上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り146分(尾根分岐手前まで) 下り62分  岡山県
倉敷からの距離   124Km        登頂日 2006/03/04   ガイドブック  F写真

駐車位置10:50−10:58登山口−11:24尾根−11:50五合目11:54−11:56見晴らし−12:20Adress12:27−12:46八合目12:51−13:30分岐手前GiveUp13:44−14:00八合目14:02−14:19五合目−14:40登山口−14:48駐車位置

登山
 今日は上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる

 登山支度をしているとスキー場の方から男性の方が登って来られ 登山ルートを尋ねられた 休日なので誰か登っているだろうと思ってきたのですがとの事 夏山には登られた事があると話されていたので 登山口の方向と冬山で以前登った時のルートを説明する

 私も支度を終え 後を追う 雪が積もっており輪カンジキを履いて登る 牧場は真っ白 先に行かれた男性の方の足跡が続いている あれ? 登山口から大分左方向にづれているようだ 左手の尾根に取り付くのだからそれでいいか と思いながら後を追う

 男性の方は山にかかる位置で待っておられた 夏山登山道の入口はもう少し右手の方だがここから入りましょうと山裾に入って行く 樹林帯の中のルート 雪は締まっており 比較的楽に登って行ける 左手の尾根を目指して登る 樹林を抜けると雪が大分柔らかくなる 時折足をとられるものの大きな問題とならず登って行く

 視界が開け 三平山や皆ヶ山が見えてくる 烏ヶ山や大山は皆ヶ山に隠れて見えない 持っているカメラでお互いの写真を撮り合う 少し登った所で男性の方が 私が先に行きましょうとルートを作ってくれる スノーシューを履かれており馬力もあるルートを付けてもらいながらも次第に距離が開く 時々立ち止まって私が登って来るのを待っていただく ブッシュはすべて雪の下 真っ白な斜面が広がる 左後方にはスキー場が見え 沢山の人がスキーを楽しんでいる スキーをやっている人にも私達が見えているだろう

 尾根に出る そこで夏山登山道と合流する 皆ヶ山の間に烏ヶ山が顔を見せるようになってきた 尾根道で私が一度先導したが 雪が柔らかい 結構足がとられる やはり男性の方に先に登って戴く方が良さそうだ 早めに交代をお願いし 踏まれた後を追いかける形とさせて戴いた

 五合目に着く 五合目付近は雪解けが進んでおり笹や低いブッシュなどが顔を見せる 五合目先の尾根道に雪庇がせり出している 振り返ると雪道に登ってきた足跡が続き その先に蒜山市街と三平山が見える あれ? 五合目にあった松の木が無くなっている 倒れたのか切ったのかわからない あったものが無いと何か淋しい感じがする

 五合目で景観を楽しみ 再度登りにつく 五合目先の見晴らし台と呼んでいる所から雪の状態が変わる ここからは雪が多くなる 五合目まで雪解けが進んでもここからはまだまだ雪が残っている 2002年の3月に登った記録がある それと比較すると今年は随分と雪が多い 雪庇の上を歩いて行く 雪庇が落ちるといけないので少し距離をとりながら登って行く 六合目を過ぎ七合目辺りかと思うが一息いれ これからの予定を話あう 男性の方は八合目で大山の写真を撮りたいと思っているとの事 私は山頂を目指しているが13:30を限度として行ける所まで行ってみる 尾根分岐から北側の斜面を見る事が出来 景色に期待していると話す その時はまだ1時間はあったので雪の状況にもよるが山頂に立てると思っていた お互いのお名前を交換 メールアドレスを交換する

 八合目まではお先に行きますとルートを開いて戴く 足跡の跡を追っても時々足が埋もれる 足跡が無いと大変だったなと感謝しながら登って行く そしてやっとの事で八合目に追いつく 一緒に写真を撮りましょうと声をかける 那岐山で失敗したのでそちらのカメラでお願いすると言い 三脚を出そうとすると いや持ってますとすっかりおんぶにだっこで二人の写真を撮って戴く

 八合目からの展望は生憎大山に雲が出てはっきりしなくなってきた Yさんは残念がっておられた もう少し先まで行ってみます 先導して戴きありがとうございましたと御礼をする Yさんも登り口で教えて戴いてありがとうございましたと話して戴いた 見送りを受けるような形で八合目を後にする

 八合目からはゆるやかな登りのあと少し下り そしてまた登って行く 高度を上げれば雪は締まってくるかと思っていたが気温の上昇もあって雪は柔らかい 時々締まりの良い所に出ると 歩きが軽くなり このまま続いて欲しいと願うがすぐに埋もれてその願いはかなわない ブナの樹林には樹氷が出来 それが溶けて雪面の上に散乱している 美しい景観を楽しみ 写真を撮りながら登って行く

 そしてついに13:30になる 尾根分岐がすぐそこに見えているが登りが少し急になり雪も柔らかく登りにくくなっていた もう少しだけど今日はここまでとしようとその場で記念写真を撮る 昼食をとってから下山する事に

 休んでいる間に大山の方角の雲行きがおかしくなってきた 吹雪のようになると大変と下山を急ぐ 八合目から見える筈の大山はすっかりガスの中 黒い雲の下は雪が降っているかもしれない 幸いまだ時折陽射しが漏れてくる Yさんの足跡を追いながら降りて行く

 下に降りてゆくと登ってきた時点より更に雪が柔らかくなってきており 踏まれた所を外すとスボーと足を取られてしまう 何度か足を取られながら降りて行く 下りだから降りれるが登りだと容易ではない 樹林帯に入るとなんとか受け止めてくれて一安心する

 そして駐車している場所に着く 車の下は雪がすっかり溶けており スリップする事なく出発する事が出来た 痛めた足も埋もれたりすると痛みが走ったが普通に歩く状態では何ら支障なかった



 痛めた足を癒す願いもあり湯原の温泉に立寄る 土曜日でもありやっと駐車場所を見つけ湯を楽しむ

 この記録を書いているのは9日過ぎているが 朝のジョギングで走ろうとすると痛みを感じるのでウオーキングを行っている 25年余りこのような事は無かったがいずれ治るだろう

 ジョギングが出来るようになったのは3月20日と2週間以上かかった


アプローチ
 いつものように429を走る 足守・加茂川と抜け 旭町で県道30に入る 旭川ダムは今日も満々と水を湛えている 落合入口の温度表示は3℃ 落合で313に乗る ガスが出ており正面に見えるはずの山並みは全く見えない 久世を過ぎた辺りから青空が見えてくる 勝山は2℃とまだ気温が上がっていないが 湯原6℃と上昇してくる

 新熊居トンネルの先に真っ白な中蒜山と上蒜山のピークが山の間から顔を見せる 地図を確認し国道がこのような方角を向けてカーブしている事がわかった

 この辺りから周辺に雪が見えてくる 8日前訪ねた時より雪が増えている この数日に雪が降ったのだろう 路面には雪はなく順調に走る 313から482に入る 蒜山の温度表示は9℃ 更に上昇してくる 塩釜冷泉の案内のところを右折 今度は蒜山道の駅に向かう 道路脇の雪は更に増えてくる

 上蒜山登山口にあたる牧場に向かう道に入って行く 入口部分は路面に雪が無かったが入って行くと轍の部分を残し雪が残っている 大丈夫かなと心配しながら奥まで入る 轍はUターンしておりそこでUターンして道路脇に停めさせて戴いた

 ここでトラブル もう少し車を脇に寄せようとしたがスリップしてしまう 仕方がないので登山靴に履き替え 路面の雪を蹴飛ばして除いている時、突然足に痛みを感じる 普段力をかけないような所に力がかかったのだろうか 今日は登れないかなと思ったが歩くには支障はない 少し向きを変えると痛みを感じるがそのうち治まるだろうと登る事とする 車の方は気温が上昇しているので下山してきた時は雪は溶けているだろう