倉敷からの距離 215Km 登頂日 2000/07/23 ガイドブック A D E H
駐車位置6:41−6:44尾関神社−6:50阿佐山橋−6:55砂防ダム1−6:58砂防ダム2−7:25山頂見晴らし−7:30分岐−7:34二十丁峠−8:00阿佐山南峰8:08−8:30阿佐山北峰8:41−9:28三ツ石山9:34−9:45木無原−9:46アスファルト−9:54登山口−10:01天狗石山10:20−10:26登山口−11:09駐車位置阿佐山登り80分 縦走95分 天狗石山下り50分 総計3時間45分
阿佐山(あさやま南峰1218m 北峰1210m)三ツ石山(みついしやま1163m)天狗石山(てんぐいしやま1192m)は「アルペンガイド中国・四国の山」を初めとして多くのガイドブックに紹介されている 阿佐山から天狗石山まで7Kmにわたる縦走となる 二つ星
阿佐山塊縦走の言葉には懐かしいひびきがある 登山を初めて最初に購入したのが「アルペンガイド中国・四国の山」である 目次に阿佐山塊縦走と記載があった 塊という大きさとそこを縦走する達成感を意味する言葉を眼にし 何時かこの機会を狙おうと心待ちにしていた 昨年11月の計画では広島県最高峰に敬意を表し恐羅漢山を柱に置いて計画したが 今日は念願の阿佐山塊縦走にいどむ当初の計画では毛無山から一巡するつもりであったが 天狗城山〜絵下山〜天狗岩縦走で相当バテた事もあり毛無山をはぶきガイドブックに従ったコースを行く事とした
駐車した場所から砂利道を行くと尾関神社の駐車場がある 数台駐車可能 神社の近くにも駐車出来る 家族連れがキャンプをしており朝の仕度をしていた
阿佐山橋にかかる 橋を渡るとすぐに登山口 山頂まで3.9Kmと表示してある 朝の柔らかい日が木漏れ日となりふりそそぐ中を登ってゆく 谷川を横断し砂防ダムの右を回り込むようにして登ってゆく 横断した時 あれ? どこにルートがあるのか一瞬迷ったがすぐにわかる 二つ目の砂防ダムを過ぎ樹林の中を登る 小鳥達が朝の挨拶を交わしている
ゆったりとした登り 臥龍山もそうであったが急な斜面は無くマイペースで歩を進める事が出来る 熊対策の鈴を鳴らしながら豊かな樹林を行く ルートからの眺望は得られない 途中1ヶ所切り開きがあり阿佐山の山頂を見る事が出来る なだらかな山容である
ツクツクホウシ ヒグラシ クマゼミなどのセミの鳴き声が大きくなってきた カエルの声も聞こえてくる 分岐がありここが二十丁峠かと思ったらもう少し進んだ所にも分岐があり 分岐の樹木に二十丁峠と記載してあった 阿佐山と毛無山を繋ぐ稜線だ ここを左手に進み阿佐山山頂を目指す
峠からもゆるやかな登りが続く 勾配が少しきつくなった所で一等三角点のある山頂に飛び出す 山頂は切り開かれているものの周辺の樹木で余り眺望は得られない 山頂の切り開きにオカトラノオ ヤマアジサイが咲いていた
阿佐山は南峰と北峰の双耳峰であり1等三角点は南峰にあるとガイドブックに記載されている あこがれていた割には平凡な山頂であった
一休みして北峰を目指す やがて右手に草原が見えてくる 北峰山頂のスキー場のゲレンデだ 草原を右に見ながらルートを進む 掛頭山でルートを外れて山頂探しをした事があるのでここはルートを外れないようにして進む 歩く人が少ないのかその部分は比較的草が茂っていた だが、山頂らしきものは無くルートは下ってゆく これはおかしいと思い ルートから草原の方に入り周辺を探す シーズンオフのゲレンデは寂しい 大きな構築物があるが人一人いない 荒廃しているわけでもない 何か不思議な空間である ガイドブックを良く読むとここには三角点は無いようだ 草原に立つ写真でも撮って山頂の写真としよう ここではコアジサイ ドクダミ ヤマジノホトトギスに出会った
ルートに戻り次の目的地に向かう 樹林の中の平坦なルートである 眺望が得られないのが淋しい 距離感が掴み難い 地図に1091のピークがあるが結局何時ピークを過ぎたのかわからなかった またガイドブックに早水越ではススキの原が広がる旨記載があるが どれだろうかと思っているうちに三ツ石山と記載した標柱の所に出る
ここが三ツ石山の山頂なのだろう 標柱がないと山頂を認識するのが難しい 眺望は全く得られない ガイドブック出版は1994年であり6年経過すれば様相が大きく変わっても不思議ではない
三ツ石山を過ぎると湿原のような所を通る ルートの路面が柔らかく 足型が残っている 足場を選びながら進んでゆく 花に期待をしていたが湿地を抜ける間 出会わなかった 湿地帯を抜けると草原に出る オカトラノオ ヒヨドリバナなどが出迎えてくれる 木無原だ 視界が開け 阿佐山ははるか彼方に見える 正面に天狗石山が見える 標高差120m程度であり小山が見える程度 TVの中継塔が並び秘境のイメージから現実に引き戻される ルートも舗装道路になりますます味気ない
舗装道路を行き下りの分岐をやりすごし山に向かって登ってゆくと天狗石山登山道がある そこから山道を歩かせてくれる すぐに天狗石山山頂に着く 山頂から北東部の眺望が得られる 残念ながら縦走してきた阿佐山塊を見る事が出来ない
長丁場を縦走してきた余韻にひたりながら眺望を楽しむ 昨日見た三瓶山が見える その右手に三瓶山より大きな山の形が見える 眼をこらして見るとどうやら大山だ 右肩にちょこんと飛び出しているのは烏ヶ山のようだ 写真に撮ってみたが肉眼でやっと判別出来る程度であり写っているか怪しいものだ だがこの眺望は本日の最大の収穫
下山は自動車道を降りる 登山道もあるようだがルートファインデイングに注意を要すると記載がある 登りは良いが下りのルートファインデイングは引き返す勇気を出し難く深みにはまる恐れがある すでに3時間程歩いているので疲れも溜まっているに違いない おとなしく あこがれのガイドブックに記載のルートを降りよう
中国自動車道戸河内インターを降り加計に向かう そこから186を北上 ダムを過ぎ細見の信号のある交差点を右折する 2Km程走ると左に道が伸びている 道路標識は無いが大暮コースと書いた標柱がある そこを左折し道成りに進む 御前滝という景観の良い場所を走る そこから道が悪くなる こんな道は車で走りたくないと思いながら進むと突然頭上に道路橋が見え三叉路に出る ここが天狗石山との分岐 分岐地点は舗装されており道幅も広くとってある そこに駐車させて戴く帰路は一般道を走る191〜54で広島市内に 中国自動車道はトンネルばかりで一般道はさぞ大変かと思ったが左程でもなかった 広島市街地はさすが車が多い 三車線の道が続く なんとか2号線に乗り倉敷に 226Km