砥石郷山〜恐羅漢山〜旧羅漢山塊縦走



砥石郷山 1177m 恐羅漢山 1346m 旧羅漢山 1334m
難易度 ☆   広島県

   砥石郷山登り50分 砥石郷山〜恐羅漢山縦走70分 旧羅漢山往復37分 恐羅漢山下り30分 
合計3時間10分
倉敷からの距離    200Km        登頂日 2000/10/14    ガイドブック 


駐車場10:18−10:41夏焼峠−10:44分岐−10:53_1166mピーク−11:06砥石郷山山頂11:11−11:23_1166mピーク−11:30分岐−11:33夏焼峠−11:41_1132ピーク−11:45化石木−12:20恐羅漢山山頂12:47−13:06旧羅漢山山頂13:29−13:47恐羅漢山14:08−14:22石仏−14:36駐車場

登山 
 恐羅漢山(おそらかんざん1346m)は広島県の最高峰 「アルペンガイド中国・四国の山」を初めとして多くのガイドブックに紹介されている 砥石郷山(といしごうやま1177m)旧羅漢山(きゅうらかんざん1334m)は恐羅漢山に繋がる いずれも一つ星の山
 センターハウス前に登山コースの案内図がある 家族連れのパーテイーがその前でどのルートを行くか話していた 夏焼峠へのルートはこの左手の道を行けば良いと教わりルートを進む 砕石を敷いたルートはすぐに土の山道となる 道幅のルートで勾配もゆるやか 気持ち良く足が進む 天気も良くあちこちで木漏れ日が輝いている 駐車場のある牛小屋高原は標高970m 木々が心持ち色付き紅葉が始まる徴候を示している 木漏れ日を透して見える微妙な色の変化は味わいがある 太陽光線が無いとこの色合いを味わう事が出来ないと思うとそれだけ有り難みを感じる

 ルート脇にミヤマアキノキリンソウ シロヨメナが花を咲かせているが もう時期を過ぎたのだろう勢いが無い 夏焼峠を砥石郷山方面に進む すぐに分岐があり案内に従い右折する この間少しぬかるみがある 右折してから勾配が少しきつくなるが10分もかからず1166mピークに出る ピークの手前でツリガネニンジンが一花 まだ残っていた ピーク周辺にはリンドウが花を咲かせている

 ピークから眺望が開け恐羅漢山や内黒峠など登ってきたルートを見渡す事が出来る ピークを越え 砥石郷山へ向かう 途中二組のパーテイに出会う どちらも大人数のグループだ 一人でこちらにとどちらのパーテイからも問われ驚いていた 熊を心配してなのか アプローチが深い為なのだろうか 驚いた理由はなんだろう

 尾根道でマムシグサに出会う ルートの曲がりの笹原の中に 少し赤くなったなマムシグサが二つ並んでおり 草むらからこちらを伺っているような異様な感じ 今度はアキチョウジ ラッパを延ばしたような形と透明感のあるブルーが素敵だ

 そうこうするうちに砥石郷山山頂に出る 山頂と言っても尾根道に三角点と標識がある程度 数名のパーテイが昼食の準備をしていた 山頂はここ?と確認し記念撮影をする 数メートル先に進むと南面の眺望が得られる 内黒峠の曲がりくねった自動車道が良く見える ここでもリンドウが咲いている 日当たりの良い場所に出ると決まってリンドウが顔を出してくれるのでうれしい

 小休憩後 来たルートを戻る 戻る途中珍しい花に出会う 調べるとどうやらキクバヤマボクチのようだ 登る時には気がつかなかった

 1166mピークを降り 夏焼峠から恐羅漢山に向かう 夏焼峠で草むらに入り何か取っている人がいる 何をしているか伺うと昆虫採取との事

 夏焼峠からの登りは少し勾配がある 先程の1166mへの登りとここの登りが少し勾配があるかなと思わせる程度でその他はゆるやかな起伏 ここの勾配も標高差が50〜60m程度であり知れている 1132mの三角点のあるピークに出る 眺望が広がり気持ちが良い 木々の色が更に色づき目を楽しませてくれる 突然 化石木が現れる 笹原からにょきにょきと幾本かの化石木 落雷によるものだろうか この尾根道は結構木々に見る物がある 花は時期を過ぎたのか見られない

 途中マムシに出会う 1m以上はあろう随分と大きい 太陽の日射しをあびゆったりしているのか動こうとはしない 怖々そばをすりぬける

 山頂に出る 山頂は大パーテイですごい人人人 昼時でもあり昼食タイム 私もリュックをおろして昼食休憩をとる パーテイは広島**山の会 第一班とか第二班とか聞こえるので何台かのバスでやってきたのだろう 幹事が会費を集めていた 余りにも人が多いので眺望を楽しむのは後にして旧羅漢山へ向かう

 恐羅漢山と旧羅漢山とは標高差12m 60mほど一旦下りそれから登る ルートはしっかりしており恐羅漢山に登ったら旧羅漢山まで足をのばす事をすすめる 山頂には三角点は無い 大きな岩があり登ろうとしたが恐い 途中まで登り岩から頭を出し先を見るとその先に大きな岩がごろごろしている 岩の右手を回り込み大きな岩がごろごろしている場所に出る

 そこは一段高くなっており旧羅漢山の西側の斜面を見下ろす事が出来る 紅葉が始まっており鮮やかな色彩が山肌を覆う 青空が広がり太陽光線が色彩を鮮やかに魅せてくれる また眺望も素晴らしい特長ある吉和冠山 寂地山が見え 日本海も見渡せる 青野山?だろうか独立峰が見える ここはなかなか見応えがある 山頂に 昭和53年10月 三笠宮寛仁殿下登頂記念 の石碑がある きっとこの紅葉と眺望を楽しまれたに違いない

 恐羅漢山に引き返す 山頂は先程のパーテイが下山し、ぐっと少なくなった 少し高い岩の上に立ち眺望を楽しむ ここからは旧羅漢山と反対側の眺望が広がる深入山 臥龍山 大佐山 天狗石山 阿佐山と登頂した事のある山々が広がる三瓶山もその輪郭を見せてくれる 琴引山 大万木山も三瓶山と似たような距離だが特長がつかめない 広島市周辺の山々が眼下に広がる白木山に登った時、あれは恐羅漢山 砥石郷山 阿佐山だと初めて耳にする山の名前を幾つも聞いた記憶がまだ残っている きっと白木山も見えているに違いないが同定出来ない 更に四国山脈まで幾重もの山並みがシルエットのように見える 広島県最高峰の山だけに多くの山々を一望出来る

 眼を少し左に移すと木々の間から 日本海と日本海に浮かぶ島が見える 煙突が立っているのはどうやら浜田の市街地のようだ

 眺望を満喫し下山 適度な傾斜で足元も良いので小走りに走り降りる ナナカマドの赤い実やサワフタギの紫の実を所々で眼にした しばらくするとゲレンデの端に出る ゲレンデを見守るように石仏がある 刈り込んだ笹原にはあちこちにリンドウが花を咲かせている あそこにもこちらにもとリンドウを見つけ 澄んだ紫色の花を楽しむ

 駐車場が眼下に見えてくる 登山道から外れゲレンデ内を小走りに走り降りる 降りてから 登山口を探すとレストハウスの左手に登山口と書いた標識がありわかりやすい


アプローチ
 恐羅漢山は早くから訪ねたいと思っていた山であるがこれまでアプローチである戸河内からの公園道路が通行止めになっており登れなかったもの 柴原さんのホームページより三段渓からの迂回路を教えてもらい3度目の正直 例え公園道路が通行止めでもアプローチ出来るといさんで出発

 中国自動車道戸河内インターを降り191を西に進み戸河内町の信号を左折し橋を渡り公園道路に向かう 道路には恐羅漢スキー場の標識が出ている 通行止めであった公園道路は開通しており準備していた迂回路を利用するまでもなく進む 公園道路は15Kmの道のり 対向車が来ると交叉出来る場所を探さないといけない トラックに2度出会い かなりバックをして交叉するなど結構気を使う しばらくすると二車線道路となり内黒峠を過ぎる 峠から目指す恐羅漢山 砥石郷山を望む事が出来る

 峠を越えてまた一車線の細い道になる 今度は下り 登りより気を使う 太陽光線で道が判別しにくい所もあり歩くようなスピードで降りてゆく 降りたところを左折してすぐに右折 登山口と書いてある案内標識を見ながら進む やがて広い駐車場が二カ所右手に見える 道路の左手がレストハウス 右手奥がセンターハウスである センターハウスの駐車場に駐車する 多くの車が駐車しており あちこちで登山準備をしている

 戸河内インターチェンジから丁度20Km そこを40分かかった 倉敷から200Km