立烏帽子山〜比婆山〜烏帽子山〜毛無山〜伊良谷山縦走



立烏帽子山 1299m 比婆山 1256m 烏帽子山 1225m 毛無山 1144m 伊良谷山 1149m
難易度 ☆☆    登り85分 縦走155分 下り30分  広島県
倉敷からの距離    139Km        登頂日 2000/09/24    ガイドブック 

六の原10:07−10:34山道(展望園地分岐)−10:46山見える−10:47標識_1.3Km−11:07標識_0.3Km−11:12駐車場11:14−11:15分岐=11:18千引岩=11:21分岐−11:34立烏帽子山11:40−11:53コル−11:58池の段分岐12:02=12:05池の段12:22=12:25池の段分岐−12:40分岐&越原越−12:47ブナ純林−13:00門栂−13:00比婆御陵13:05−13:16分岐−13:20烏帽子山13:24−13:47出雲峠−13:57ききょうが丘−13:59分岐−14:11毛無山14:16−14:40伊良谷山−14:44分岐_2.5Km−15:10六の原


800六の原−1299立烏帽子山−1235コル−1280池の段−1120越原越−1264比婆山−1195コル−1225烏帽子山−973出雲峠−1070ピーク−1025コル−1144毛無山−1035コルー1149伊良谷山−800六の原  数字は標高m

登山 
 立烏帽子山(たてえぼしやま1299m)池の段(いけのだん1280)比婆山(ひばやま1256m)烏帽子山(えぼしやま1225m)毛無山(けなしやま1144m)伊良谷山(いらだにやま1149m)を訪ねる

 先月尋ねた立烏帽子山尾根の花が狙い 昨日カメラの修理が出来た事から,予定を急遽変更し 尋ねる事に

 車から降りると肌寒い そろそろ長袖が必要だ 例により公園センターに寄り資料を入手 展望園地を経由して立烏帽子山駐車場へ向かうルートを尋ねる 公園センター正面に向かって左手の道だと教わる この道を降りてきた事があるが キャンプ場内に入りゴチャゴチャした中を抜けてきたのでルートがはっきりしなかった

 公園センターの左手を行くとすぐに標識があり立烏帽子山駐車場3.5Kmと記載がある 自動車が走れる程の幅広い道である すぐに展望園地に登る分岐があったがそのまま進む 雨によるものか夜露によるものか樹木の葉はみずみずしく木漏れ日に輝いている 30分程登ると展望園地からのルートと合流し立烏帽子山駐車場への道は土の道となり足に心地よい

 シキミが赤い実をつけている しばらくすると見晴らしが良くなり山の尾根が見えるようになる ミヤマアキノキリンソウが花を咲かせていた 立烏帽子駐車場1.3Kmの標識を過ぎる シロヨメナ ?も顔を出す ヤマボウシの実が大分赤くなってきた 赤い実をつけたユキザサがあちこちに顔を出す ブナの林から幾種類もの小鳥の鳴き声が聞こえてくる

 駐車場に出る 5,6台の車が駐車 山登りの支度をしている人もいる カメラのレンズ交換をしていたらブナの純林がどこか聞かれた 初めて尋ねて来られたとの事なので池の段で景観を楽しみ越原越方面に降り 千引岩のあるブナ林を見たら良いとコメントをしておいた 果たしてルートを理解して貰えただろうか?

 立烏帽子山に登る前に千引岩に立ち寄る 前回写真を撮り損ねた オオカニコウモリ アキチョウジ キリンソウが花を咲かせていた 写真を撮り立烏帽子山に向かう

 先月尋ねた時の花の印象が強烈だった あの景観を楽しみたいと期待しながら登ってゆく だが季節の移ろいは早く ホツツジの華やぎは消え 多くの花もその姿をとどめていない がっかりである 立烏帽子山山頂での記念撮影をしている時にタンナトリカブトを見つけた 薄紫色の特長のある花である ヤマラッキョウも咲いている

 山頂からコルへ降りてゆくと 先月ほどの華やかさは無いものの ウメバチソウやリンドウが花を咲かせ出迎えてくれる 途端に足が遅くなりパチパチと写真を撮る

 コルから池の段に登る 草原が広がり山頂から吾妻山や烏帽子山 比婆御陵など見渡す事が出来る 登ったところに先程ブナ林の事を聞かれたご夫婦が休まれていた ここでルートを説明すればわかるだろうと挨拶がてらルートの話をする ブナの純林はどれだろうと思っていたところだったとの事 なんとかわかって貰えただろう

 池の段の草原には結構花が豊富 リンドウ ウメバチソウ マツムシソウ キリンソウ ワレモコウ センブリなどが咲いている リンドウ ウメバチソウが最盛期だマツムシソウやワレモコウは生き残り センブリはこれからのようだ 花を散策しながら昼食休憩をとり池の段を後にする

 池の段をくだり越原越から比婆御陵への登りを行く 途中何組かのパーテイと行き交う ブナ純林 天然記念物の標識がある 比婆山はブナの純林が豊富であり楽しませてくれる リンドウ ヤマラッキョウ ウメバチソウ とここでも花の歓迎 ナナカマドも随分と実が赤くなってきた 門栂を過ぎ 比婆御陵へ 時折雲行きがおかしくなりガスが出たり パラパラと雨が降ったりする 雨はすぐにやみ傘を出す間も無い

 烏帽子山に出る 雲が随分と多くなってきた 猿政山にも雲がかかりみるみる視界から消えてゆく 昼を少し過ぎた時間帯なのに一組のパーテイがいるだけで随分と寂しい ガスが出て来た事もあり早々に下山したようだ 花はキリンソウ ヤマラッキョウが目に入った程度 天候も思わしくなく一休みして出雲峠に下る

 下山途中で随分とガスが出てきた 一寸先が見えない程になったらどうしようと心配がよぎるがまだまだ充分な視界 ガスに煙る景観を楽しみながら降りてゆく

 出雲峠のマツムシソウの群落はもう終わりだろうし この天候では晴れ晴れした花の姿を楽しむ事は出来ないので 群落の方に行かずききょうが丘から毛無山を目指す ここではシラヤマギクが結構咲いていた ききょうが丘は花の姿は全く見られなかった ききょうが丘を降りた分岐のところにはタンナトリカブトが幾つも花を咲かせていた 丁度見頃だ

 ここでも幾組かのパーテイと出会う 毛無山山頂に出る ガスがかかり数十メートルの視界 山頂の草原も見渡せない ルートを知らないと降り口を見つけるのが大変だろう

 ここから下山しようか迷っていたが伊良谷山1.4Kmの標識があり 大した距離では無いしアップダウンも知れているので伊良谷山経由で下山する事に 尾根道にはマツムシソウ ヤマラッキョウ キリンソウ ウメバチソウ サラシナショウマ ヤブラン ツルリンドウが顔を見せ アマドコロは葉の裏に緑の実を沢山実らせていた

 伊良谷山山頂もガスの中 ガスに煙る山頂の標識をカメラに収めて下山 牛曳山まで回れば巡回コースを全部回る事になるが今日はここまでとし分岐から急ぎ足で降りてゆく 下山道はなだらかな下り 土のクッションが心地良く足を捉えてくれる 30分で六の原に
 


アプローチ
 今日は女子マラソン 高橋尚子が走っている様子を聞きながら車を走らす 180新見〜182東条と走り 東条の街を抜けた所でゴール 素晴らしい快挙だ 東条から314を北上し備後落合で183と合流する この三叉路から県民の森の標識に従い進む

 彼岸花が咲き沿道の彩りがあでやかだ 高梁川護岸の緑の中に赤い固まりがあちこちに見られる また,黄色くなった稲田を取り囲むように赤い絨毯が敷かれている 

 夏休みが終わった事もあり駐車場は先月程の賑わいは無い だが登山を目的としたパーテイーがあちらでもこちらでも準備をしている