道後山



標高 1269m    難易度 ☆     登り90分 下り52分(岩樋山経由)   広島県
倉敷からの距離    129Km        登頂日 2015/09/21    ガイドブック  写真 動画

キャンプ場10:19−10:41休憩展望所−11:00コル−11:07分岐−11:30大池−11:49道後山山頂12:02−12:19コル−12:30岩樋山山頂12:36−12:49展望所−13:00キャンプ場 

登山 
 今日は道後山(どうごやま1269m)を訪ねる 
 登山支度をして出発する 駐車場にワレモコウ マツムシソウ ツリガネニンジンが顔を見せているのに挨拶し木立の中を横切りルートに出る 木立の中を横切るルートはショートカットする感じで 多くの方は廻るようにしてルートに進んでいる ショートカットするルートを知っているぞ と少し知ったかぶりをして ルート入口の方へ眼をやると薄紫色のゾーンが見える どうやらマツムシソウのお花畑のようだ 見に戻るのはちょとくやしい 帰路にしよう 帰路には晴れるかも知れない

 ルートを行く シラヤマギク アキノキリンソウ アキチョウジと花を見つける 樹林の中のルートなので数は少ない キバナアキギリが咲きだした ふと上の方を見ると 何とツリバナの特徴ある実 マクロで上手く撮れればと願いカメラに収める だいぶこつがわかってきた 今度はナナカマドだ 大分離れた高いところに色づいた実をつけている ズーム機能を使って撮る 三脚を使っておらず ファインダーから見ても随分画面が揺れているが手振れ補正機能によるものか随分とはっきり撮れる コンデジでこれまで撮れるのかと技術の進歩に驚く

 ノブキも咲きだした ノブキの花はマクロで撮ると可愛らしい 狙ったがこちらは甘かった ルートには陽射しが得られるところがあり そこには花が顔を見せる イヌタデ キツネノボタン ツリフネソウを見つける そしてオタカラコウが咲いている場所に近づく オタカラコウは大きな花で遠くからも咲いている事が認められる オタカラコウの近くにはゴマナ ウスハアザミ アキノウナギツカミ ミゾソバが咲いていた

 キンミズヒキやアキチョウジを見てルートを行く 擬木の階段があったり 石がごろごろしている所があるが結構雰囲気がいい ソヨゴが黒っぽい実をつけ カヤの実を見つける オオカニコウモリ ダイコンソウ シロヨメナが咲き ガマズミの赤い実 そしてまたここでもツリバナの実を見つける イヌトウバナ キバナアキギリ ウスハアザミ コマユミの実を見つけながらルートを行くと 休憩舎に出る

 ここに来てそうだ カマツカがすぐ並んであった筈と眼をそちらに向けると 確かにそれらしい実を見つける ズームでカメラに収める 赤く色づいてきている 足元にはオトギリソウが小さな花を咲かせ カマツカの前にはガマズミが赤い実を沢山稔らせていた ルートを少し行くと分岐に出る 左は岩樋山 右は道後山近道と表示されており 右へ進む 岩樋山は帰路とする

 ルートは岩樋山の裾を巻き 道後山と岩樋山のコルに出る しばらく樹林の中のルート 緩やかな登りで足は軽い アキノキリンソウ シロヨメナ キバナアキギリが所々で顔を見せる ツルシキミやガマズミの赤い実を見つけながらルートを行く やがて樹林から抜け道後山のピークが見えてくる シコクフウロ アキノキリンソウ ツルニンジン ワレモコウ イヌタデなどが顔を見せ コル分岐に出る

 分岐を右にとり草原のルートを少し進んだところに沢山の実をつけた木を見つけた 小指の先の大きさにもならない実がびっしり稔っていた 気づいて見ておられる方がおられたので名前を伺ってみたが なんでしょうね とご存じない様子 帰宅して調べたところ どうやらコナシらしい 過去の写真を調べてみたが気づいていなかったようだ 目立つ場所なのに何の記録も記載していなかった 花の時期にでも確かめられると良い

 草原のルートを行く 花の写真を撮っていると次々と登山者が先に行く 後ろに人がいなくなるとゆっくりとした気分で花を楽しめる 少し前はどんどんと登っていく方だったのにと懐かしい思いがする サワフタギがエメラルドブルーの実をつけ タニウツギは特徴のある実をつけている ヤマラッキョウ ホソバノヤマハハコ センブリが顔を見せる センブリは小さな花ではるがアケボノソウと同じセンブリ属の花できりっとした姿を見せてくれる この辺りはシラタマノキが多い 白い実を沢山稔らせていた

 大池への分岐に出る ほとんどの方は道後山へ真っすぐ登っている、私は大池の花が楽しみで分岐を右へ向かう 途中道後山から降りて来られる人と随分すれ違った 先に道後山へ登り 下りにこちらを降りられる人の方が多そうだ おっと 足元にリンドウが咲いていた 分岐の道案内のような形 挨拶を交わし 大池へのルートへ行く

 草原の中のルートでほぼ平坦 道後山を左に見て 山を巻いている 花を楽しみながらルートを行く キンミズヒキ ノアザミ シコクフウロ ワレモコウ コウゾリナ センブリ ミヤコグサ ムラサキツメクサ ホソバノヤマハハコ カワラナデシコ ウメバチソウ マツムシソウと顔を見せてくれる ウメバチソウとマツムシソウが並んで咲いていたりして楽しませてくれる 低灌木が増えてきてサワフタギ コマユミ ヤマボウシ ホツツジ ウツギ ミズナラなどの実が顔を見せる 足元の草花を見たり 木々の実を見たり結構忙しい キンミズヒキ イヌトウバナ リンドウ アケボノソウなども顔を見せてくれる

 前方に大池が見えてきた 池を左に見てルートを行く 足元が緩いところがある 足を滑らさないよう留意して抜けて行く 花や実が次々と顔を見せ楽しませてくれる 大池を見渡せる場所に出る 湿原でサワギキョウに出会えないか期待していたがそれらしいものは見つけられなかった 池の先に黄色い花が見える ズームで撮る どうやらオタカラコウのようだ

 大池を過ぎても花や実は続く ハンカイソウが群生していたところは花は終わり 実をつけていた サラシナショウマも一部花が残っていたが実をつけている ツリガネニンジン リンドウ マツムシソウ センブリ アキノキリンソウなどが咲き ガマズミ サワフタギ コマユミ マユミなどが実をつけている サワフタギとコマユミが多く目立った コマユミの葉は紅葉が進んでいるものが見られた

 低灌木のルートを抜けると草原の登りとなる この辺りから山頂に向けて草原が広がり 草原の中を抜けるルートが幾つかあり どのルートを登っても山頂に行ける 前回登った時にキバナノカワラマツバが咲いている場所を見つけたのでその後のご機嫌を伺っておこうと通常のルートを登って行く ウメバチソウ アキノキリンソウ ホソバノヤマハハッコ ヤマラッキョウ リンドウ ウツボグサ シロヨメナなどを見ながらルートを行き 持丸山登山口を示す分岐を左に曲がった地点に出る

 そこには花が終わったキバナノカワラマツバが小さな実をつけていた 山頂まで200m 緩やかな登り 今日は風が無い 曇り空で暑い陽射しは無い 草原の空地に輪になって昼食休憩を取られているグループが幾つも見られる ルート脇に座っておられる方もいる 山頂標識の処では次々と記念撮影 失礼して登頂記録用の写真を撮らせて頂く(写真を撮っておくと時間の記録が不要)

 山頂標識の周辺にはホソバノヤマハハコが群生している カワラナデシコ ムラサキツメクサ ワレモコウ センブリなどが咲いている 大池を見渡せる斜面に移動し 大池や猫山を見ながら昼食をとり 記念写真を撮って岩樋山へ向かう

 草原のルート 緩やかに下って少し登る 岩樋山が前面に見えてくる 岩樋山から降りてくる人 岩樋山に向かう人を伺う事が出来る 降りるルートにいろいろと分岐があり登ってくる人と避けてルートを選んで行く 花をあちらこちらで見つける事が出来る ホソバノヤマハハコが多い シラタマノキをここでも見つける事が出来た 大池への分岐に出て 登ってきたルートと合流する コナシの木を右に見て降り コルから岩樋山へ登る

 岩樋山へ登るルートも草原のルート これまで同様花が多い ここでもコナシを見つけた 先ほどと比べ実の付き方が少ない 葉が幾つか残っておりコナシと判断するのに役立った シコクフウロ ホソバノヤマハハコ リンドウ ホツツジの実 シラタマノキの実 ウメバチソウ ツルリンドウ マツムシソウなど見つけながら登って行く そして岩樋山山頂に出る

 山頂ではまだ小学校前の子供2人を連れて登られた家族が記念撮影をしていた 写真撮りましょうかと声をかけたがいいですよと遠慮された こうした思い出はいつまでも残るものだと思う 山頂周辺の花を楽しみ 周辺の景観を楽しむ マツムシソウ ウメバチソウがあちらこちらに固まって咲いている リンドウ センブリ アキノキリンソウ ツリガネニンジンも顔を見せる タンナトリカブトがいつもの場所で元気に花を咲かせていた これらの花を楽しみ下山する

 岩樋山から下山ルートに出ると月見ガ丘駐車場が見える ズームで撮る 私の車も確認出来た まだ沢山駐車しており駐車場に入って来たと思われる車も確認出来た ツリガネニンジンやコウゾリナが咲いているのを見ながら降りて行く すぐに樹林の中のルートになる ミヤマガマズミが赤い実をつけていた キバナアキギリ アキノキリンソウを見て登ってきた時の岩樋山の標識があった分岐に出る

 あとは、登ってきたルートを戻る 足を伸ばしぐいぐいと歩けるのは心地よい そして駐車場脇の薄紫色のゾーンを訪ねる 予想通り マツムシソウが一杯 残念ながら陽射しが得られず 陽射しを受けた花達を見る事は出来なかったが 見事な景観だった 花を見ている人がここが一番きれいね と 感想を漏らしていたが なかなかのものだ マツムシソウの他に ウメバチソウもかなり咲いていた アキノキリンソウ ワレモコウ ツリガネニンジン サンインヒキオコシなども咲いていた

 駐車場入り口に道後山の草花というタイトルで 5月から9月まで月毎に草花の名前が記載されていた



アプローチ
 今日は曇り時々晴れの予報 午前は寒気の為雲に覆われ 午後になって高気圧に覆われるようになると放送している 曇り空の下、倉敷を出発 連休であり車の流れは順調 川辺橋 総社大橋を抜ける 豪渓泰橋入口温度17℃を見て 180へ左折 高梁川に沿って高梁 井倉 新見と走って行く 井倉18℃ 新見20℃ 新見インターチェンジを過ぎ 高速道の下を抜けたあと三叉路を左折して182へ行く 新見トンネルを抜け東条へ向かう 沿道の稲田は色づき 畦道にヒガンバナが目立つようになってきた 東条で314に乗り北上する 小奴可の街並みを抜けたところに猫山スキー場を示す案内があり 案内に従い猫山へ向かう 猫山スキー場を過ぎた地点に猫山登山口があり今日は1台車があった 183に出て右折し すぐにまた右折し道後山へ向かう 途中すれ違い困難なところがあるが降りてくる車は無く 標高1080mの月見ガ丘駐車場に 駐車場の駐車の枠があるところは一杯 どこに駐車しようかと思っていたら あとからも次々とやって来られたのでそれに習って駐車する