標高 1269m 難易度 ☆
登り103分 下り61分(岩樋山経由) 広島県
倉敷からの距離 129Km
登頂日 2022/08/22 ガイドブック ABDEH写真 動画
キャンプ場7:11−7:37休憩展望所−8:00コル−8:11分岐−8:33大池−8:49分岐−8:54道後山山頂8:59−9:17コル−9:27岩樋山山頂−9:44展望所−10:00キャンプ場
登山
今日は道後山(どうごやま1269m)を訪ねる
登山支度をして出発する 駐車場にはキンミズヒキが出迎えてくれた ブタナと思われる花も見られたがまだお休み中だった ガスで周辺の山容は伺えなかった 駐車場入口の標識*1)を確認し幅広の登山道へ出る 早速ツリガネニンジン ワレモコウ マルバハギ オトギリソウが顔を見せる 流石標高1080mだ 樹林の中を行く ガスが出て雰囲気がいい ここでもノブキ ムラサキツメクサ カシワ*(*は実を意味する) ダイコンソウ キツネノボタン イタドリ ヤブデマリ* ウマノミツバ イヌトウバナと次々に顔を見せてくれる ノブキが多い ノブキの花はマクロで見るとなかなか魅力がある されど上手く撮れない 今回も数枚撮ったものの全滅だった ウマノミツバも難しい 今回もうまくゆかない
ルートはオタカラコウが咲くスポットに近づく 数は少ないものの咲いていた 花芽を膨らませているものも見られた キンミズヒキ ツリフネソウも咲いていた
平坦なルートから擬木の階段のあるルートとなり周辺の雰囲気が変わってくる ミヤマタニソバ コバノフユイチゴ* イヌトウバナ ミズヒキ オオカニコウモリ ヌスビトハギ ヤマアジサイ*などを見ながらルートを行くと 休憩展望所に出る 展望所の近くにガマズミ* フシグロセンノウを見つけた
ルートを行くとすぐに分岐(分岐Aとする)がある 左岩樋山0.7km 右道後山近道1.7km 岩樋山は帰路に寄る事にして道後山へ向かう 岩樋山の裾野を巻いて岩樋山と道後山のコルの位置に出るルート 高低差は殆どない キンミズヒキ コバノフユイチゴ* トウバナ ガンクビソウ オトコヨウゾメ*などを見つけルートを行く ガスは益々濃くなる ルートは左にカーブする 視界が広がり道後山が見えてくる筈だが残念ガスで全く伺う事が出来ない ツルニンジン シコクフウロ カワラナデシコ ワレモコウが顔を出す そして、コルに出る
コルの左手が岩樋山 右手道後山であるが山容はガスの中 分岐を右にとり道後山へ向かう 笹原の中のルート 笹は雨露で濡れており、潤いがある半面、触れると雨露を受ける 笹がルートに侵入し狭まってくる 必然的にズボンや靴は濡れてしまう コナシ* タンナサワフタギ* サワフタギ* ヒヨドリバナ シラタマノキ* マツムシソウ ノギラン* タムラソウ ホソバノヤマハハコ オトギリソウ ヤマウルシ* タニウツギ* ネジバナ リョウブなど次々と顔を見せてくれる シラタマノキは他の山では出会えず、ここで会える事を楽しみにしていた これまでよりも増えたのか、あちらこちらで見つける事ができた
ルート右手に石囲いが見える所がある 石囲いに関して調べたら 昭和30年ごろまでは山域一帯が牧場で、牛を囲うため、登山口あたりから山頂まで長大な石塁が築かれました。 という記述があった その資料には、これから訪ねる大池に関して 鉄穴流し(かんなながし:砂鉄の採取方法)のための水を確保するために造られた とあり 江戸−明治時代初頭にかけては、道後山の麓で砂鉄の採取と、それを原料にしたタタラ製鉄が隆盛を極めていました。 とも記載があった こうした情報が得られるのは実に面白い 上述したヤマウルシ*は石囲いの写真を撮っていたら その近くに見つけたもの
大池に向かう分岐に出る 分岐の近くにタムラソウが群生しお出迎え 分岐を右に折れて草原の中のルートを行く シコクフウロ ワレモコウ キンミズヒキ イタドリ ウバユリ* ムラサキツメクサ マルバハギ オオバギボウシ* マツムシソウ シラヤマギクなどを見つける ルートは低灌木のルートとなり植生が変わる ガスは益々濃くなりあがる気配は見られない ルートは薄暗く始めてだとこの先へ入ってゆくのは遠慮したい雰囲気 勝手知ったるルートであるので、これはこれで楽しむ ルートにはクロモジ* ヤブデマリ* ミヤマガマズミ*などが顔を見せてくれた
灌木が少なくなったところでは花が顔を見せてくれる コオニユリ ツルニンジン シシウド ツリガニニンジン クルマバナ クリ そしてサワギキョウ
コオニユリに会えたのは嬉しい 一輪だけ咲いていた 角度を変えて写真を撮る サワギキョウは今日狙っていた花 ルート脇に咲いていたのだがその奥に群生しているのが伺えた ズームで撮る ガスの影響もありぼんやりした写真になったが雰囲気はわかる
ヒヨドリバナ キセルアザミなどを見ながらルートを行く 足元は水が出ていて足場が悪い そろっと踏み出した左足が捕られ 足首が泥に埋まる なんとか引き出せほっとする 足首ですら結構大変だった 靴の中には水でぐしゃぐしゃ 長靴の中に水が入った感じ このまま乗り切ろう 前回訪ねた時のレポートに この辺りはルートに水が出ており足元に注意が必要 とは書いてあったが 埋もれるとは思わなかった
すぐに大池にかかる 池の左手に黄色い花が見える ズームで撮る オタカラコウだ 大池に沿ってルートを行く サラシナショウマ ウツギ* タニウツギ* ウツボグサなどが顔を見せる
低灌木樹林のルートは続く アキノタムラソウ ツルニンジン ハンカイソウ* シシウドなどを見てルートを行く そうそうこの辺りはハンカイソウの群生地で7月に花を楽しめる 左にカーブして草原ルートの登りとなり山頂を目指す シラヤマギク コバギボウシ* マルバハギ ヤブマメ ゴマナなどが顔を見せる そして分岐に出る 分岐を左にとり道後山へ向かう
草原が広がる緩やかな登り ホソバノヤマハハコ マツムシソウ ウツボグサ カワラナデシコ ツリガネニンジンなどが咲いている 笹原を伺うが花を見つける事は出来なかった ガスの中に山頂標識が見えてきて 山頂に出る 景観は全く得られない 山頂標識の周辺はホソバノヤマハハコが固まって咲いている ここで記念写真を撮り下山する
帰路は岩樋山を経由する 山頂から岩樋山の方角にルートをとりなだらかなアップダウンを行く アキノキリンソウが咲いていた 少し傾斜が強くなる 右に左に好きなルートを選びながら降りて行く 幾筋もあるようだがいずれ合流する ここでもシラタマノキ*が沢山の実をつけていた 大池への分岐に出る ここからコルまでは登ってきたルートを降りる コルからは分岐を直進し岩樋山を目指す
シラタマノキ* シコクフウロ ホソバノヤマハハコ シラヤマギク カワラナデシコ ワレモコウ ツリガネニンジンなどを見ながら山頂に出る 残念ながらここでも景観は得られない 山頂標識には岩樋山1271mと記載されている 道後山は1269mなので2m程高い
すぐに下山する いつもの場所にタンナトリカブトが花を咲かせているのを確認する 樹林のルート入口にはママコナが幾つも咲いていた 今日出会うのが初めて 樹林の中でヤブマオ キバナアキギリに出会う そして分岐A(左岩樋山0.7km 右道後山近道1.7km 地点)に出る あとは登ってきたルートを降りる ここまで十数名の方とすれ違い挨拶を交わす 6名のグループともすれ違った 駐車場にはかなり車が増えていた 車載温度は24℃であった
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*1)駐車場入り口の標識
写真に撮って良く見ると 道後山遊歩道案内図 となんとか判読 その下にも文字がありそうだが判読出来ずない
道後山 岩樋山 休憩所 大池 のイラストがある その先に山があるが大山だろうか
標識右柱に 登山者の皆様へ 道後山の大切な山野草をみんなで守りましょう 管理者 と書いたもの貼り付け
左上に山野草の名前のリストがあるが全く判別出来ない
左柱に ようこそ道後山へ 登山口 NPO法人西条町観光協会 と書いたもの貼り付け
アプローチ
今日もまだ暗い中、倉敷を出発する車載温度26℃ 酒津から高梁川沿いを走る 川辺橋 総社大橋と抜けてゆく 豪渓泰橋入口24℃を確認し、信号を左へ曲がり180号を北上する 高梁の市街地に入ったあたりから周辺が明るくなってくる 日の出の時刻がどんどんと遅くなる 井倉23℃ 新見24℃ 新見インターチェンジを過ぎ 高速道の下を抜けたあと三叉路を左折して182へ 新見トンネルを抜け東条へ向かう こちらを走るのは3年振り だが変化は特に気づかなかった 東条から314に乗る 182の田園ドライブから314は山間ドライブとなり それなりに楽しめる 小奴可に出ると、正面に猫山が見えてくる筈だが、今日はガスで裾野が見える程度で山容は伺えない 小奴可市街地を抜けたところに猫山スキー場を示す案内があり 案内に従い猫山へ向かう 183に出て右折し すぐにまた右折し道後山へ向かう 途中すれ違い困難なところがあるが対向車は無く 標高1080mの月見ガ丘駐車場に 駐車場は車載温度計で21℃ 駐車場にはすでに2台駐車