情報あれこれ(雑学関係)
3.ローマ数字について
メールやWebページ作成の際に「機種依存文字」ということで酷評されるものと言えば……『丸数字』と『ローマ数字』が双璧ですね。
っていうところからというわけでもないですが,今回のネタはこいつです。
今や日常生活の中での数の表記となると,「アラビア数字(または,算用数字と表現する場合もある)」を使用した,「10進法による位取り基数法」になってしまっています。
まぁ,10進数を扱うのには,都合がいいのは確かですけどね。
それはさておき……。
ローマ数字による表記の場合,使う文字とそれが表す数は,次の通りです。
表記 | 使う文字 | 数 |
I | アイ | 1 |
V | ヴイ | 5 |
X | エックス | 10 |
L | エル | 50 |
C | シー | 100 |
E | イー | 250 |
D | ディー | 500 |
M | エム | 1000 |
後は,これを組み合わせます。
……例えて言えば,1000円札,500円,100円,50円,10円,5円,1円硬貨を組み合わせるようなもの……と言えば,分かりやすいでしょうか。250という端数を表す文字が感じ不思議な気もしますが……。
例えば,「165」だと,「100+50+10+5」と分解して,「CLXV」となります。
ただし,大きな数の方から順に並べます。つまり,この例では「CVXL」などとなったりはしません。
基本的には,これだけでOKなのですが……おそらくは文字数を減らすための工夫ではないかと思いますが,もう1つ,表記に関するルールがあります。
「4」や「9」の表し方について,です。
最初のルールのままいくと,こうなります。
4:IIII
9:VIIII
文字数が多いですね。
そこで,こんなルールを付け足します。
「小さい数を表す文字が,大きい数を表す文字の前に来たら,その小さい数を引き算する」
つまり……「4 = 5 − 1」ですから,
4:IV
となるわけです。
同様に,
9:IX(10 − 1)
と表します。
それでは,いくつかの数を表しておきます。
1 | I |
2 | II |
3 | III |
4 | IV |
5 | V |
6 | VI |
9 | IX |
10 | X |
11 | XI |
12 | XII |
40 | XL |
41 | XLI |
49 | IL |
99 | IX |
253 | EIII |
1900 | MCM |
1990 | MCMXC |
1998 | MCMXCVIII |
2003 | MMIII |
まぁ……日常では,時計の文字盤で,1〜12を目にする位ですかね。
コンピュータ関係に興味があればでは,3と4が特に多いかも(笑)