情報あれこれ(同人誌関係)
2.小説を書く時の手順(1)
勢いこんで「小説を書くときの手順」などと大層なタイトルを付けていますが,既に書いてあるように,これはあくまでも私個人はこうやっているというものでしかないので,このとおりにやれば誰でもうまくできる,などと言うものではありません。
その点だけは間違いのないようにお願いします。
それから,大ざっぱに手順分けをしていますが,本当に大ざっぱにですので,便宜上の物と思って下さい。
1.ネタ探し
サークルの本の場合,あらかじめテーマが決められていることもあるので,その場合はそれを元にします。
そうでない場合,実はあらためてネタを探すことはほとんどありません。
設定に凝る性分……というより設定を作るのが好きなので,例え1〜2ページの短編であっても,結構な量の設定を書き起こすので,そこからどんどんと世界が広がって,キャラクターの過去などへ次々と構想が膨らむため,それを整理していくうちに,新しい作品のネタというのは自然に増えていきます。
まぁ,このパターンだと,同じシリーズの作品ばかりになりそうですが,世界設定は同じでも時代や場所がまるで違うとか,構想を膨らませているうちに同じ世界の話にするには設定上無理がでるなどして,新しいシリーズとなることも珍しくはありません。
後,『特定のシーン』が頭に浮かんでしまい,そのシーン書きたさに話を無理やり作り出す,ということも実はあります。と言うより,実はそれが大半なのですが……。
途中が無茶苦茶になったり,最終的にそのシーンがボツになったりもしますが……。
2.構想/展開案
「ネタ探し」と実は結構区分がしづらいんですが,一応分けておきます。
話の中心となる「ネタ」はだいたいの場合『こんなシーンが書きたい』とか,『この話のこのキャラクターにこんな事をさせたらおもしろそう』という他愛もない所からはじまるので,それを骨格として肉付けをしていきます。
要するに,『どんなところからスタートして』,『途中どんな展開をして』,『最終的にどうなる』という話の筋(あらすじ,シナリオ)を考えるわけですが,実はけっこういい加減です。
と言うより,正直に言えば,ほとんどまともには考えていません。
だから,ラストで予定と180度方向転換なんてことをやるんですが……。
一番最近の作品では,短編だったこともあって,各場面毎の構想も結構細かく作りましたが……それでもその場面を書けるかどうかと言うのは別物で,書いているうちに結構変わってしまいました。
3.初期設定
既に設定がある程度確立している世界,キャラクターを利用しての場合ならともかく,やっぱりここで「世界観」,「主なキャラクター」などの設定がどうしても必要になります。
勿論,既にあるキャラクターの場合にしても,時代が変われば以前の設定がそのままでは使えないですから,その辺りの設定の作り直しが必要になります。
個人的経験から言うと,この段階である程度シナリオができていれば,関連して登場するキャラクターの見当が付くので,必要に応じて細かい設定をしておくことができますから,あらかじめメモ書き程度でいいので整理しておいた方がいいと思います。
まぁ,実際問題で言えば,書いているうちにその流れで変わって来るのは当然ですが,だからと言って最初から何も設定しないよりは,少しでも早目に設定が出来ていたほうがいいのではないかと思います。その設定を扱う時間が長ければ,それだけ矛盾も見つかりますし,キャラクターについてもよりハッキリとしたイメージができますから。