臥龍山〜掛頭山縦走



臥龍山 1223m  難易度 ☆     登り55分 縦走55分  ガイドブック  広島県
掛頭山 1126m  難易度 ☆  下り35分 車道30分   ガイドブック   広島県
倉敷からの距離    212Km        登頂日 2000/07/22
駐車位置10:04−10:06草原入口−10:11登山口−10:18谷川横断−10:50林道終点−10:58臥龍山山頂11:10−11:17展望岩11:34−11:40山頂−11:47合流点−12:07山頂見える−12:10猿木峠_984m−12:13林道−12:15登山道へ−12:27林道横断−12:35掛頭山山頂13:00−13:05TV中継塔−13:19林道−13:23林道標識「掛頭山」−13:33二川キャンプ場−13:51八幡原牧場−14:05駐車位置 

登り55分 縦走55分 下山35分 車道歩行30分 総計2時間55分 


登山 
 臥龍山(がりゅうざん1223m)掛頭山(かけずやま1126m)は「ひろしま百山」「広島県の山」に記載の山 臥龍山は「アルペン中国・四国の山」にも記載がある 聖湖の北東に位置する いずれも一つ星の山
 ガイドブックは「広島県の山」に縦走ルートの紹介がある 掛頭山の下りは「ひろしま百山」を参照出来る

 ガイドブックに従い草原の道を行く 危うく右のルートに行きかけたがガイドブックの記載を読み 左のルートを進む あとは山頂まで一本道 ガイドブックに記載されている事を確認しながら登って行く 谷川横断の時 足を乗せた結構大きな石が浮石でありゴロと動いたのには驚いた メモに岩ゴロリと記載してある

 比較的ゆるやかな登り のどかな雰囲気が漂う 小鳥の声が爽やかである また渓流の音も涼しげだ ルートの右からも左からも聞こえてくる 豊かな樹林が木陰を作り 心地よい風が流れてくる 木漏れ日に木々の葉は輝き活き活きとしている ブナの巨木を見る事が出来る その勇姿は見応えがある

 心地よい登山ルートもすぐに林道終点に出る そこにはすでに数台の車が駐車 数名の人がいた ルートから少し離れているので挨拶もせずにそのまま先に行く

 すぐに山頂に出る 山頂からの眺望はきかない 岩がありその上に立つが視界が限られている 一休みして縦走に出ようとしてガイドブックを読むと縦走方向とは反対方向に稜線を5分程行くと展望台があると記載してありそちらに向かう

 5分程行くと少し切り開いた場所があるが展望台らしきものは無く 聖湖の展望は得られない もう少し歩いてみようと先へ進むと大きな岩が左手にある そこに男性の登山者が一人で休んでおられた 展望が得られるか伺うと聖湖が見えるとの事で岩に登り展望を楽しむ 工程には展望岩と記載しておいた

 ここからの展望は素晴らしい まず聖湖の景観が目をひく 深入山を初め聖湖を取り巻く山々が広がる 昨年登った聖山 高岳 十方山 そして計画していた恐羅漢山も一望出来る 近景に白く立ち枯れた樹木があり景観を引き立ててくれる 先に来ていた方も樹木や聖湖の美しさをたたえていた

 その方は広島から訪ねて来られ 恐羅漢山を訪ねてきたが 聖湖から入る道路が工事中で通れず こちらを訪ねてきた由 私の計画を聞き,公園道路を行くより聖湖からのアプローチの方が道路状況は良いとの情報を戴いた

 山頂に戻り 縦走にかかる 山頂には掛頭山への標識がある しっかりしたルートがついている 歩きやすく適度な下り傾斜であり歩が進む 熊注意 特別警戒区域と記載した旗がある 早速鈴を取り出しリュックにぶらさげる

 尾根を歩くルートであるが樹林に囲まれ眺望は得られない ルートは平坦であり急な斜面や岩場は全く無い 実におだやかな山だ 地図に1123mピークと三角点表示があるが どこがピークか判別出来ず 三角点も見逃してしまった

 樹林が切れて掛頭山を見る事が出来るようになる この辺りで道半ば まもなく猿木峠に着く ここが縦走ルートの一番低い標高 ここから掛頭山まで標高差は140m たいした標高差では無い 林道に出たり 樹林を歩いたりしながら山頂を目指す 林道を横断してナナカシワ群落の中を進むと山頂三角点に出る

 山頂へは自動車で行ける また東側斜面はスキー場になっておりゲレンデが広がっている またリフトを含め大きな設備がととのっている 山頂に出る途中 ルートが分岐しており直進すれば山頂に出るものを何を判断したのか右に折れた 進んでゆくと広い道路に出る ナナカシワ群落の標柱があった 休んでいる人がいたので山頂を聞くがさて?と関心が無い 仕方がないので 広い道路を北に進む 丁度リフトの設備がある場所にルートが切ってあり そこを入るとすぐに三角点に着いた

 三角点からの眺望は得られない ゲレンデが見える所に出ると東の方向の景観が得られる 阿佐山が見えると記載があるが似たような山が連なり どれか特定出来なかった 山頂に戻り臥龍山が見える所まで登ってきたルートを戻る 山頂に出ればもっと眺望もきくだろうと思い写真を撮らなかった為 おかげでナナカシワの群生にも出会う事が出来た

 小休憩し下山する 大佐山への標識がある 大佐山にも縦走可能なようだ だがガイドブックには縦走ルートの紹介はない 地図から判断すれば相当時間がかかりそうだ 下山は「ひろしま百山」を参考にする 登りのルートを紹介しているので下り用に翻訳しないといけない 地図も参照にしながら大佐山方面に降りてゆけば良いと判断しルートを進む

 ガイドブックに記載のTV中継塔の場所に出 ルートが確認される 標高差250mの下り 適度な傾斜であり足元がしっかりしており小走りで降りる あっと言う間に林道に出る こんなに早く着くとは思わなかった 途中何人か登ってくる人達と出会う あとは1/25,000の地図が役に立つ 地図を見ながら道路を選び 二川キャンプ場そして八幡原牧場を過ぎ 車を置いている場所に 左手には縦走した臥龍山から掛頭山の尾根が広がる

 花は臥龍山山頂にヤマアジサイがそして掛頭山の近くでナデシコをTV中継塔でオカトラノオを見つけたが概して少なかった だが車を駐車した場所が八幡湿原らしい 歩く途中色々な花に出会った チダケサシ オカトタラノオ ミソハギ サワギク ハンカイソウ? カキツバタなどが群生している カキツバタは時期が時期だけに大写しには絶えられない

 途中団体に出会った お年寄りが多い どうやら湿原を探究にきたらしい 説明者のような方が引率していた 植物学者の牧野富太郎博士がここを訪ね カキツバタの自生地を見て感激したと記載した写真入りの記念碑もあった

 ここが八幡湿原だったかと気が付いたのはこうしてメモを整理しながらガイドブックを読み直しわかった次第 期せずして幾つかの花に出会えた事を喜ぼう この湿原にはサギソウ トキソウ カキツバタなどが咲くとの紹介がある


アプローチ
 梅雨が明け,かねてから計画していた広島一泊登山に出掛ける 今回も、広島県の最高峰である恐羅漢山を目指す

 山陽自動車道〜中国自動車道 戸河内から191を行き 内黒林道に入ろうとしたらまだ工事中で通行止め 聖湖からアプローチを試みようか一瞬迷ったがアプローチに時間がかかりそうな事から 次案として計画していた臥龍山から掛頭山縦走を狙う

 191をそのまま北進する 深入山を右手に見,三段峡入口を過ぎる 聖湖キャンプ場前に臥龍山登山口があるが ここから縦走すると戻るのが大変なので千町原登山口に向かう 長者原で191を右折(臥龍山登山口の標識有り)道なりに細い道を走り1Km程行くと交叉する道路がある 右手方向に臥龍山と書いてある 危うく曲がりかけたが、1/25,000の地図を出して確認 この道は山頂近くまで登る自動車道とわかりこれを見送る すぐに広い道路にぶつかりそこを右折する 地図を見ながら登山口を探す ここかなと思う場所に2台駐車していたが 標識など確認する手段がない 少し車を走らせ八幡湿原で出会った方に登山口を伺い確認する 縦走するのであるから 車は湿原の近くに駐車し出発