情報あれこれ(雑学関係)
4.和文通話表,欧文通話表について


 なんとなく仰々しいタイトルですが,中身はそんなに難しいものではありません。
 電話などで,相手に声が伝わりにくいとき,聞き取りにくいときに,より確実に相手に伝えるためのテクニック……のようなものです。

 日本語のかなの1文字ずつ(アルファベットの1文字ずつ)を「その文字を頭文字とする単語 」で言い換えるもの。です。

 例えば,「NHK」と言う代わりに「ノヴェンバー,ホテル,キロ」と伝えます。
 こうすると,瞬間的には聞き取りにくくても,「単語」として伝われば,その単語からどの文字かがわかるので,確実に伝えられるのです。

 単純に1文字ずつを言うだけに比べれば,余分なことをしているようですが,コンピュータでのデータ通信だって,本来のデータに誤り検出用符号(EDC)や誤り訂正符号(ECC)を付け加えて,信頼性を上げているのですから,本質的にはやっていることは同じです。

 具体的には次のようになります。

和文通話表

あ:朝日のあい:いろはのいう:上野のうえ:英語のえお:大阪のお
か:為替のかき:切手のきく:クラブのくけ:景色のけこ:子どものこ
さ:桜のさし:新聞のしす:すずめのすせ:世界のせそ:そろばんのそ
た:タバコのたち:ちどりのちつ:鶴亀のつて:手紙のてと:東京のと
な:名古屋のなに:日本のにぬ:沼津のぬね:ネズミのねの:野原のの
は:葉書のはひ:飛行機のひふ:富士山のふへ:平和のへほ:保険のほ
ま:マッチのまみ:三笠のみむ:無線のむめ:明治のめも:もみじのも
や:大和のやゆ:弓矢のゆよ:ヨットのよ
ら:ラジオのらり:リンゴのりる:るすいのるれ:レンゲのれろ:ローマのろ
わ:わらびのわを:尾張のをん:おしまいのんー:長音

 濁音(ガ行,ザ行,ダ行,バ行),半濁音(パ行)はそれぞれの文字の後に「濁点」,「半濁点」と続けます。
例:パンダ → 葉書のはに半濁点,おしまいのん,タバコのたに濁点


欧文通話表

A:アルファB:ブラヴォC:チャーリーD:デルタ
E:エコーF:フォックストロットG:ゴルフH:ホテル
I:インディアJ:ジュリエットK:キロL:リマ
M:マイクN:ノヴェンバーO:オスカーP:パパ
Q:ケヴェックR:ロメオS:シエラT:タンゴ
U:ユニホームV:ヴィクターW:ウィスキーX:エックスレイ
Y:ヤンキーZ:ズールー

 一応はこれが正式なものです。
 が,実はこれ以外のものが使われる場面も結構あるのがややこしいところです。
 例えば,「Q:ケヴェック」。
 最初の音が「ケ」なので,ついつい「K」を連想してしまうせいか,より日本人に馴染みやすい「クイーン」を使う人も結構います。
 また,何文字かをまとめて考えて変換している場合もあります。実際に私が耳にしたことのある例では「YDE」を「ヤンマー,ディーゼル,エンジン」としていたものがあります。

 とは言え,自分が分かればいいというものではないので,多用しすぎるのも問題かと思います。特に,上のYDEのようなネタは相手も分かっていないと逆に伝わりにくくなりますから。
 なので,やっぱり正式なものをちゃんと憶えておくのが一番いいと思います。


メリット,デメリット

 メリットは最初にも書いたように,聞き間違いを少なくすることが出来る,ということ。
 まぁ,その為のものですから当然とも言えますが。

 デメリットは通話量が増えること。
 そして何より,相手もこれを理解していないと使えないということ。
 コンピュータ関係の部品の型番って,略号というかアルファベットと数字の組み合わせのパターンが多いですが,それを電話なんかで伝えるときには結構伝わりにくいもんです。
 ついついコレを使いたくなってしまうんですが,職場の同僚相手にはこれまで通じたことはありません(T_T)

 もっと普及しててもいいと思うんですけどねぇ。実用上から言えば。


追記:数字に関して

 私が知っている範囲では,和文通話表,欧文通話表のようにまとめられたものはないようです。
 日本語の場合,「1:いち」と「7:しち」が混同しやすいので,「1:ひと」,「7:なな」とするのと,「2:に」では単音で聞き取りづらいからか「2:ふた」とすることが多いようです。
 英語の場合,特に航空無線では「9:ナイン」を「9:ナイナ」としているのをよく聞きます。
 ドイツ語の「nein(英語のnoに相当。発音はナイン)」との混同を避けるためでしょうか。


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