櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り136分(直登) 下り86分(周遊ルート)   岡山県
倉敷からの距離   91Km        登頂日 2017/07/17  ガイドブック  F写真 動画

駐車場7:13−7:17登山口1−7:30水槽−7:37標識2−7:47林道−7:53標識3−8:26五合目8:31−8:47六合目−9:02七合目−9:06分岐−9:17八合目−9:24九合目−9:36山頂9:42−9:55標識1−10:17標識2−10:35林道標識3−10:50分岐−11:04登山口1−11:08駐車場

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 

 登山支度をする 駐車場周り、夏草が茂っているが花は見当たらない 沿道沿いにクサノオウが黄色い花を咲かせていた 櫃ケ山登山口3.4kmと書いた大きな標識がある 道路反対側に案内図があるので今日は写真に撮っておこう 山頂まで約2時間とある
 
 自動車道を登って行く 道路脇にヨウシュヤマゴボウ ムラサキカタバミ クサノオウが咲いているのを見つけ登山道1の標識のところに出る ここが登山道入口になる
 
 竹藪を右に見てルートを行く 登山道らしく道が細くなり 石がごろごろしており歩き難い おまけにルートには水が流れている ルート脇にはヒカゲミツバが花芽をつけていた ルートは右にカーブ 水が流れていたのはここまで ルートを行く ユキノシタがまだ花の形を残していたが元気は無い
 
 ルートは畑の畦道となる 登山道の標識が設置されている チャノキがありそれにノブドウがからみ青い実をつけていた 花が残っているものもあった 今度はホタルブクロを見つけた 草の中で咲いているのを見つけて喜んだら すぐ先のルート脇にも咲いていた 畑にはキクイモが黄色の花を咲かせていた
 
 ハグロソウ ドクダミ ダイコンソウ オドリコソウを見つける 夏草が茂っていて草の間からやっと顔を出し 存在を主張している 春先とは違い花も大変だ
 
 ルートは樹林帯の中に入って行く 林道工事中バイパスとなっていた分岐はもうルートの名残を判別するのが難しい状況 人が通らないとルートの維持は難しそうだ
 
 樹林の中のルートとは言え 木立の間から陽射しが得られると草が生え 花も見つけられる ヒカゲミツバ ウマノミツバ ダイコンソウなどを見つける 枝がルートを覆っている木があった 潜ろうとしたら何か実をつけている ヒメコウゾのようだ オレンジ色をした実もつけていた 
 
 倒木した木の下を潜ってルートを登る 林道が出来 その法面を登る形になる ネジバナ ネムノキ オカトラノオを見つけ林道に出る 林道を斜めに横断しルートを行く
 
 ムラサキニガナが花芽をつけていた アオキが多いルート 鬱蒼として薄暗い 左にカーブして進むと登山道3の標識のところに出る 標識の周りはコガクウツギが沢山咲いていた場所 青い実をつけていた
 標識のところから暫くは平坦なルートが続き 花や実が顔を出す ホタルブクロ オカトラノオ ムラサキニガナ ハグロソウ マタタビの実 ジャノヒゲの花などが顔を見せる マタタビもヒメコウゾ同様枝がルートを覆うようにしており 下を潜る時に見つける事が出来た 尤も この辺りでマタタビに出会った記憶があるので探してはいたが このような形で出会えるとは予想外
 
 ルートは左にカーブ しっとりとした雰囲気の中でキツネノボタン ダイコンソウ ヤマアジサイを見て ジグザグに登って行く ここにも倒木があり下を潜れるようにルートがついている 倒木を潜りルートを行くと五合目に出る
 
 五合目に広場がある ワラビが茂っている 右の方に赤い実が見える 近づいて確認する ヤブデマリだ その近くにミヤマイボタが実をつけ ネムノキが花芽を付けていた ワラビが茂っているルートに戻り夏草が茂るルートを行く その中でカワラナデシコを見つける
 
 ルートは次第に傾斜が強くなる 足元が緩いと登るのが大変なので、どのような状態か心配していたが ルートには草が生え しっかりと足を支えてくれる これは良かったと一安心 ルート脇に ナワシロイチゴの赤い実 リョウブの花芽 ミヤマカタバミの実 ヤマノイモの花など見つけながら登る 傾斜が更にきつくなり、足元をしっかり固定しながら一歩一歩登って行く 傾斜が緩くなってくると六合目の標識が見えてきて 六合目に出る
 
 六合目から山頂が伺える 六合目も五合目同様広場がある 五合目のようにシダが茂った状態では無い カワラナデシコが固まって咲いていた キキョウが咲いていた事もあり(20070821.htm)、楽しみにしている場所 ルート脇にマユミの木が幾つかある 思い出し、近づいてみると沢山の実をつけていた 葉の色と同じようなので意識して見ないと見つけにくい イヌザンショウ ノブドウも見つけた ノブドウの実は少し色づいてきているものが見られた
 
 岩がごろごろしているルートを抜ける ここを抜けるときはエゴノキを思い出す(20090616.htm) 今日は見まわしても特筆するものは見当たらない その先にノイバラが群生しているところがあるがここも花や実らしいものは見つけられなかった しかしミヤマカタバミ ウツギ ノブドウ ヤブデマリ タニウツギなどの実を見つけ七合目標識に出る
 
 七合目標識は標識があるだけで目印になるようなものは無い 展望も得られない 時間チェックの為標識の写真を撮り過ぎて行く 少し登ると草原のルートとなる ウツボグサの出迎えを受ける 天狗の森へ向かう分岐があるがそちらには寄らず直登ルートを行く オオバギボウシが咲き出した
 
 ルートは左にカーブして低灌木樹林帯に入る ヒサカキ ガマズミの実を見つける 緩やかな登り ルート幅が狭いので足を外さないよう留意する 樹林帯を抜けると八合目に出る ここで天狗の森を経由したルートとも合流する 標識の周辺にミゾソバが花を咲かせていた
 
 八合目周辺はウツギやタニウツギが多い 花の様子を思い出し実を確認する ルート足元は割としっかりしており滑る事も無く登って行けた 樹林のトンネルを抜けると笹原のルートとなり 山頂ピークが見え 九合目の標識も見えてきて 九合目に出る ベニバナボロギクが咲いていた
 
 この辺りは遮るものが無い 幸い曇り空 風はいくらかあり心地よい それでも汗をたらしながら登ってゆく ここでもオオバギボウシの歓迎を受ける ルートを行くと丸太の階段になる 寄贈者なのだろう市と氏名を書いたプラスチックのボードが取り付けられていた 年月が経過するにつれボードが割れたりしてきた 今日はその丸太の階段が無い? 1,2段はあったが続かない どうしたのだろうと思っていたら ルート脇に数本の階段が寄せられていた ルートから流されてしまったのかも知れない 少し登って行くと 丸太の階段は姿を留めていたが 崩れているのも見られた 最初に櫃ケ山を訪ねたのは1995年それから22年 随分と楽しませて頂いている
 
 丸太の階段から思い出話になってしまった 階段を終えると山頂は近い 草原の斜面を登って行く コナスビ イタドリを見て山頂に出る 山頂から蒜山三座や大山が伺えるのだが今日は生憎曇り空 雲が出て山容は判別出来ない 雨乞山の方に怪しげな雲 遠雷も聞こえてきた
 
 登山口に向かう時にも天気予報に留意していた 不安定な天気で急な雨や雷に注意するよう報じている 記念写真を撮り すぐに下山にかかる 下山ルートは周遊ルート 山頂付近にはヤマナシ アキグミ ヤマウルシなどの木がある ヤマウルシは緑色の実をつけていた アキグミは何も見つけられなかった ヤマナシは最初見分けがつかなかったがなんとか実を見つける事が出来た 垂れ下がっている実を想定していたが上を向いて伸びている枝先に実をつけていた 稔につれ頭を下げてくるようだ 肉眼では2つしか見つけられなかったが 撮った写真を見ると幾つも写っている この違いには考えさせられる
 
 その他にガマズミ ウツギ ヤマアジサイを見て尾根ルートを行く 星山に繋がるルートにもガスが出て星山周辺は見えたり隠れたり 後は順路に従い降りて行く 山を降りて下山道2に出ると あとは渓流沿いのなだらなかな下りのルート 渓流を渡るところがあり その対岸のルートに倒木があり 抜けるのが難しそうだった 引き返しルートを探すと回り込むルートが出来ており一安心
 
 この辺りからパラパラ音がしだした ほとんどが樹林の中で雨か判別出来なかったが 樹林を出るところがあり 降っている事が確認出来た また 樹林のルートとなり傘を出す事なく降りて行く そのうち陽が射すようになり いつの間にか止んだ 雨に降られる事は少なかったが ルート上の草は雨滴をつけており 靴は随分と濡れた
 
 周遊ルートを滝を経由せず久納の登山口に向けて降りる 集落のところまで降りたところに ヤブカンゾウやオトコエシが咲いていた 駐車場には私の車だけだった



アプローチ
 このところ天気予報はしばしば変わる 今日も天気が良ければ出掛けたいと予報に注目 当初、降水確率が高かったので半分諦めていたが日が近づくにつれ数字が低くなってきた 前日の数字で午前20%午後40% 午前中に降りてくれば良さそうだと判断し訪ねる事に 早めに起床し倉敷を出発する車載温度27℃ 早朝とは言え結構高い 雲の間に青空が見える 曇りの予報だったので青空が見える事を良しとしよう いつものように429吉備路から県道271を経由して足守の手前で再度429に乗る 多くの信号が黄色の点滅になっているので走り易い 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅では22℃と5℃も差がある 小森温泉 旭川ダムと走り 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走る 落合入口24℃を確認し313に乗る 313で落合 久世 勝山と走り 勝山の市街地を抜け313を北上する 真賀温泉 足温泉の前を抜けると櫃ケ山の山容が見えてくる 登山口脇の駐車場に停めさせていただく 駐車場温度24℃