:07舗装道路−10:16一本松−10:31登山道入口−10:37駐車場

登山
 今日は熊山(くまやま508m)へ、久々に熊山ルートを訪ねる 調べると12年振りのようだ

 登山支度をして出発する 駐車場の脇に熊山遺跡ハイキングコースの案内標識があるのを見て JRの線路を潜る道路を行く 線路を潜ったところに熊山案内の大きな看板が目に入る 制作者 赤磐市立磐熊中学 R4年度 中央委員&有志との記載がある 前回来た時と違っている あるタイミングで更新されているようだ 中学生の制作であると言う事もほほえましい 看板の左手脇に登山杖として竹の杖を置き 自由に使えるようにしている その左手の道路を登って行く 登って行くとちょっとした広場があるが熊山登山等の方は熊山駅前駐車場を利用くださいとした大きな案内がある そして、その先に登山口の案内があり これより約1時間30分と記載されている

 案内に従いルートに入る 入口に登山道が荒れている旨記載があったがルートで難航したところは無かった ルートは一部舗装されていたがすぐに土となりそして石畳となる 石畳や石の階段のルートが続く ヤブツバキの蕾を見つけたがまだ固い 登山口から20分程登と一本松と書いた小さな標識をとりつけてあるところに出る

 一本松のところを90度左に折れる 緩やかな登りのルートが続き ところどころに石段のカーブがある 一本松から10分程に三合目と書いた標識があり さらに10分もしないでベンチのある広場に出る ルートに穏やかな陽が射し込んでくる

 広場の先は自動車道で ほんの数メートル自動車道を歩きまた登山道に入って行く ルートは概して緩やか コシダが多いところも見られる 左手に鉄塔があったり 蹄岩と書いた岩がある ネットで調べると ”熊山神社で挙兵した「児島高徳」が乗った馬の蹄跡が残っているといわれる石” との事 そして展望所が右手前方に見えてきて 展望所に出る
 
 展望所から北側の展望が得られ、吉井川や登ってきた尾根を追う事が出来る 撮った写真を拡大してみると熊山橋や駐車場と思われる場所が伺えるのも面白い 熊山駅は山影となり見えなかった 

 前回(2012/02/22)登った時の記録に 下記記載があるが五合目 六合目の標識には気づかなかった また赤松峠という標識も気づかなかった その時の写真を見てみるとわりと大きめな板に書いてあり、当時でも劣化が進んでいた 八合目の標識は新しく付け替えられていた

−−−−−−−−−−2012/02/22の記録−−−−−−−−−−−−− 
 展望所からすぐに五合目の標識があり 数分でカエル岩がある カエルというよりおたまじゃくしのような感じがした そして六合目の標識 登山口から2.6Km 展望台まで1.7Kmと記載されている この辺りはソヨゴをあちらこちらで見つけた そして赤松峠に出る ここから少し下り、5分程で八合目に出る
−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−−−−−−−

 かえる岩から数分歩いた右手に鉄塔#213への取り付け路があり 近くに見晴らし台T213と書いた標識を見つけたので取り付け路に入ってみた 1分もかからず鉄塔設置場所に出 そこから吉井川を伺う事が出来た そのルートでサルトリイバラ*(*は実を意味する)を見つけた 八合目の標識のすぐ先に段谷ルートと書いた標識があった またルート左手に展望台と書いた標識があり、ルートに入ってみたら五合目の展望台と似たものが設置されていたが"木板が腐っているので危険 立ち入り禁止"となっていた 周辺木々が伸びており展望台に登っても景観が得られるか怪しかった ルートを行くと自動車道に出る 自動車道を横断すると二つ井戸に出る
 
 二つ井戸からは歩きなれたルート 熊山神社に寄り境内にある児島三郎高徳挙兵の跡*1)等を見て 千年大杉=天然記念物*2) 鐘楼跡か観音堂跡*3) 五輪塔*4) 熊山遺跡*5)を見て展望台に出る 展望台からの景観はガスで吉井川がなんとか見える程度 景観がはっきりしないので記念写真は千年大杉のところで撮る事にして下山する ここではヤブツバキが幾つか咲いていた

 下山は千年大杉で記念写真をとり 熊山神社を経由せずに二つ井戸に出 あとは登ってきたルートを戻る 足場の良いところではウオーキングのペースを楽しむ 結構登山客が多く10名以上とすれ違い挨拶を交わした また、登山口を出た民家の庭先にマンリョウ* ナンテン* クロガネモチ*が赤い実を沢山つけていた サザンカも沢山咲いていた 陽射しを受け輝いていた 駐車場も車が増えていた 車載温度は8℃だった
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*1)児島三郎高徳挙兵の跡
 太平記に詳しく記述されているが、建武三年(1336)四月、上寺山の館から熊山に兵を挙げた時の腰掛岩と旗立岩である。
 赤磐市教育委員会
 
*2)天然記念物
 名称  ・熊山天然杉二本
 樹高  ・三十八メートル
 幹の直径 ・一.五メートル
 幹の周囲 ・四.五メートル
 樹齢  ・約一千年
平成十二年十月 赤磐市教育委員会

*3)鐘楼跡か観音堂跡
 霊山寺には、応仁二年戊子十一月十五日紀銘の梵鐘(大工左衛門尉が鋳造したもので新田庄寺見村の大檀那祐長が奉納)が、鐘楼に釣るされて
いた。
 その鐘楼跡か、今一つは、観音堂跡か、と思われる。
赤磐市教育委員会

*4)五輪塔
 五輪塔は、石造塔婆の一つで、平安中期頃から建立されだした。
 各輪に一字づつ梵字が刻まれる場合が多い。
 地輪に紀年、施主名などが記銘されることがある。
 空輪 風輪 火輪 水輪 地輪
赤磐市教育委員会

*5)国指定史跡 熊山遺跡 管理団体 岡山県赤磐市 指定年月日 昭和31年9月27日

 この遺跡は、熊山山頂(508メートル)に在って、全国に類をみない石積みの遺構である。ほぼ、方形の墓壇の上に、割石をもって三段に築城している。第一段は南面が狭く、北面が広い台形、第二段は、南面が広く、北面あ狭い台形になっている。第二段の四側面の中央に龕(がん)が設けてある。第三段は、方形であるが、中央部分に大石で竪穴の蓋がしてある。
 石積の中央には、竪穴の石室(約2メートル)が作られていて、その石室に陶製の筒形(五部分に分けられる)の容器(高さ1.6メートル)が収められていた。この陶製の筒の中に、三彩釉の小壺と文字が書かれた皮の巻き物が収められていた。と伝えられている。
 陶製の筒形容器と三彩釉の小壺からみて、本石積遺構の築成年代は,奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。
 また、熊山山塊には、現在大小32基の石積の跡が確認されている。国指定の石積遺構に類似しているが、築成の目的、年代、築成者などは異なるものと思われる。



アプローチ
 薄っすらと明るくなり始めた頃倉敷を出発 車載温度2℃ 2号線を岡山へ向かう 流れはスムーズ バイパスを抜け吉井川を渡る おさふねサービスエリアの手前三差路の信号を吉井川沿いの県道79に入る 久々にここを走る 吉井川沿いに新しい道が出来ておりずっと走りやすくなった 熊山橋の手前で堰堤を右に折れ、熊山駅手前の駐車場に駐車する 堰堤の道路工事が行われていた事が思い出される 駐車場周辺は以前の様子を留めていた 駐車している車が結構ある フロントに霜がついている車もみられた 車載温度0℃