情報あれこれ(同人誌関係)
4.小説を書く時の手順(3)


7.執筆開始

 ある程度,設定が組み上がり,シナリオができたら実際に書き初めます。

 しかし……そうそう簡単に出来るくらいなら苦労はないんです。
 途中の文章表現に悩む程度なら,まだマシ!です。その場合は国語辞典,漢和辞典,ことわざ辞典などを気分転換代わりに眺めたりしていれば,どうにかなります。日を改めるのも結構効果的。
 けれど……書きたいシーンは結構はっきりしているのに,なぜか文章がでてこない……とか,細かい場面と場面の隙間が繋がらなかったり……とか……。
 この場合,実は未だに悩みます。
 もっと症状が悪化すると,数ページくらい遡ってやりなおしたり,あるいは2つ3つと異なるパターンを書き比べたりしながら,という状況になります。
 これまでに一番重症だったときは,4つか5つのパターンを書き直し,挙げ句の果てに,ラストが予定と180度転換してしまったことがあります……。


8.設定追加/整理

 書き続けていると,主要なキャラクターを中心に,細かい設定の追加というのは頻発します。特に,実際にキャラクターを動かしていると,内面に関わること(行動理念や判断基準から言葉遣い。また,今を形作る元となった過去の出来事・経験など)はどんどんと膨らんでいくものです。話の展開上,暗い過去の1つや2つを背負い込ませるような場合もあるでしょう。
 私の場合,ある場面でちょっと細かい描写をする為に,その後登場するかどうかも分からないキャラクターを数人まとめて設定したり(名前,性別,役柄など,数行ずつですが),あるいはそこから(そのキャラクターの役柄を明確にするために)今は直接関係ない世界設定をそこそこの分量考えてしまったり,ということを結構頻繁にやってしまいますので,当然ながらその設定の整理なども頻繁になります。

 こういうふうに設定がどんどんと増えていくのは,ある意味当たり前のことではあるのですが,だからこそ増やす段階でちゃんと整理をしていかないと,前に作った設定と矛盾が発生したりして,後でどうしようもなくなったりします。
 そういう意味では,世界設定に関しては最初のうちにそれなりにしっかりしたものを作っておくべきなんでしょうけれど,実際ストーリーがどうころがるかなんていうものは,書き始めてみないと分からないものだと思っていますから,実の所は「必要になったときに作る!」という意識もあったりするんですが……。


9.飾り付けの設定

 ここでいう『飾り付け』とは,文章中の「ルビ(ふりがな)」,「文字サイズ」,「傍点」,「フォント変更」などのことをいいます。
 私の場合,使用しているワープロソフトの動作が軽い(反応が素速い)こともあって,文章を入力しながら,その場で全ての飾り付けをやっていきます。
 使い込んでいるだけに,『仕上がりをこんな感じにしたい』というイメージから,『実際にどの様に飾りを設定すればいいか』ということを導き出すのには,ほとんど苦労しません。勿論,細部の調整となると話は別ですが。

 いわゆる『重量級ワープロソフト』−機能が豊富な半面,内部の処理が複雑すぎて反応が鈍いワープロソフトのこと−を利用している人の中には,「文章の入力は動作の軽快なエディタを利用して,文章が完成してからワープロで飾り付け」という方法を取る人が少なくないとも聞いていますが,コンピュータ本体の性能が向上した現在では,よほど無茶なことをしない限り反応が遅くて使い物にならないという状況にはならないので,最初からワープロソフトを利用しても問題はないと思います。


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