窓ヶ山〜向山



窓ヶ山 711m  難易度 ☆     登り74分 縦走72分   広島県 ガイドブック 
向山  666m  難易度 ☆  下り52分  自動車道33分  広島県 ガイドブック  D
倉敷からの距離    164Km        登頂日 2001/09/01   写真
駐車場11:06−11:10登山道入口−11:26案内板−11:35木の階段−11:38稜線−11:45_900m−12:01_500m−12:04七合目−12:07_300m−12:18岩−12:21_50m−12:24西峰山頂=おんな岩12:45−12:57東峰山頂13:08−13:14七合目−13:15東峰ルート分岐−13:19分岐−13:28南登山道向山分岐−13:53仏峠−14:05展望良−14:08向山山頂14:14−14:17展望良14:20−14:26仏峠−14:40ガレ場−15:00工事現場−15:06舗装道路−15:35駐車場 

登山 
 窓ヶ山(まどがやま711m)向山(むかいやま666m)はアルペンガイド「中国・四国の山」を始めとして多くのガイドブックに紹介されている 今日は「ひろしま百山」を参考に魚切から窓ヶ山に登り向山に縦走 藤の木団地に下山するルートを訪ねる

 トンネルを抜け登山道入口に入る 正面に窓ヶ山の西峰と東峰が見える 砂防工事中で自動車通行止めになっている 歩行者用の道を行く やがて道は左にカーブしそこに分岐がある 分岐を直進するのか道なりに行くのか表示が無く迷った 山に向うのは直進 だが尾根へのとりかかりは? 周辺を見るとその先の運動公園で野球の練習をやっている人がいたので そちらに行き訪ねる 知らない 管理人に聞くと良いと管理人室を教えて貰い訪ねる やはり 直進し山に向うルートだった ここもちょっとした所だがもう少し配慮が欲しいと思った

 直進するとすぐに大きな案内板がある 西峰ルートは登れるが東峰ルートは土石流によりコースが崩落しているとの表示が出ていた 西峰ルートで登り東峰ルートを下りる周遊コースは当分利用出来ない ここに2台駐車していた 工事中の所を迂回してきたのだろう

 石がゴロゴロしているルートを登ってゆく 次第に歩き易くなり 木の階段に出る歩幅が少し広いので一歩では登れず 一方の足が階段を登るタイミングとなりアンバランスなテンポを強いられる 階段はこれがいやだ 少し頑張って登るとなだらかなルートになる この辺りが稜線なのだろうか? 残念ながらガイドブックに記載の1000mの表示は見落とし 900mの表示を見つける

 ルートは一本道 所々に標識がある 時間をメモしながら登ってゆく 花は少ないママコナが所々で咲き キンミズヒキを1ヶ所で見つけた程度 七合目を過ぎると勾配がきつくなる 300mの標識を過ぎた所でツルリンドウを見つけた 急な登りを登っている目の前に可愛らしい花を咲かせ迎えてくれた

 少し登ると視界が広がってくる 左手に岩が見える もう一息登ると白川ルートと合流 山頂まで50m

 すぐに西峰山頂に出る 大きな岩が広がっており 三角点はその岩の手前に埋め込まれている 山頂からは広島市街地への眺望が広がる 山頂の岩から少し降りたところにおんな岩がありここも山頂同様の展望を楽しめる そこで二人連れ女性パーテイと出会う 白木山がどれか訪ねられた 1/200,000の地図を出し、山座同定を試みる どうやらあの山らしいと説明する 呉婆々宇山 灰ヶ峰 野呂山と思われる山も見える 宮島の弥山や江田島の古鷹山も見える 瀬戸内海の島々は岡山と違った趣を見せてくれる

 原子爆弾による被害を受けた広島もこうして見ると市街地の広がりはすごい 足元に見える藤の木団地も山に囲まれた中に住宅の密集地帯が展開している

 1/200,000の地図を見ると窓ヶ山の記載が無く向山の記載がある ガイドブックから見れば窓ヶ山の方がずっと名が通っているのにと不思議な感じがした

 西峰・おんな岩での景観を楽しみ東峰に向う コルの所に大きな岩が重なるようにしている ガイドブックにキレットに向うと書いてある キレットの意味は何だろうかと調べ、山の用語辞典 から 鞍部で標高差の大きいもの と書いてあった 窓ヶ山の西峰と東峰との鞍部は標高差50m程度である 標高差はあまり大きいとは言えない 標高差に付け加える定義がありそうだ

 コルからの登り斜面には鎖があるが鎖を使う事もなく登ってゆける すぐに東峰山頂に出る ここも岩がある西の方角の眺望が得られ 大峰山が西峰の右手に見える 羅漢山 冠山はその先に見える山だろう 西峰の左手にゴツゴツした山が見える 三倉岳のようだ 山頂には三角点は無い

 山頂で4名のパーテイーが休んでいた 汗で濡れたシャツや手ぬぐい 手袋などを周辺の岩や木々にかけて乾かしていた 折角の景観が損なわれる 人の振り見て我が振り直せ と 心する

 一休みして東峰を下り向山に向う 東峰を下るとすぐに七合目の標識 標識のすぐ先に魚切への東峰ルート分岐があるがここにも通行出来ない旨書いてある 二つ目の分岐が南登山道と向山の分岐 この分岐までは広いルートであるが 分岐を入ると道幅は狭くなる だがしっかりしたルートがついており迷う心配は無い 所々にテープもあり確認出来る 道幅が狭くなり蜘蛛の巣がどうか気になったが、たいした事は無い 結構このルートは歩いている人がいるようだ

 ルートからの眺望はきかない 軽いアップダウンを繰り返す やがて木の間から向山とおぼしき山影が見えてくるようになる 分岐から25分で仏峠に着く 仏峠から向山までは標高差約150mである こちらもしっかりしたルートがついており迷う事無く登ってゆく 山頂の手前で展望が得られる場所がある 東峰がかなり遠くに見える

 ここまでのルートを俯瞰出来れば良いのだがそこまでは見せてくれない 白木山や広島の市街が西峰からの景観より随分と近づいた感じがする そこを過ぎるとなだらかな道となり山頂三角点のある所に出る 眺望は全く得られない 仏峠からここまで1300歩であった ここではホツツジ ツルリンドウ シラヤマギクに出会った

 山頂での記念写真を撮り 先ほどの展望の得られる場所で景観を楽しみ下山する 仏峠から南にルートをとり降りてゆく テープをつけた1m程度の木がルートに沿って所々に立ててありテープを確認しながらルートを追ってゆく事が出来る 土石流の跡に丸太が渡してありルートが作ってある この分なら安心してゆけるなと思っていたがどこで見失ったのかテープが見つからなくなる 左手には渓流が流れている 渓流を見失わないよう降りてゆく 棚段のようになっており人の手が入ったように思えるが草が繁り 蜘蛛の巣もあちこちに張り巡らされている 人が降りたような跡もありなんとか降りてゆく 川に下りるのを避けて右手の山側をゆくとテープを発見した

 テープに従ってゆくと山に登って行くようなのでとって返し 下りのルートへ 下ってゆくと先ほどの渓流に出る そこでまたテープを見失う 適当なルートが無いので渓流に沿って降りてゆく 水の流れは少なくわりとゆるやかなのでそう問題なく降りてゆける 心配は滝のような落差がありルートを阻まれる事だ 心配しながら降りてゆくと工事用の機材が見えほっとする 思わぬ所でルートを失ったが大きなロスも無く下山出来た

 工事現場を抜けると舗装道路に出る 舗装道路を降りてゆくと県道41に出た 県道41を登り駐車場に


アプローチ
 2号線を広島に向う 平日の2号線は渋滞が著しいので避けた 大きな渋滞もなく順調に推移 西広島バイパスから県道41を目指す ここで県道41への降り口がわからず(県道41の表示が無く)一つ先まで走ってしまい おかしいと思いその先で降りて道を尋ね事なきを得たが 10Km程余計に走ってしまった(走行距離は帰路で測定) 県道41の降り口は確か湯来と表示があったように思う 県道71には表示があったので安心していた もう少しきめ細かさが欲しい

 県道41を走ってゆくとトンネルがありトンネルを出た所の右手に窓ヶ山登山道入口がある その近くに数台駐車出来る場所があるがすでに駐車していた トンネルを戻った所に駐車場があるのを見つけていたので、そこまで車を戻し駐車する