道後山



標高 1269m    難易度 ☆     登り50分 下り60分   広島県

倉敷からの距離    138Km        登頂日 ’98/08/01    ガイドブック 


キャンプ場10:12−岩樋山分岐10:30−11:00道後山11:12−11:40岩樋山12:12−分岐12:23−キャンプ場12:38

登山 
 道後山(どうごやま1269m)岩樋山(いわひやま1271m)は3度目になる 今日は家内と娘と3人で尋ねる,たまには家族サービス 駐車場の標高が1080mであり山頂までの標高差はわずか
 道後山では多くの花に出会える 今日も幾種類の花と出会えるだろうか? 花を見てもなかなか名前が思い出せない事が多い すぐ名前が出てくる時は気持ちが良いがなかなか思い出せずにいるととんでもない時に名前を思い出す ウツボグサなどその良い例である あちこちの山で出会うがまずすぐには名前が出ない 再現性があるのでどこかの回路がショートパスしているのであろう 名前が出ない場合は仮名称を付けておく 後でそのメモから記憶を再現し花の本で確かめる それでも思い出せないものは又の機会となる 写真を撮っていると花の名前がわかるチャンスが多い

 キャンプ場からの道は幅の広い道で幾種類もの木々に囲まれている 木の名前はどれも似ており区別がしにくい 先をゆくパーテイーが木になっている青い実を見つけて何か話している 私が知っている数少ないものの一つのヤマボウシの実であった あヤマボウシですねと エエ,まだ青いが赤くなると食べられるのですよ と教えて戴く 花は白い大きな4枚の花びらを付けるので特徴がある 一つの木でも花から実 実も熟す事で色が変わる こうした変化を知る事によりまた新しい知見が整理される

 登りにかかると少し湿気を帯び鬱蒼としてくる タデ類が花を咲かせている ハナタデやミズヒキは目立たない花である ミズヒキの小さな点を良く見るとやはり花と言える形をしている ヤマアジサイもこうした湿地を好む 咲いてはいるが色も清楚さも訴えるものがない オオカニコウモリも薄暗い場所に咲いている ツリフネソウを見つけたこの花も湿地を好む 花を咲かせ始めた所か花の数は少ない クルマバナやアキチョウジはシソ科の花 ひっそりと咲いている

 岩樋山分岐から道後山近道を行く 昨年は台風の影響で通行止めであった 通行止めと言ってもたいした事は無さそうだとは思っていたが崩れた後を見て 問題にする程とは思えなかった さはありながら管理者側から見ると安全配慮義務?なのか気苦労は大変だ

 樹木が少なくなり笹を中心にした草原に導いてくれる 道後山と岩樋山の乢に出る 天気が悪いとは言え山頂を望む事が出来る 両方の山の山頂を繋ぐルートは草原でありあちこちに花が咲いている 目立つのがツリガネニンジンである 笹の葉からすっくと顔を出し 青色の釣り鐘状の花を咲かせている 道後山山頂付近のユウスゲを楽しみにまず山頂に登る 山頂を少し過ぎた草原で咲いていた記憶があるが,それらしい花が見当たらない 良く見るとユウスゲの花が開かない状態でいる 確か太陽の日が射さないと花が開かないと聞いたように思う 残念だがしょうがない

 ホソバノヤマハハコがいつもの場所で咲いている コバギボウシはピークを過ぎたワレモコウは秋の風情をさそう シモツケソウがここでも咲いていた ピンクの花で目立つ マルバタケブキを見つけた大型の花である キンミズヒキかと思われる黄色の花が咲いていた シラタマノキやタムラソウも見つけた マツムシソウも一花見つけた これからの出番を待っているのであろう

 岩樋山に登る道にはイヨフウロがあちこちで花を咲かせている カワラナデシコも競うように咲いており彩りが鮮やかである ワレモコウやツリガネニンジンもあちこちで咲いており岩樋山の方が花が多い サラシナショウマの白い花も目立つ シラヤマギクと思われる花も咲いていた

 道後山から岩樋山を歩いている間 今にも雨が降りそうな雲行きであったが幸い雨に降られなかった 岩樋山山頂では風がかなり強く吹き涼しいと言うより寒い感じ 山影に入るとあれほど激しく吹いていた風がぴたりと止んでしまう うそのようである

 今度道後山を尋ねるのは天気の良い日の7月頃を狙ってみよう



アプローチ
 180で新見に182経由で東条に そこから314を北上し183にぶつかる交差点を右折し北上する やがて道後山の道標が現れるのでそこを右折し終点のキャンプ場まで登る