情報あれこれ(同人誌関係)
8.本を作る時の手順(3)
7.原稿の作成
まぁ,これは個人の責任のうちですね。
作成に関する制限事項(中身の制限もあるでしょうが,原稿その物の注意事項)をちゃんと守って,締切までに届けることが出来れば何も言うことはないでしょう。
……出来ないこともありますが……。
8.原稿の編集(集約)
さて……一番大変な作業ですね。これが。
まず大事なのは,原稿のチェックですね。
内容的なものもそうですが,製作上の制限(だいたいどの印刷所でも大差はないが,ところによっては違いもある)のチェックも大事です。
ここでミスが無ければ,それほど問題はありません。集まってきた原稿を順番を揃えて,それに合わせた「目次」を完成させ,「コメント」を集約して……といったところです。
ミスがあれば……まぁ,この段階で生じるミスと言えば,ページ数の数え間違いで「穴」が開くということでしょうが,こればっかりは埋めるしかありません。
誰かの「イラスト」で埋めるという単純な方法とか,収録作品の順序を入れ替えることで調整をするというひねった方法とか色々有ります。
私みたいに文章メインだと,自分の作品の加筆修正でページ数の調整という荒技を使うこともあります。お勧めはしませんが……。
さて,ミスの有無にかかわらず,編集作業の中でやらなければいけないのが,「ノンブル」付けです。
ご存知ない人の為に補足しておくと,各ページについているページ番号のことです。印刷所ではこれを頼りにして各ページを揃えていくので,これをちゃんとやっておかないとページの順番が狂っても文句は言えません。
ページ数が少なければ,手書きで入れるのも味があっていいのかもしれませんが,多い場合にはそれなりの手段を考えましょう。
最近では,ノーカットのラベルシート(A4なりB5なりの用紙1枚がまるごとシール状になったもの)が出回っているので,これを利用するのも便利です。何より,手作業で糊を付けなくてもすむのが楽です。
9.印刷発注(入稿)
全ての原稿が集まって,問題がなければ,印刷の発注にかかります。
印刷所の印刷マニュアルに従って,「発注書」を書きます。たまに分からなくなることもありますが,その場合は素直に訊ねましょう。もし間違えたら,本の出来上がりにも影響します。
そして,入稿です。
ここからは印刷所によって多少違いますが,完全前金制のところもあれば,印刷完了後に代金引換というところもあります。
いずれにしても,入稿してしまうと後はこちらに出来ることは何もありません。入稿するまでの段階をしっかりやっておきましょう。
さて,本を作る場合の手順としては,おおよそこんな感じではないかというところでまとめてみました。
参考に……なってるといいんですが……。