立烏帽子山・池の段



立烏帽子山 1299m 池の段 1280m
難易度 ☆☆    登り108分 縦走22分 下り55分 その他32分  広島県
倉敷からの距離    137Km        登頂日 2014/09/09    ガイドブック  写真 動画

六ノ原10:50−11:28合流−12:15立烏帽子駐車場−12:37立烏帽子山−12:51鞍部−12:59池の段=13:16湿原13:35=13:50池の段13:52−14:08越原越−14:23_1.7Km−14:39合流−14:47六ノ原

登山 
 今日は立烏帽子山(たてえぼしやま1299m)から池の段(いけのだん1280m)の湿原を訪ねる
 ミンミンゼミの鳴き声を聞きながら登山支度をする そう言えば今年の夏はセミの鳴き声をあまり聞いていない 久々に聞いた 管理棟の左手からキャンプ場に向かう舗装道路を行く 道路脇にはイヌトウバナ ヒヨドリバナ シラヤマギク ヌスビトハギ ウマノミツバ ヤマニガナ ミズヒキ キンミズヒキなどが顔を見せる すぐに分岐があり分岐を左に砂利道のルートを行く 砂利道と言えど車が走れる程度の道幅がある
 
 樹林帯の中のルート ブナなど大きな木に囲まれた豊かな森 木漏れ日がいい雰囲気を醸し出してくれる すぐにノブキが道の両脇に沢山顔を見せる 花は終わりいわゆるひっつき虫の実をつけている 触れるとズボンに沢山ひっつき取り除くのが面倒だ ガンクビソウやヤマアジサイの実が顔を見せる 装飾花はまだ形を留めている 展望園地への分岐があるが今日はそちらに寄らずルートを直進する
 
 ゆるやかな登り ミンミンゼミの鳴き声が聞こえる 録音しようと近づくと気配を感じるのか鳴き止む 何回かトライしたが録音出来なかった ヒヨドリバナ キツネノボタン コアジサイの実 ゲンノショウコ ガンクビソウ ダイコンソウ ヤマジノホトトギスなどに出会う ヤマジノホトトギスは花が終わったものが多く 実をつけていた そして展望園地経由のルートと合流する
 
 ここからルートの幅は半分くらい(それでも結構広い)となり土の道 しばらくは殆ど平坦 アキレスを伸ばし ぐいぐいと歩いて行ける 花は見られないなと進んで行くと 見慣れない花が幾つも咲いている アケボノシュスランだ え! こんなに咲いている 座り込んで花の写真を撮る これは幸先が良い ルートを行く ナナカマドの実が大分色付いてきた チゴユリの実 キンミズヒキ ツルリンドウ オトギリソウ ミヤマガマズミの実 ツルシキミの実と見て ブナの大きな木のあるところに出る この辺りはユキザサの実が見られる筈と探す まだ色付いていないが実をつけたユキザサを見つける 思ったより少なく感じた 色が目立たない為かもしれない
 
 サンインヒキオコシが顔を見せる この辺りでアケボノシュスランに出会った記憶があり探すが見つからなかった ルートは右に折れるようにして曲がり 立烏帽子駐車場に向かう この辺りでも出会ったように思うとルート左手に留意しながら進む アケボノシュスランが咲いていた また近くにノヤマトンボが特徴ある形の花をつけていた これも喜んでカメラに収める
 
 立烏帽子駐車場が近づく 駐車場の手前にいつもサラシナショウマが出迎えてくれる 沢山咲いているイメージで近づくとあれ? 咲いていないと早合点する 近づいてみると 一輪きれいに咲いており 花芽をつけているもの 咲き出したものと見つける事が出来た なんで咲いていないと早合点したかわからない 視力が落ちているのだろうか?
 
 サラシナショウマの写真を撮り駐車場に 駐車場には3台駐車 車の音がして新たに1台やってきた ピンク色のゲンノショウコがあちらこちらで顔を見せ カタバミも黄色い花を咲かせていた 大きな案内板の裏手から立烏帽子山への登山道を行く
 
 すぐに分岐があり山頂0.5kmと表示されている 今日の登山ルートでここが登山道らしく 今までと違い傾斜がきつくなる ウツボグサ アキチョウジ コバノフユイチゴの実 キバナアキギリ オオナルコユリの実 ユキザサの実 アケボノシュスラン ツリガネニンジン オトギリソウ キンミズヒキ ツルリンドウなどに出会う ここでもアケボノシュスランに出会えた 視界が開けてきて 立烏帽子山山頂に出る
 
 山頂には立烏帽子山頂1299mの標識が設置されているが眺望は得られない すぐに池の段に向かう 池の段に向かうルートは眺望が良く 花も多く楽しみなルート 正面に見える池の段を左に追うとこれから訪ねる湿原の辺りを見る事が出来る その先には福田頭が見える 花はツリガネニンジン シラヤマギク シコクフウロ アキノキリンソウ ママコナ ホツツジ ノアザミ ヤマラッキョウの花芽 ワレモコウ マルバハギ ツリガネニンジンの白花 イワショウブ ナナカマドの実 ウメバチソウの花芽と次から次に花が顔を出し楽しませてくれる
 
 イワショウブは私の記憶ではこの山でしか出会っていない 念の為 私のサイトをイワショウブで検索してみたが ヒットしたのは比婆山だけだった その意味でもイワショウブに出会えたのは嬉しい
 
 コルに出る コルにはシコクフウロが固まって咲いている 近くにウツボグサ ワレモコウ カワラナデシコなどが咲いていた コルから池の段へ登って行く 草原の中のルート ススキが穂を出してきている シコクフウロやアキノキリンソウなどを見ながら登る 山頂に出る手前で草原の方に入るといつものようにイワショウブが花を咲かせ キュウシュウコゴメグサも見つける事が出来た ルートに戻り マルバハギを見て池の段山頂に出る
 
 山頂には数組のパーティが昼食休憩をとっておられた 標識の脇にコオニユリが花を咲かせていたので写真を撮っていると ウメバチソウやリンドウが咲いていましたよと声をかけて頂く お礼を言って 湿原に向かうをルートを行く
 
 池の段の山頂付近は細長く草原が広がっており 花が多い また360度の眺望が楽しめる まずは花とルートを行く リンドウ ウメバチソウ アキノキリンソウ シコクフウロ キュウシュウコゴメグサ ワレモコウなどが顔を見せてくれる ひとところに固まって咲いているわけでは無いので歩き回って見つける必要がある あそこに咲いていると見つける楽しさがある
 
 山頂から50,60m位だろうかケルンがあり あとその倍程行くと 下りとなるので 殆どの方がここで戻られる 私も湿原を教えて貰うまではそうだった 湿原はこの先にある 少し下ってから左に向かうルートらしきものを追って行く そしてイヌツゲなどの潅木を掻き分けて進み湿原に出る事が出来る 今日もルートを少し外したが無事湿原まで行けた
 
 ルートはわかりにくいところがあるものの草原の中のルート 笹原の中に花が顔を出すサラシナショウマ ウメバチソウ リンドウ マツムシソウ イワショウブ イブキトラノオ カワラナデシコなど 結構楽しめる
 
 湿原に入る 白い花が足元に幾つも咲いている 近づいて見るとシラヒゲソウだ 記録を調べると2012/9/12に訪ねた時にシラヒゲソウに出会っている 丁度良い時期だったのだ 喜んでカメラに収める 岡山理科大の羽田研のサイトによれば下記説明があった
 
 花は8月から9月に咲き、花弁の長さは1cm前後。花弁の縁は名前の通り、ひげ状に細く裂ける。中央の雌しべ周辺には3つに分かれた仮雄蕊があり、それぞれの先端は黄色い球の腺体となっている。ミルククラウンをイメージさせる。
 
 シラヒゲソウの他に イワショウブも多い アカバナ キセルアザミ アケボノソウ マツムシソウ タンナトリカブト サラシナショウマなども咲いていた シラヒゲソウの足元にはモウセンゴケがいるのを知っていたのでマクロで撮る 眼鏡を持参していないので肉眼ではわからない カメラに撮って、やはりいたと確認する
 
 シラヒゲソウと一緒に写真を撮ったが説明をしないと何の花かわからない 自分の記念だからそれでいいだろう 昼食をとり下山する
 
 下山は池の段まで戻る 山頂で改めて比婆山や吾妻山の景観をカメラに収める 下山ルートは越原越経由 池の段から下山開始した斜面にもイワショウブが咲いている事を確認し あとは下りのテンポを楽しむ

アプローチ
 真っ青な空 久々に降水確率0%となった 何回か取りやめた広島県の山に向かう 高梁川沿いの道はやはり通勤ラッシュ 川辺橋を抜けるとぐっと流れが良くなる 豪渓泰橋手前の温度19℃を見て180号に合流する 車の流れに乗り高梁 井倉 新見と走る 井倉 新見共に23℃ 新見のインターチェンジを過ぎて少し走り180号と別れ182号に乗る 182号からは一人旅 色付いてきた稲田などを見ながらドライブを楽しむ 東条で314に乗る 182と違い山が近い 小奴可に来ると猫山が見えてくる 猫山にはしばらくご無沙汰している 備後落合で183と合流するがすぐに別れ 314を北上する トンネルを二つ抜け 比婆温泉で左折し県民の森に向かう