六ノ原6:59−7:36展望園地7:37−7:43合流−8:36立烏帽子駐車場8:41−9:05立烏帽子山9:07−9:25鞍部−9:34池の段=9:47花9:55=10:00池の段10:01−10:21越原越−10:40_1.7Km−11:00合流−11:11六ノ原
今日は立烏帽子山(たてえぼしやま1299m)から池の段(いけのだん1280m)を訪ねる 湿原を狙ったが・・・
登山支度をして出発する 陽が射しまぶしいほど 車で走ってきた方へ戻るようにして少し進み センターの左手からキャンプ場に向かう幅広のルートを行く 朝とは言え陽射しを受けると暑さを感じる 樹林の中に入ると 爽やかさを感じる ヌスビトハギ ドクダミ ダイコンソウ ヤマアジサイ ウマノミツバなどを見つける ウマノミツバは上手く撮れないので何枚かトライしたが 矢張りどれもダメだった 分岐を左に折れ 砂利道の幅広いルートを登って行くルートは樹林の中 ここでもウマノミツバが幾つも顔を見せる 少し登ると展望園地への分岐がある 今日も展望園地経由とする
緩やかな登りのルート ガンクビソウ ヤマアジサイ コアジサイ ヤマジノホトトギスなどが顔を見せる 樹林から抜け 陽が射し込む 展望園地の斜面を左に巻くようにしてルートを行く オカトラノオ ヒヨドリバナ アキノタムラソウ ノアザミ ニガナなどを見て園地に出る ここから毛無山 伊良谷山 牛曳山と六の原を取り巻く山並みを展望出来る
展望を一望してルートを行く 少し下り 直登ルートとの合流点から立烏帽子駐車場へ向かう ここまで幅広のルートだったが、狭くなり且つ土の道となる それなりの雰囲気がある ほぼ平坦なルート 歩きを楽しむ ルート脇にはキンミズヒキ トリアシショウマ*(*は実を意味する) オオモミジガサ モミジガサ ミズタビラコ ヤマトウバナ オオカニコウモリ リョウブ オトギリソウなどを見つける オオモミジガサは調べてわかったもの GoogleLensでオオモミジガサを選択してくれた
ブナの大きな樹のあるところに出る ここも好きなところ この辺りはユキザサ*が見られるスポット 周辺を見回しながらルートを行く 今日は幾つも見つける事が出来た やがてルートは鋭角に右にカーブする 見覚えのある雰囲気 ここを曲がるとあとは立烏帽子駐車場へ一直線 ヤマアジサイ コアジサイ オオカニコウモリなどを見ながらルートを行き駐車場広場に出る
駐車場には車が一台駐車していた 記録を見るとここまで100分近く要している 車でここまで来れば、その分ショートパス出来る 駐車場に入ってすぐ右手に比婆山のブナ純林*1) と書いた説明板が設置されている 隣に大きな 古事記への路*2) とした案内図がある 劣化して文字の判別が難しかったがネットを調べ 文字起こしをした 参考にしたサイトはこちら その奥に休憩小屋があるがロープが張り巡らされ利用出来ないようだった トイレも設置されている 広場では特徴あるヘラオオバコが咲いていた 麦茶で喉を潤し出発する
休憩小屋の裏手のルートを行く 入ったところに 天然記念物 ブナ純林 と書いた案内がある 分岐を左にとりジグザグにルートを登って行く 山頂まで0.5kmとの事 足元にヤマジノホトトギスが固まって咲いている ルート脇にも次々と顔を見せる ツルニンジンの花芽 ヤマアジサイ コアジサイ オトギリソウ オオナルコユリ* クロモジ* ノアザミなどを見つけながら登って行く ルートにちょっとした岩壁の登りがある それを過ぎないと山頂に行けない 次を曲がったところかなと思う事を繰り返しながら登って行き やっと、ちょっとした登りに出る 足場を選び階段を登るようにして登って行く 山頂に出る手前で竜王山の長い尾根が樹間に見える そして山頂に出る山頂には標識があるだけで展望は得られない 麦茶を飲みすぐに池の段を目指す 早速イブキトラノオ マツカゼソウの花芽 ツリガネニンジン ホツツジ オオバギボウシ ノアザミなどが顔を見せる ルートはかなり草が繁っている 足元が見えなくなる程までではないが 葉についている露には結構悩まされる 今度はミヤマカタバミ* カワラナデシコ ママコナ ユウスゲなども顔を見せる ルートからの眺望も良く 竜王山から福田頭 そして池の段への縦走路を伺う事が出来る オトギリソウ ヒヨドリバナ ワレモコウ 白と薄い青色をしたツリガネニンジン ウツボグサ シコクフウロ ノギラン アカモノと次から次と楽しませてくれる そしてコルに出る
コルには駐車場からも直接来る事が出来る だが立烏帽子山からの縦走路の花や景観を楽しまない手はなく これまで私はバイパスルートを利用した事がない
コルから池の段山頂へのルートも花の道 花を楽しみながら登って行く 寄り道するといい場所も頭にある シコクフウロ アカモノ* イブキトラノオ 寄り道したところにはユウスゲ シラヤマギクが咲いていた イワショウブに出会えないか期待していたが出会えなかった ルートに戻り山頂へ向かう お二人連れとすれ違い ”暑いですね”と挨拶を交わす ヤマハギが咲いているのを見て山頂に出る 山頂標識を囲むようにようにしてカワラナデシコ イブキトラノオが咲いていた
今日は湿原を訪ねてみようと思ってきた 登山記録を見ると11年前の同じ日に訪ねており カキラン バイケイソウ ノハナショウブ バイケイソウ チダケサシ シモツケソウ モウセンゴケなどに出会っている 今年はどうだろうか
池の段の草原を行く ケルンがあったり石仏があったりする そこを過ぎると下り斜面 緩やかに降りて行く 正面には福田頭が見える 湿原に行くには途中で左に折れるルートを見つけそのルートを追ってゆくのだが 結構草が伸びており、とりつくルートの位置がわからない 草には露がついているので藪漕ぎモードでルート探索はきつい 湿原に入る直前には藪漕ぎが必要な部分がある そう考え、今日は訪ねるのを断念する ルートを戻り ユウスゲならびにカワラナデシコが群生しているところで記念写真を撮る 草原ルートではカワラナデシコ イブキトラノオ ユウスゲが目立った ケルンの近くでツタウルシ*を見つけた
池の段山頂に戻り360度の景観を楽しむ 吾妻山 その先に猿政山 右に転じ比婆山 烏帽子山 毛無山 伊良谷山 牛曳山 立烏帽子山 竜王山 福田頭といずれも訪ねた事がある山並だ 景観を一望して下山する下山は越原越を経由して六の原へ向かう 越原越から公園センターへ降りて行く分岐に立て札 ”お知らせ 管理道災害復旧工事のためこれより先通行出来ません” と書いてあり ルートを塞ぐようにして設置されている これは困ったなと書いてある事を良く見ると 今年の4月xx日から6月30日までとある 終了日からすでに1ケ月近く経過している ここに設置していると言う事はまだ完了していないからだろうか? 別のルートを選ぶとなると時間もかかるし身体への負担も多い 未完であれば作業は行われていて、なんとか通行出来るよう配慮してくれるのでは などと考え そのルートを降りる事にした
被災現場はどの辺りだろうか 迂回等で通り抜け出来るだろうかと幾らか不安な気持ちを持ちながら降りて行く 渓流のあるところも従来とそう変化なく抜けて行く 山の中のルートを降りてセンターまで1.7km地点に出る あとは幅広のルート ルートを降りて行く ルートに生えている草が幾分多いかな? 通行禁止していれば草が育つ可能性もある と勝手に解釈しながら降りて行くと 立派な護岸が出来ており、ルートは砕石を固めた形で整備されそれが結構長い ここだったのか もう工事は終わっている様子 それなら あの看板は撤去すべきなのに・・・ いつまで放置しておくのだろうか
草芝の広場が見えてくる 鉄穴流しの洗場跡*3) と書いた案内板があり 草芝の広場に沿ったルートにも 六の原製鉄場跡*4) と書いた説明がある 更に 草芝の広場を過ぎ 六の原川を渡った公園センターの斜め前にも 比婆山周辺の文化財案内*5) が設置されていたこの間ルートではヌスビトハギ ホタルブクロ ツリバナ* タケニグサ ナナカマド* ミズナラ* オオモミジ タニウツギ* ウツギ* ウワズミザクラ* ナツツバキなどを見つけた 駐車場は3台車が増えただけで随分と寂しい 車載温度は30℃を示していた 日陰になっていたのでその後走行しても29℃止まりだった
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*1)国天然記念物 比婆山のブナ純林
昭和35年7月15日指定
庄原市天然記念物 比婆山のイチイ群
昭和43年6月10日指定
平成29年8月18日追加指定
比婆山のブナ純林は下層植生にクロモジが密生するブナークロモジ型の森林です。
日本のブナ林は下層植生の違いから日本海型と太平洋型の二つの型に分けることができますが、比婆山のブナ林はハウチワカエデ・エソユズリハ・ハイイヌガヤなどがよく見られる日本海型と、コハウチワカエデ・タンナサワフタギ・オオカメノキなどが多い太平洋型の植物が入り混じった珍しいブナ林です。日本列島のブナ林の性格を調べていく上で大変重要な森林です。イチイはイチイ科イチイ属の樹高15−20mに達する常緑の高木です。日本では北海道−九州に分布していますが、暑さに弱いことから西日本での分布は標高の高いところに限定されています。
比婆山のイチイ群は伊邪那美命(いざなみのみこと)の御陵と伝承されている比婆山の峰に群生し、幹回り3m以上
のもの1本、lm以上のもの94本などがブナ林の中にあることが、平成28年度の調査で確認されています。また、比婆山の西城町側だけではなく、比和町側にもイチイ群の存在が確認されていることから、庄原市天然記念物として平成29年度にその範囲を追加指定しました。
令和2年10月 庄原市教育委員会
*2)全体案内図
古事記への路
「故(かれ)、其(そ)の神(かむ)避(さ)りましし伊邪那美神(いざなみのかみ)は、出雲國(いずものくに)と伯伎國(ははきのくに)との堺(さかい)の比婆之山(ひばのやま)に葬(はぶ)りき」
日本最古の「古事記」に、国生みの神・伊邪那美命を葬ったと記されている比婆山は、古くから信仰の山として遠く島根県、鳥取県、岡山県などからも参拝者が訪れ、さまざまな産物や文かが往来した交流の地でもあります。
県道比婆山公園線が通る熊野・比婆山一帯は、神眠る山にふさわしく、古事記にちなんだ伝説をはじめとする独特の文化や歴史が今も息づいています。
古事記への路は、美しい自然の中でくつろぎながら日本文化の源流ともいえる神話の世界をたどる道。道沿いのサインを目印に、「古事記への路」を歩いてください。
*3)鉄穴流しの洗場跡
広島県史跡 六の原製鉄場跡
昭和46年7月30日指定
この洗場跡は、鉄穴(かんな)流しの方法によって山砂鉄を採る作業工程の最後の作業場にあたるところで5つの池(砂鉄採取施設)で構成されています。これらの池が、2本の流れから成っているのは、交互に使ったり、また同時に使ってより多くの砂鉄を採ったためです。
平成2年3月
*4)広島県史跡 六の原製鉄場跡
指定年月日 昭和46年7月30日
所 在 地 庄原市西城町油木字川奥乙5156番2他
比婆山連峰の周辺では、古来よりたたら製鉄が盛んに行われてきた。江戸時代には「当群第一の産業、諸民これによりて生活するもの甚だ多し」(『芸藩通志』・文政8年)というほどで、いつの頃からか「東城西城黒鉄(くろがね)ところ」と謳われてきた。
ひろしま県民の森が造成されていた昭和45年、その工事中に発見されたのがこの遺跡である。砂鉄の採取から製鉄までの一連の遺構が残されており、なおかつ近世から近代にかけて操業していたことが分かる史料的裏付けのある製鉄遺跡として注目された。
遺跡の大部分は保護のために埋め戻され、金屋子(かなやご)神社付近の芝生の地中にある。しかし、砂鉄採取の最終工程の施設である洗池(あらいけ)は保存状態が良かったこともあり、現在も砂鉄が採取可能な状態で保存整備されている。
平成30年3月 庄原市教育委員会
*5)比婆山周辺の文化財案内
和銅5年(712)に記された日本最古の歴史書である古事記に「故(かれ)、其(そ)の神(かむ)避(さ)りましし伊邪那美神(いざなみのかみ)は、出雲國(いずものくに)と伯伎國(ははきのくに)との堺(さかい)の比婆之山(ひばのやま)に葬(はぶ)りき」とあります。ここに記された比婆山の所在地については諸説ありますが、当地の比婆山御陵も候補地のひとつであり、遥拝所である熊野神社とともに古くから篤い信仰を集めてきました。このような背景から、熊野神社から竜王山(りゅうおうざん)を経て御陵に至るまでの一帯が「比婆山伝説地」として昭和16年に広島県史跡に指定されました。・
そして、岡辺には貴重な文化財が数多く所在じています。 県民の森の造成時に発見された、江戸時代終わり頃のたたら製鉄遺跡である「六の原製鉄場跡」は県史跡に指定され、その一部は実際に砂鉄が採取可能な状態で保存されています。また、中国山地西部の清冽な渓流にのみ生息するイワナの亜種『ゴギ』(県・市天然記念物)の姿も見ることができます。
他にも、御陵山頂部を覆う豊かなづナの森は「比婆山の純林」として国の天然記念物に、そのプナ林内に点在するイチイは「比婆山のイチイ群」として庄原市の天然記念物にそれぞれ指定されています。また、熊野神社境内に林立する巨杉群は「熊野神社の老杉」とて県の天然記念物に指定されています。
さらに、日本有数の巨樹である「熊野の大トチ」(国天然記念物)などもあります。
平成29年3月庄原市教育委員会
今日も暗い中、倉敷を出発 車載温度27℃ 朝から暑い 酒津から高梁川に沿って走り川辺橋 総社大橋と抜ける 豪渓泰橋24℃を確認 180号へ左折し高梁川に沿って北上する 井倉24℃ 絹掛けの滝は水量はいつもより多いが一筋の流れで落ち着いていた 新見25℃ 市街地を抜け三叉路で180号と別れ182号へ左折し東条へ向かう 新見トンネルを抜ける 山はガスで覆われている 道の駅鯉ケ窪に近づくにつれガスが濃くなるも 東条に近づくにつれ消えてゆく 東条で314に乗り北上する 青空が見えてくる 小奴可では前方に猫山をはっきり見る事が出来た 備後落合で183と合流 すぐに別れそのまま314を北上する トンネルを二つ抜け比婆山温泉のところを県民の森の案内に従い左折 次のT字路を右折して道なりに走ると広島県民の森 六の原駐車場に出る ここに車を置かせて頂く 車載温度は21℃ 広い駐車場に車が一台も無い 一番乗りは初めてだ