呉裟々宇山 岩峰高尾山



標高 682m    難易度 ☆     登り95分 下り95分   広島県
倉敷からの距離    147Km        登頂日 ’99/10/02    ガイドブック  

駐車場11:19−11:26水分神社−11:34草摺の滝−11:36振打岩−11:38登山道標識−11:47休憩舎−11:50林道1−12:00林道2−12:06分岐−12:10林道3−12:14鉄塔−12:20林道工事中−12:30稜線合流−12:34岩谷観音分岐−12:39バクチ岩−12:52山頂13:06−13:20バクチ岩13:23−13:26岩谷観音分岐−13:35十字路−13:59高尾山14:03−14:14岩谷観音跡−14:30水分峡0.8Km−14:36休憩舎−14:40水分神社−14:46駐車場

登山
 呉裟々宇山(ごさそうざん682m)は「中国・四国の山」「ひろしま百山」「広島県の山」と多くのガイドブックに記載があり登ってみたいと思っていた山 一つ星の山

 駐車場に案内所が設置されていたのでまずそこを覗く みくまり峡の案内図が置いてあったのでそれを戴く しかし,案内図を見ても呉裟々宇山の登山ルートはわからない 兎に角ガイドブック記載の水分神社に行く事に

 みくまり峡では工事が行われており 駐車場入口に交通整備をされている方がいた 水分神社への道を聞く「すいぶん神社はこの道を行けば良いのですか?」「ああ,みくまり神社ですね そうですよ」との事 ここで初めて 水分をみくまりと読む事を知る ガイドブックを読むと送りカナが付いていたのに

 水分神社を抜け 遊歩道を登ってゆき草摺の滝を目指す 滝の手前で林道にぶつかる そこを左に進むとすぐ右手に草摺の滝が見える 草摺の下の道を左に入る と ガイドブックに記載がある 滝の左手に道が付いているのでその道を行こうとするが 橋が無く渡渉しないと行けない 遊園地のような雰囲気の中で渡渉までしてその道を行く事も無かろうと 林道をそのまま登る

 すぐに 大きな振打岩(ブリッジ岩)が見える 岩を過ぎて林道を登って行くとすぐに呉裟々宇山と記載した案内標識があり そこから登山道に入る 府中百足会で標識を管理している模様 その後林道を横断したり 分岐があったりするが要所要所に標識があり迷う心配は無い

 林道を幾つか横切り 鉄塔の下をくぐり登ってゆく 左手に岩尾根が見える 帰路になっている高尾山に続く尾根だ 岩が斜めにそり出しているのが見える 登山道ではハギに良く出会ったがハギ以外は少ない 林道の登り口にツユクサが あとゴマナが一輪咲いていた程度で淋しい 台風の影響かアケビがまだ青い実のまま地面に散乱していた

 鉄塔を過ぎてから林道の工事中の所を抜けて行く ガイドブックに記載がない 記載した時はまだ工事が行われていなかったのだろう 工事で斜面を切り開いている為 林道からの取り付き口が急斜面となっておりロープが準備されていた

 笹ヶ峠からの主稜線と合流し 山頂を目指す 少し行くと高尾山への分岐 そこの標識には岩谷観音と記載があった 帰路ここから高尾山に向かう 分岐を過ぎると間もなくバクチ岩に出る 岩の上でご夫婦が昼食をとっていた バクチ岩から山頂まであと一息

 山頂には電波塔が建っている 三角点がある地点は樹木に囲まれ眺望が得られない 電波塔の建物のそばから北西方向の眺望がきき恐羅漢山などが望めると記載がある しかし,生憎の天気で眺望は全く得られない

 山頂に案内板があり尾根道は森林公園として整備され 熊ヶ峰に繋がっている 足を伸ばそうかと思ったが 空模様が怪しくなり一雨きそうな雲行きなので戻る事に 山頂から管理棟3.2kmと記載したルートの入口に台風18号による倒木で通行止めとの標識があった 登って来る途中にも倒木に出会ったがが台風によるものらしい

 着替えをして下山 バクチ岩に戻り 岩谷観音の標識に従い右に曲がる 下ってゆくと林道の工事が行われており 削岩機の音が聞こえてくる 工事現場では回り込むように登山道が確保されている 工事現場を過ぎるとコルの十字路に出る

 ここから先は見晴らしの良い稜線歩き 登りでは薄日が射していたが 雲が厚くなり 日射しは無い 周辺の眺望を楽しみながら進んでゆく 呉裟々宇山山頂の電波塔が次第に小さくなり 山全体を見渡す事が出来るようになる

 次第に大きな岩が現れ高尾山(424m)の三角点に 山頂から岩谷観音を見下ろす事が出来る 岩が並び下りのルートを選ぶ事は難しいそうだ ガイドブックには右寄りに岩場の端を注意しながら下ると短いロープがあると記載がある 右の方向に行くと 目標の岩谷観音とかなり方向がずれる感じがするので他のルートを探すが険しいルートで やはりこちらかと何度かいったりきたりしながら下ってゆく ロープを見つける事が出来なかったのがうろうろした原因だろう 兎に角,注意して降りてゆく事が肝心

 少し降りると岩が斜めにそそりだしている場所に出る 横から見ると男性そのものがそそり立っている感じだ その岩を過ぎると岩谷観音跡に着く 南無阿弥陀仏と彫った岩を回り込んで反対側を見ると観音様が彫ってある 私は山頂から降りてきたが 水分峡から登ってくれば観音様に向かって登ってゆく事になる 周辺には大きな岩があり 高尾山に向けて岩脈が連なっている 見晴らしも良く 府中町から瀬戸内海を俯瞰出来る ここはなかなか見栄えがする ただ,天気が悪く余り視界がきかないのが残念だ

 府中町と府中市は随分と離れている 府中町は広島市に隣接するが 府中市は福山市に近い 先日登った亀ヶ岳のある市だ 随分と紛らわしい

 岩谷観音からのくだりは見晴らしが良く気持ちが良い 少し行くと分岐があり 左の水分峡方面を行く 休憩舎を過ぎ 水分神社のすぐ横に出る 登りに通ってきた所だ 分岐には東尾と記載がある そうか高尾山の事か 今になって気が付いた 180号で明地峠を過ぎ米子に向かう時 181号との交差点には高尾(こうお)とローマ字で表示したあった ここはガイドブックに高尾(たかお)山と送り仮名がふってあった

 幸い,雨には降られず車の所に 走り出してすぐにパラパラと降ってきたが一時的なものだった

 一つ星の山にしては高尾山の岩場は手強い



アプローチ
 2号線を広島に向かう 海田市で右折し県道164を府中に向かう(左は呉方面の国道31)(国道2号を直進して次ぎの信号を右折しても合流出来る)日本精鋼の横を走り,国道2号からの合流点を過ぎて間もなく県道272に右折し府中町役場方面に進む 272の突き当たりを左折しすぐ右折する(案内が無くわかりにくい)と役場前を走る道にみくまり峡の案内があったと記憶する そばを流れる川に沿って登ってゆくとみくまり峡駐車場に かなり広い駐車場があり駐車場所の心配はいらない