道後山



標高 1269m    難易度 ☆     登り60分 下り55分   広島県

倉敷からの距離    136Km        登頂日 2000/07/09    ガイドブック 


キャンプ場10:54−11:10休憩展望所−11:25コル−111:27分岐−11:39湿原−11:51道後山山頂12:21−12:45岩樋山山頂−13:01休憩展望所−13:15キャンプ場

登山 
 この時期になると道後山(どうごやま1269m)のユウスゲが気になる 久々に家内を誘って訪ねる

 キャンプ場から飛び込んできたのはセミとカエルの大合唱 クマゼミだろう大きな声で鳴いている 低音部はカエルが受け持つ 時々小鳥の独唱も入るがバランスが悪くバックコーラスに打ち消されてしまう 都会の雑踏とは違った賑わい これだけ鳴いているのだから姿ぐらい見せても良さそうだと思うのについに姿を見つける事が出来なかった キャンプ場付近はクマゼミの鳴き声 登るにつれヒグラシの鳴き声が混ざってくる:追記 セミに関して日本セミの会のS氏より 道後山にはクマゼミはいない セミとカエルの大合唱と書いているのは エゾハルゼミ だと思われるとのご指摘を戴いた ご指摘を感謝すると共に 誤りを修正しておく
 また、クマゼミとミンミンゼミと間違えて書いてしまった事もお詫びし修正しておく

 セミの鳴き声は樹林帯を歩くあいだ続く 樹木の無い場所に出るとぽっかり音の真空地帯に出たように静かになる どこからか湧くようにして赤トンボが群舞し秋の風情を演出してくれる 花はウツボグサとヤマアジサイ ヤマアジサイの色はあまりぱっとしない 花が終わったヤマボウシ、緑色の実をチョコンと付けていた

 見晴らし台を過ぎ 分岐を道後山近道にとり岩樋山を巻くようにして岩樋山と道後山のコルに出る 笹原が広がり高原のすがすがしい空気が吹いてくる セミの鳴き声は遠くなりウグイスやホトトギスの鳴き声が近くに聞こえる 小鳥達まですみかを追われてしまったのだろうか? 赤トンボが更に数を増して群舞する

 コルから少し登り分岐を右折し湿原に向かう 期待の湿原であるが、コバギボウシがいくつか顔を出し 花がやっと咲きかけた所 マルバタケブキも二花やっと咲いたところ つぼみの状態のものが群生していた これらの花は昨年沢山咲いていた 少し時期が早かったようだ 一方、ササユリは最盛期は終わりピンクのあでやかさは無い

 湿原を過ぎ 笹原を山頂目指し登ってゆく 笹原からユウスゲが顔を出していないか見回したがそれらしいものが見られない ヤマツツジが所々で花を咲かせているものの最盛期を過ぎ艶やかさが無い 笹原が一面に広がっているのみで 実に残念だ

 山頂には数え切れないほどの団体が登りついたところ 少し離れた場所を選び昼食休憩に

 休憩を終え下山に 山頂周辺にマルバタケブキがいくつも笹原から頭を出していた もうじき花を咲かせるだろう ついに見つけました! ユウスゲが一花咲いていた! 笹原に入り込み 気品のある花の写真を撮る ユウスゲの花はその日で散るという話を聞いた覚えがある 花の命の短さが、それだけもののあわれを訴える 岩樋山へ登る途中でユウスゲらしき花を見つけたが距離があり確度はあやしい

 ところで、アカモノをあちこちで見かけた もう花は終わり赤い小さな実をつけていた 湿原からの登り 道後山から岩樋山に向けてのくだり コル周辺 岩樋山への登り 岩樋山山頂周辺と実に多くの場所で見かけた 小さく目立たない花だが可愛いい花である

 岩樋山山頂広場にはヤマツツジが最後の名残を留めていた これらの花が輝いていたら素敵だろうにとイメージをたくましくする

 セミの大合唱を聞きながら樹林を抜け 駐車場に



アプローチ
 180号で新見に行き、182で東条にそこから314を走り、備前落合で右折し183を北上する 猫山への登山道のすぐ先の道後山への登山道に入り、標高1080mの月見ガ丘駐車場を目指す キャンプ場には今日も沢山の車

 道後山は1年振り 東条から314を走るのは昨年11月の牛曳山紅葉登山以来であり半年振り 新見のあしん市場で野菜を購入したりゆったりした気分でドライブを楽しむ