下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り*68分(七合目まで) 下り*68分  岡山県
倉敷からの距離   117 Km        登頂日 2025/11/20   ガイドブック  F写真 動画

犬挟峠7:39−7:48尾根−8:06三合目_690m−8:24五合目_770m−8:37雲居平8:38−8:48七合目_875m9:01−9:09雲居平−9:18五合目−9:36三合目−9:54尾根−10:09犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 登山支度をする 風が少しあり冷たく感じる ウインドウブレーカを着て出発する 登山道入口には蒜山登山道案内*1) 蒜山登山を楽しんでいただくために*2) お願い*3) ツキノワクマ生息地域*4) という複数の案内板が設置されている
 
 木道が新しく設置されており、歩きやすくなった 木道を渡ったところに登山者モニタリングのセンサーが設置されている(2025/9/7に訪ねた時にも設置されていた) 花や実を見つけることなく樹林のルートに入る
 
 山影になるのか陽射しは無く 落ち葉の上を歩いてゆく ルートは雨の影響か緩いところがあり滑りやすそう 足元に留意しながらルートを行く 丸太を互い違いにした階段を登るあたりから陽が射してくる 木々は落葉しているものが多く、下草が黄色く色づいている そしていつもの急な擬木の階段のルートとなり一段一段登って行き、尾根に出る 出たところに、頂上まで1時間40分と書いた標識がある
 
 標識のところで90度 左へ折れる そして、ロープや鎖が設置された擬木の階段が始まる 段差の少ないところを選びながら登って行く 濡れており滑りやすそう 下山時は留意が必要 擬木の階段を過ぎるとしばし、傾斜が緩くなり、息を整えられる そしてまた次の擬木の階段を登る そして緩やかになり緩く右へカーブし三合目の標識に出る
 
 ここを過ぎるとすぐに鎖が設置されている急な岩の斜面の登りとなる 足場が滑りやすそうで心配、しっかり鎖を使って登る 鎖を過ぎると ロープが設置されたルートとなる 滑りそうな中央部を避け 樹林の中に足場を求めて登る 傾斜がいくらか緩くなり、ロープも無い いつもだと難なく登れるのだが 鎖のところなどの登りで疲れたのか足元がしっかりしない 四つ這いのような恰好でなんとかクリアーする この様子では山頂まで登るのは難しそう 雲居平までは行きたい
 
 前方に草原が見えてきて樹林から抜ける 抜けたところに五合目の標識がある 草原のその先に九合目のピークが見える 空は真っ青、実に気持ちがいい 風が少しあり冷たく感じる ルートを少し登り振り返ると市街地を覆う雲海が広がる 山肌のススキを前景になかなかいいムードだ
 
 草原のルートを行く ルートは整備され、ルートを覆うようなものは無い 花も一緒に刈られたのだろう 姿が伺えない でも刈り残されたのかリンドウが顔を見せてくれた まだ、花を閉じたままだ ルートを行く いつも何か花を咲かせているスポットがある そこに白い花 リュウノウギクだ葉に特徴がある 先日広島の毛無山で出会った 寒さに強い花のようだ そして雲居平に出る
 
 雲居平で下山しようかと思っていたが、もう少し尾根歩きを楽しもうと七合目を目指す 緩やかに右カーブをする辺りは花が期待できるところだが 残念出会えなかった ルートは左にカーブする その手前で振り返り登ってきた尾根ルートをカメラに収める 秋色の草原とその先に墨絵のような山並み なかなかいい写真が撮れた 
 
 左に緩やかに登って行く 右手に茶色い固まりがある ズームで撮るとウリハダカエデの実のようだ 今年9/7に訪ねた時も同様な記録がある そして七合目に出る
 
 今日はここまでとしよう リュックを下ろし記念写真を撮る場所を探す ジグザグの登りが始まるところで山容を背に記念写真を撮る 
 
 登ってきたルートを降りる 滑りやすそうなので慎重に降りる 五合目を過ぎ樹林帯に入る 入ってすぐ 滑りやすそうだから注意しようと思っている矢先、足を滑らせ尻餅をつく こんなところでと情けない、疲れなんだろうな? 更に、慎重に足場を選び降りて行く 鎖場もしっかり鎖を握って 時間をかけ降りて行く 他に登山者がおらず幸い 階段も蟹足で何とか降りる 下草の紅葉が美しい 写真を撮りながら降りて行く 登るとき見つけられなかった花や実も幾つか見つけた アセビの花芽 フユイチゴ*(*は実を意味する) イヌツゲ* ヘクソカズラ* ノハナショウブ* 車のところまで戻りほっとする 車載温度は12℃を示していた 陽射しを受けていたのだろう、少し走ったところで10℃に下がった
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AIとの詩は

空と地のあいだで

空と地のあいだで
私はただ、
草をかきわける風のように
歩いていた

雲は遠く、
山は黙して
何も語らぬけれど

足元の土が
「ここにいた」と
そっと教えてくれた

空と地のあいだで
私は空を見上げなかった

見上げれば
帰りたくなってしまうから

だから私は
地を見つめて歩いた
草の色、石のかたち、
それだけが
今日の私をつなぎとめていた

空と地のあいだで
私はひとつの影になった

陽が背を押し
草が足をほどき
山が私をのみこんでいく

それでも私は
消えずにここにいた
風の音と
同じ速さで
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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
*3)お願い
 ここは犬挟湿原です。希少植物(ミズゴケを含む)が生育しています。生きものを傷つけたり、植物を取るのはやめましょう。(蒜山エコツーリズム推進事業実行委員会)
 
*4)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)


アプローチ
  まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度6℃ この冬の最低気温を更新 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅で小休憩 濃霧で足元がわからない程 車載温度3℃ 道の駅を出発 小森温泉を抜け旭川ダムへ向かう 旭川ダムの水位は定常状態(帰路確認)を維持している 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走る 落合入口温度7(車載4)℃を見て313に乗り勝山へ向かい、313を北上する 勝山3℃ 湯原2℃ 湯原のトンネルを幾つか抜け中和村へ 今日はトンネルを抜けても霧 313から分かれ482へ直進 霧が濃く、蒜山の温度-0℃がやっと見え、下蒜山登山口へ右折する三叉路を一筋間違えた程 ところが、右折したところから次第に明るくなり 霧を抜けたのか朝光を受け輝く山容が見えてきた その変化に驚く そして犬挟峠登山口駐車場に 駐車場にはすでに1台駐車 その隣に駐車する 車載温度0℃