立烏帽子山・池の段



立烏帽子山 1299m 池の段 1280m
難易度 ☆☆    登り94分 縦走20分 下り56分 その他28分  広島県
倉敷からの距離    140Km        登頂日 2012/07/27    ガイドブック  写真 山の音 動画

六ノ原10:31−11:01合流−11:43立烏帽子駐車場−12:05立烏帽子山−12:17鞍部−12:25池の段=12:37湿原13:04=13:20池の段−13:33越原越−13:51_1.7Km−14:08合流−14:14六ノ原

登山 
 今日は立烏帽子山(たてえぼしやま1299m)から池の段(いけのだん1280m)を訪ね湿原に足を伸ばしたい 今頃は何が咲いているだろうか?
 登山支度をして出発する 不思議な事にセミの賑わいが無く 小鳥の鳴き声が時折聞こえてくる 駐車場にはダイコンソウが黄色い花を咲かせていた 管理棟の左手のキャンプ場に向かうルートを行く 道路左手に花が咲いている近づいて見ると ミズタビラコ 特に水が出るところではないが幾つか固まって咲いていた 管理棟の方を見ると車が沢山駐車している 宿泊者なのだろうか 夏休みにも入ったし 今日は金曜日だ

 オトギリソウ ダイコンソウ 先日覚えたウマノミツバと幾つか花が顔を見せる 第一キャンプ場から人声は聞こえてくるが人影は見えない きっと高校生位の生徒がキャンプを楽しんでいるのだろう 分岐を左 立烏帽子駐車場に向かう ここまで道路が舗装されていたが ここからは砂利道だ 車が走れる程の道幅があり斜度も緩やか 足を伸ばしぐいぐいと歩いて行く しばらくすると展望園地に向かう分岐がある 今日は湿原での時間をとりたいので園地経由とせずにルートを直進する

 樹林の中のルート 何故セミの鳴き声がしないのだろうかと不思議に思いながら登る 時々ジジジとセミの咳払いのような音が聞こえるのでセミがいるのは間違いないのだが・・・? 道路脇にはヤマジノホトトギス ダイコンソウ イヌトウバナ ウマノミツバ キツネノボタン ヒヨドリバナ ウツボグサなどが顔を見える ウマノミツバは滝山で覚えて以来 しばしばお目にかかっている このように気付いていない花はまだまだあるのだろう

 分岐に出る そのまま行くと展望園地に出る 分岐を左にとり立烏帽子駐車場に向かう ここからルートの幅が少し狭くなり、砂利道から土の道となる 土の感触を楽しみながら足を伸ばす 分岐から20分程歩くとブナ樹林帯の中のルートとなる この辺りはユキザサが多い 緑色の実をつけたものをあちらこちらで見つける事が出来る ホトトギスの鳴き声が聞こえてきた セミもジーーーーーーと鳴いているエゾハルゼミでは無さそう ブナ樹林帯なのでエゾハルゼミの鳴き声が聞こえてきてもいいのだが聞こえてこない

 ルート脇にヤマアジサイが咲いている 斜面を覆うようにして咲いている この辺りはアケボノシュスランが咲いていた場所 何か顔を見せていないかと念入りに探しながらルートを行くが 何も見つけられず 駐車場に出る

 駐車場には4台程駐車していた ゲンノショウコがピンク色の花を咲かせていたが花の数はまだ少ない すぐに立烏帽子山へ向かうルートを行く これまでがなだらかなルートであったがここからは少し山登りらしくなる すぐに分岐があり山頂まで500mとの事 イヌトウバナ オトギリソウ ヤマジノホトトギス ヤマアジサイ コバノフユイチゴ ハナニガナなどを見ながら登って行く オオナルコユリが実をつけている いつもだとしゃがみこんで実を狙って写真を撮るのだが 今日は葉の隙間に実が見えるので上から狙う カメラの先に赤い実を見つける 思いがけず 赤い実をカメラに収める 帰宅し調べたところニワトコらしい そこを過ぎて 5分程登ったところにちょっとした難所がある そのすぐ手前でも赤い実をつけているのを見つけた 近くにコアジサイを見つけたが花は終わっていた もう一度オオナルコユリに出会い 立烏帽子山山頂に出る

 山頂には山頂標識があるだけで眺望は得られない すぐにルートを池の段へ向かう 立烏帽子山から池の段へのルートは花の道 どのような花に出会えるか楽しみ 早速イブキトラノオが顔を見せる 続いて ノアザミ カワラナデシコ オオバギボウシ ホツツジ アカモノの実 そしてササユリまで顔を見せる 展望が開け 池の段からこれから訪ねようとする湿原 その先に福田頭 左に転じると竜王山と展望を楽しめる シロニガナを見つける カラマツソウと思われる花も一輪咲いていた コルに降りると イブキトラノオが群生しており シコクフウロも顔を見せている カワラナデシコ ウツボグサも群生していた

 コルから池の段を目指す ここも草原の中のルート あちらこちらに花を見つける事が出来る オオバギボウシは一段背を伸ばし花を咲かせていた チダケサシも見つけた イワショウブが咲いていた辺りを見て歩いたがまだ早いのか見つからなかった ワレモコウが顔を出し始めた ワレモコウはなかなかピントを合わせてくれない花 今回も何枚か撮ったが皆ピンボケだった そして池の段山頂に出る

 池の段は360度の展望を欲しいままに出来る 人気の場所 昼の時間を少し過ぎた時間だが誰もいない 湿原の方角を見ると何名かの人がそちらに向かっている様子を伺う事が出来る 人が行くという事は花が期待出来る事だ 昼はそこでとろうと湿原を目指す

 池の段の草原の中のルートを行く ユウスゲがあちらこちらで顔を見せる この時間帯だと咲き終わった花かこれから咲く花 咲き誇っている姿に出会えないのは残念だ イブキトラノオ カワラナデシコ オオバギボウシなどがあそこにも こちらにもと顔を出す いつものところにキュウシュウコゴメグサが花を咲かせていた それらの花を後に 草原を降りて行き 少し降りたところで左に折れるルートを行く ルートと言っても草で覆われていて足元は見えないがルートは読める 外さないよう忠実に降りて行く 先程見た人達をズームで捉える グループで来られているようだ

 ルートを追って行くとブッシュに出る 低灌木がブッシュ状になっているがルートはついている ブッシュ状態のところもわずか数メートルである ベルトにセットしている万歩計やカメラなどをブッシュにさらわれないよう留意しながら抜けると 湿原に飛び出す

 飛び出したところには先程のグループの方達が思い思いに写真撮影をされていた 三脚などの機材を準備され じっくりと狙っておられた 挨拶を交わし 湿原を周遊するようなルートがあるのか伺うと この先はブッシュで行けない事もないが止めておかれる方がいいでしょうとの事 歩ける範囲はそんなに広くない あちこち歩いて湿原の自然を破壊するのも良くないと思い10mもない場所で私も写真を撮る

 花はまず小さい白い花 花にはピントがあわなかったが食虫植物のモウセンゴケがバッチリ写っていた モウセンゴケの花かと思って調べたらそのとおりだった 次いで カキラン 泉山の尾根沿いとは違って ふかふかとした苔の中から顔を出し花を咲かせていた チダケサシ オオバギボウシ ハンカイソウは結構目立つ 群落を作って花を咲かせていた チダケサシにはミツバチが沢山せっせと蜜を集めていた ちょっと目立たないのがシュロソウとバイケイソウ 同じような形をした花だが色は随分と違う シュロソウはピント合わせを不得手とする花で 今日も残念ながらことごとく失敗 ワレモコウと同様茶系の小さな花はピント選びが難いようだ ノハナショウブと思われる花を発見 またシモツケソウも一輪花を咲かせていた

 花と一緒に記念撮影 食事を終え お先にと声をかけ失礼する

 来たルートを戻り池の段に出る 池の段には二組の方がおられ 一組は下山されて行かれた 空を見ると雲行きが怪しい 午後から夕方にかけ山沿いは大雨に注意との情報もあり今日は比婆山縦走は見合わせて 越原越から直接管理センターに下山する事とした

 越原越まではブナ樹林帯の中のルート ジグザグにルートを降りて行く 足場を選び下りのテンポを楽しむ 越原越からは緩やかな下り 少し水が出ているところもあったが支障は無い 桧の樹林帯の中 モミジガサ トチバニンジンを見つけ 渓流にかかった手作りの丸太の橋を渡ると越原越から0.8Km センターから1.7Kmと書いた標識に出る そこからは自動車が走れるような幅広のルート 背の低い草が生えており その上を行く ヒグラシがカナカナカナと大合唱 ルートを行くとキャンプ場に出 公園園地の広い芝生の中のルートを行き駐車場に


アプローチ
 このところ好天が続き猛暑日が報じられている 青空とはいうものの暑さでむんむんしている感じ 久し振りに高梁川沿いを走る 通勤ラッシュの時間帯と重なってやっと川辺橋 総社大橋を抜ける 豪渓泰橋の温度は26℃ これから暑くなりそうだ 180号に乗り車の流れに従って 高梁 井倉 新見と抜けて行く 井倉27℃ 新見28℃とじわじわと気温が上昇してくる 新見市街地を抜け 新見インターチェンジを過ぎて 180と別れ182号へ左折 この辺りまで来ると車の数は少なくなり 一人旅 沿道の温度計が30℃を示しているのを数か所で確認する 東条から314に乗る 182の新見東条間はのどかな田園風景が広がる中のドライブ 314になると山間部と言うか山の中を縫ったように走る ドライブ感覚が大分違う 314は更に車が少なくそれなりにドライブを楽しめる 小奴可で33℃を示す温度表示があったが その後のものは30℃だった 備後落合で183と合流するがすぐに分かれまた314を北上する 比婆温泉で左折 県民の森の案内に従い六の原の駐車場に 広い駐車場には思ったより少ないざっと10台程度