道後山



標高 1269m    難易度 ☆     登り55分 下り55分   広島県

倉敷からの距離    136Km        登頂日 ’99/05/21    ガイドブック 


キャンプ場11:32−11:50休憩展望所−12:08コル−12:26道後山13:05−13:22コル−13:43休憩所−13:58キャンプ場

登山 
 道後山(どうごやま1269m)をこの時期尋ねるのは初めて 久々に家内と一緒に登る
 このところ気温があがり夏日となる事が多い 半袖姿で尋ねたが平坦な山でも標高は1200mを越え 結構肌寒い リュックを背負い負荷がかかると丁度良い気温

 キャンプ場の広い空間 目前に岩樋山の新緑が映える 早速小鳥のさえずり 家内が録音機を持ってくるのを忘れたと残念がる 持って来たときは小鳥の声がしなかったり 忘れるとこうして沢山の小鳥の声に遭遇する 偶然の機会をうまく捉えようとすると無心になって 多くの機会を持つ事が重要のようだ

 前の日に花の本を調べていて フデリンドウの写真があった この時期に咲く花で船通山に登った時出会った事がある フデリンドウに出会えるといいなと頭をかすめた 偶然というのか不思議というのか 道後山で出会える事が出来た リンドウを小さくした花で小指より小さい 透き通るような青色は何ともいえない こんな事もあるのかと不思議な気持ち 今月もあちこちの山に登っているがフデリンドウに出会ったのは初めてである フデリンドウはキャンプ場からすぐの地点と休憩展望所からコルに向かう登山道の2ヶ所で見つけた

 登山道には黄色のミツバツチグリ 白いニョイスミレ 紫のタチツボスミレといずれも見慣れた花 木陰にはチゴユリが小さな花をつけている 休憩展望所を過ぎ岩樋山を巻くようにして平坦な道をコルに向かう その途中でダイセンキスミレを見つけた 私にとっては見慣れた花だが家内が見るのは初めて 黄色のスミレは珍しい 蒜山のところでも記載したが標高800m以上の中国地方の山地に限られている由である事も一緒に説明する ミツバツチグリと花の大きさが似通っているので良くみないと間違える

 コルからなだらかな登りとなる 牧場の名残とかで石垣や木柵が繋がっている 右手が道後山 左手が岩樋山である 草原が広がり 花の宝庫であるがこの時期は草原から頭を出すような目立った花は見られない 最初に尋ねた時に出会ったユウスゲの記憶が再現されるが面影すらない 7月まで待たないといけない

 足元には小さな花が顔を出しているムラサキサギゴケという花がコルの周辺に群生していたタチツボスミレと似ているが良く見ると花の形が違う アカンベーと舌を出したような形の花 特徴がある 登ってゆくとイワカガミがあちこちに顔を出す 咲き始めのピンクの色が可愛らしい 笹の葉の下を良くみるとあちこちに顔を出している 笹が茂ると他の花がなかなか育たないのだがこの草原は共生が上手くいっているのか色々な花が次から次ぎと咲き楽しませてくれる

 シラタマノキはまだ白玉が出来ていない ホソバノヤマハハコも葉が出てきたところ 8月とは違う顔を見せてくれる

 どこからかカッコーの鳴く声が聞こえる 山に反射してなのか 鳴き方が違うのか カカッコーとシンコペーションが入る リズムをきざんでいるのだろうか

 山頂で昼食 眺望は何もさえぎるものが無い 船通山はあの山と地図を出し山座同定を楽しむ 大山はこの方角だが霞んで見えない 比婆山は岩樋山に隠れてしまう 三国山の山並みが目前に いずれも登った事のある山々

 帰路は同じルートを戻る 家内の足の調子が今一なので 岩樋山は今回パス 途中でヒメハギを見つけた 赤紫色であったと記憶しているが写真では紫になっている 写真に撮ると色が上手く再現されない色がある(写真の撮り方かな?)



アプローチ
 いつものコース:180で新見に182経由で東条に そこから314を北上し183にぶつかる交差点を右折し北上する やがて道後山の道標が現れるのでそこを右折し終点のキャンプ場まで登る 新緑の中のドライブ 新緑の鮮やかな緑が日射しに映えて美しい