道後山



標高 1269m    難易度 ☆     登り60分 縦走30分 下り30分   広島県

倉敷からの距離    132Km        登頂日 ’95/08/16    ガイドブック 


キャンプ場→20休憩展望所→40道後山→30岩樋山→30キャンプ場

登山 
 比婆道後帝釈国定公園と指定されている 広島県にあり、岡山県、鳥取県の県境に位置する 道後山は標高1269メートル、岩樋山は1271メートルとそこそこの標高であるが、登山口にあたる月見ガ丘駐車場は1080メートルの標高であり、標高差は200メートル程度である 道は良く整備されており 急な登りもない 家族向けハイキングにおすすめする

 花が豊富であり、8月の時期でも大いに楽しめた 花の名前を知る目的で「岡山の野の花」のシリーズを購入し、今見てきた花を、あれはこれだろうと、家族で推察しあっている そうした状況でのいつもの報告、まちがいはご容赦あれ

 駐車場にはトイレがある、そこで準備を整え出発

 これが登山道か、と思う広い取り付き道路 3人がゆったりと並んで歩ける 皆ガ山との違いが大きく、ついその話になる 道脇には結構花がある、ここにある、あ!あそこ と見つける事が出来るクサアジサイと言うのだろうか、ブナ林のしっとりした木陰をなす道のあちこちにひっそりと咲いている あざやかな朱色のフシグロセンノウを見つけた 櫃ヶ山登山では随分なぐさめられた花だ

 道幅が少し狭くなり(それでも広い)山らしい雰囲気になる そうそう駐車場でも標高1000メートルを越えており、日照りの中でも爽やかな感じがする 木陰の中は一層気持ちが良い、ときどき風が過ぎてゆき心地良さを増す 20分で休憩所に着く、見晴らしが良くなり、駐車した車が一望出来る 駐車場でイヨフウロと言うのだろうか淡いピンクの色を散りばめた可憐な花を見つける 山に登るに従い、数が増え、あそこにもここにもと楽しませてくれる

 休憩所からすぐのところで道が分かれる、ガイドブックに従い道後山近道をゆくブナの木立が美しい 足元の土もクッションが良く、心地よい 石垣のある両国牧場を経由し道後山まで休憩所から40分(ガイドブックには大池を経由するルートを案内しているが、この道は人があまり通らないらしく、木が道を覆うように茂っており、行かない方が良い・・・道後山から逆に行ったが、灌木が茂り道を覆っていたので引き返した 尚、道後山の頂上から大池を俯瞰出来る)

 両国牧場は放牧のなごりを留めるものであり、道後山から岩樋山まで石垣や木柵が連なっている状態を見る事が出来る

 道後山から岩樋山までは30分弱 なだらかな山であり急な登り降りは無い 低い笹の絨毯が広がりとガイドブックにあるがまさにそのとおり、そして加えるに花が美しい まづツリガネニンジンとおぼしき薄紫色の釣り鐘状の花が緑の笹の絨毯のあちこちから美を衒うかのようにスックと顔を出す そして道の脇にはホソバノヤマハハコと思える茎の先に白い頭花が沢山集まった花が白の色を強調する さきほど記したピンクの彩りのイヨフウロがさらに彩りを鮮やかに示す道後山から大池を俯瞰する場所には白いコバギボウシが群生しており、眼を引くヤマツツジも盛りは終わったものの所々でオレンジの花を隠すように(ツツジの背が低い)している 暗紫色のホソバシュロソウだろうかめづらしい姿を見せてくれる ユウスゲ(別名キスゲ)の黄色のつぼみ(昼なので花が開いていない)が貴婦人のように緑の絨毯に映えていた その花の名前を聞かれたのでニッコウキスゲではないかと答えたが半分正解半分間違いだったようだ

 岩樋山で昼食をとり下山 岩樋山から駐車場まで約30分

 いつもだとズボンまで汗(皆ガ山の場合はしづくが大部分)でぐっしょりするが今回は、濡れる事なく、楽な行程であった 花と高原の爽やかさを満喫する事が出来た

 今回は結構多くのパーテイーと出会った 20人程度であろうか? 全体の俯瞰がきくので動きがよくわかる



アプローチ
 東条からルート314をとり、ルート183を経由し道後山の道標を右折し目的地へ 途中東条の街中はすこしわかり難いが、ルート314を見つければ一本道 ルート314から183への交差部分が道路工事中であり、東条から進めば表示に沿って進み、183を右にゆけば良いが、帰りはそれらしい表示が出ていないので注意 道後山に右折する道と並んで猫山にゆく道があるので よく確認する事が肝要(東条からゆくと 手前が猫山でその先が道後山)

 ところで、あなたは東条まではどのルートを選択しますか? 倉敷から山陽自動車道で福山東にゆきルート182をとるケースとルート180で新見に出て中国自動車道をとるケースと? 距離と時間ならびに運転のし易さについては帰路で記載するので お楽しみ?に

 行きは前者で行った ルート182を走るのは実に久しぶりである、帝釈峡に行った帰りに走った覚えがあるが、未舗装、大きな穴があちこちにありここはもう走るものではないという強烈な印象を持った道、もう20年位前の事だろうか?

 今時未舗装の道を探すのが困難な状況、ルート182もこんなに立派な道路にと感慨もひとしお 福山から下加茂までは片側2車線、下加茂の交差点のガソリンスタンドにこれから山道、ガソリンを入れて と書いてあるとおり、長い坂道がつづく、ローリーがヒイヒイ言いながら登ってゆく、登坂車線があり気持ち良くゆずってくれる 東条の手前14〜5Km地点から、帝釈川そして東条川と渓流沿いの道の快適なドライブ これらの川は合流し新成羽川となるようだ 東条まで97Km 高速料金900円

 東条からは上記したルート314&183を経由し道後山登山口に、道路はほんの一部工事中だが、全体の整備が行き届き走りやすい 山道は制限速度40Km/Hrだがほとんどが50Km/Hrである



 


帰路

 東条までは来た道をバック 東条から中国自動車道にのり新見でおり、ルート180を走り倉敷へ 東条から倉敷まで101Km  登山口から137Km 高速料金は800円

 ルート180は高梁川沿いを走る、川が右に見えたり左に見えたり、変化があって楽しい 井倉洞や絹掛けの滝も一息入れるには良い場所である 道も一部区間を除き中央車線が引かれており、走り易い 急坂がなく割と平坦である

 そこで、東条までのルートだが 距離、時間からすると山陽自動車道経由、また、ルート182を走った事がなければ走ってみるのも面白い しかし、急坂、急カーブがあり危険度は高い 従って、今回のように、元気の良い行きは山陽、帰りは中国道を薦める 何かの参考になりましたか?