立烏帽子山〜比婆山〜烏帽子山縦走



立烏帽子山 1299m 比婆山 1256m 烏帽子山 1225m
難易度 ☆☆    登り90分 縦走90分 下り45分   広島県
倉敷からの距離    139Km        登頂日 2000/08/13    ガイドブック 

六の原10:50−11:12舗装部分−11:23道細くなる−11:29渓流−11:40越原越−12:04千引岩−12:08分岐−12:21立烏帽子山−12:35分岐−12:38池の段−12:51分岐&越原越−13:09門栂−13:10比婆御陵13:20−13:30分岐−13:36烏帽子山−13:59出雲峠−14:08ききょうが丘−14:12分岐−14:25出雲峠−14:48六の原

登山 
 立烏帽子山(たてえぼしやま1299m)池の段(いけのだん1280)比婆山(ひばやま1264m)烏帽子山(えぼしやま1225m)を訪ねる
 いつものように県民の森公園センターに寄り登山マップを入手する 所要時間を記入した新バージョンがあり参考になる センターの方に天候の事を伺う 予報は晴れですが 何せ山ですから 台風の影響でしょうか? 大荒れになる事は無いでしょうとの事 予報が晴れである事を確認し,雨が降ったとしても一時的なものだろうと判断し出発する事に

 登山ルートは従来とは逆コースで立烏帽子山を先に登り行ける所まで行く事に ルートはこれまで歩いた事の無い越原越から千引岩を経由して立烏帽子山に登ることにした

 生憎の天気で視界がきかない 公園から見える景観はガスに覆われている 霧雨かガスによるものかわずか降っている感じ この程度であれば傘も雨具もいらない いつもの姿で歩き出す

 越原越ルートは公園内を抜ける幅広い道を登ってゆく ルートに沿って渓流が流れておりせせらぎの景観が美しい この辺りはキャンプ場もあり随分にぎわうのだが 天候によるものかいつものにぎわいが無い ルートには次々と花が顔を出す 花の名前を思い出す良い訓練になる メモ用紙を広げ 次々と書きとめるセリ キンミズヒキ ゲンノショウコ ウド イタドリ クルマバナ ハナタデ ドクダミ ウツボグサ ツリフネソウ オトギリソウ ヨツバヒヨドリ フジバカマと現れる ここではゲンノショウコが多い 思い出せなかった花は写真を撮ったり特長をメモ書きし後で調べる 

 霧雨が次第に雨の様相を呈す 11:18傘とメモ書きしているように傘を取りだし傘を指しながら登って行く 幅広のルートもやがて道が狭くなり山道となる 山道とは言え傘を指して歩くに何ら支障は無い 樹林の中に入るヘビイチゴが赤い実を付けていた 渓流を越え桧の植林地帯に 大きな桧が林立し植林特有の味わいがある ガスが更に味付けをしてくれる オオカニコウモリ ヤマアジサイと薄暗い所が似合う花が顔を出す 特にきびしい登りもなく尾根のコルにあたる越原越(おっぱらごえ)に出る

 越原越を左に進むとすぐに分岐があり ここも左にとり千引岩に向かう 天然記念物ブナ林の標識がありブナの純林に囲まれる ガスに覆われしっとりとした落ち着きのある景観だ 写真を撮ろうとしたがシャッターがおりない 雨で接点が濡れたのだろうか 残念だがいたしかたが無い ルート脇にユキザサが実をつけている キバナアキギリ アキチョウジ が花を咲かせていた

 千引岩に出る 大きな岩である 突然現れ不思議な感じがする

 千引岩を過ぎるとすぐに分岐に出る 左に駐車場が見える 車でここまで登って来る事が出来る 分岐を右にとり立烏帽子山に登ってゆく 登る途中で下山してくる方と出会う 生憎の天気ですねと挨拶を交わす

 山頂に近づくにつれ花が顔を出す ヤマジノホトトギス ツリガネニンジン ワレモコウ ホツツジと次々と顔を出しメモが忙しい 山頂に出る 三角点は無い 小さな標識があり山頂である事がわかる 周辺はお花畑である ホツツジが一面に花を咲かせている シャッターを何度も押してみたが応答なく写真に撮れなかった 山頂からの下りのルートにも花が一杯 実に素晴らしい 花のスイートポイントが増えた ツリガネニンジン ワレモコウに続き モリアザミ イヨフウロウ タムラソウ ナデシコ ママコナ キクザキイチゲ? オオバギボウシ マツムシソウと顔を出す マツムシソウはまだ早いかと思っていたが出会う事が出来て嬉しい そうそう山頂に出た時から雨が止んだ 雨露を含んだ花の写真が撮れたのにカメラが不調で実に残念である

 立烏帽子山を降り池の段に登る このあたりは草原である また雨が降り出してきた ここでも数名の方と出会う 皆雨具を着ている 降ったり止んだりで生憎の天気ですわと挨拶を交わす 視界が良ければ比婆山全体を俯瞰出来るのだがガスに囲まれ数十メートル先がぼやけている 写真は撮れないし視界はきかない 池の段の三角点には行かずすぐに比婆山御陵に向けて降りてゆく

 越原越に降りそこから登りとなるがゆるやかな登り ブナ林の尾根を行く 比婆山の有名な門栂を過ぎ比婆御陵に 雨が小康状態を保っておりここで昼食休憩をとり烏帽子山へ 尾根の途中で家族連れのパーテイーに出会った 皆それなりの装備をしていたから日頃よく出かけるのだろうとほほえましく見送る

 烏帽子山に出る 雨はほとんど止む 山頂には数名のパーテイー雨具をずらし風を入れていた 眺望は全くなし ツリガネニンジン オオバギボウシ フジバカマ オトギリソウ ナデシコ シュロソウ ワレモコウに出会う シュロソウに出会えたのは嬉しかった

 出雲峠に降りききょうが丘に向かう ききょうが丘でききょうが咲いているのに出会った事が無い ききょうが丘に着いてみたがそれらしい様相は全く見えない ここにききょうが花を咲かせるのだろうか? ききょうが丘から毛無山方面に向け降りる コルの位置に分岐がありナデシコが群生していた ここはタンナトリカブトを見つけたところだが時期はまだ早い 分岐を右にとり出雲峠に回る

 立烏帽子山でマツムシソウに出会った事から出雲峠のマツムシソウを見に行く 比婆山に初めて訪ねた時に出雲峠のマツムシソウに遭遇した 紫色の絨毯が遠くから見える程で記憶に深く刻み込まれた 出雲峠のマツムシソウの咲く場所を訪ねる 幾つか花を咲かせていたがまだ早いようだ 光の演出もないとあの光景は再現出来ない

 出雲峠にはマツムシソウの他に オオバギボウシ コバギボウシ フジバカマ キンミズヒキ フシグロセンノウ ナデシコ ヤマジノホトトギスなどが咲いていた フシグロセンノウがこれほど群生しているのも珍しい

 雨はすっかりあがり樹林に日が射すようになってきた キャンプ場は賑わいを取り戻していた これから登ってゆく人ともすれ違う


アプローチ
 180新見〜182東条と走り 東条から314を北上する備後落合の183と合流する三叉路から県民の森の標識が出ており 標識の案内に従う 晴れの予報であるが雲行きが怪しい 今にも一雨きそうな様子