船上山〜勝田ガ山〜甲ヶ山〜矢筈ヶ山 縦走



船上山  616m    難易度 ☆   ガイドブック 
   勝田ガ山 1210m 難易度 ☆☆   ガイドブック    
甲ヶ山  1338m 難易度 ☆☆☆ ガイドブック  
矢筈ヶ山 1359m 難易度 ☆   ガイドブック 
総時間6時間20分   鳥取県
倉敷からの距離   158Km        登頂日 ’96/09/28

駐車場9:50−10:20船上山西坂登山口−11:00船上神社−奥の院−船上神社縦走路11:05−12:02勝田ガ山12:09−12:50甲ヶ山12:55−13:30小矢筈ヶ山13:40−13:50矢筈ヶ山14:00−14:25大休峠−15:25川床−16:34駐車場

登山
 9/15に矢筈ヶ山に登り、甲ヶ山の姿をチラット見る事が出来た 9/23には仏ヶ山象山から矢筈山や甲ヶ山の姿を眺める その姿から甲ヶ山には登ってみたいと考えていた 今日のコースは船上山から甲ヶ山を縦走し、川床に出るコースを計画した(ガイドブックは船上山,甲ヶ山往復コースを紹介している)

 船上山(せんじょうさん)616m、勝田ガ山(かつたがせん)1210m、甲ヶ山(かぶとがせん)1338m、矢筈ヶ山(やはずがせん)1359m これらの山々は大山噴火に伴う外輪山の一部である

 今日は9/15のコースよりロングコースである 登山コースだけでも13〜4Kmあろう 甲ヶ山まで行き戻るのと川床まで縦走するのでは自動車道の10Km強を歩く差がある 甲ヶ山まで来て、甲ヶ山〜矢筈ヶ山を残すのは心残りであり 少々自動車道を歩いても甲ヶ山〜矢筈ヶ山を縦走したく計画 9/15の矢筈ヶ山登山で見た甲ヶ山の姿が焼き付いている

 駐車した場所からすぐに県道34号に道を取る 大きくU字にカーブしている 直線距離に道を付けてくれたら随分と歩く距離が異なると思いながら進む 途中うぐいす橋という橋が架かっており渓流の景色が良い

 ガイドブックは船上山の東坂登山口からのコースを紹介しているが、地図で調べると西坂登山ルートの方が縦走コースとして距離を短縮出来る 登山道がしっかりしていれば西坂登山コースをとろうと考えた 登山口に来ると西坂登山口の案内があり、ルートの歴史的背景の説明もある この分なら大丈夫と登山道に入る ルートはしっかりしており何の心配も無く船上神社に付く

 船上神社には歴史の跡が残っている 奥の院まで見学し神社鳥居まで戻り左手にある縦走路に道をとる なだらかな道が続く ピッチを上げてゆく 先日国際シンポジウムがあり参加した そこで聞いたモデリング シミュレーション テクノロジーヒュージョンの言葉が頭の中を行き交う 大きな大きな山を見ている感じだ 数年前から登っている人がいる このままでいたら数年先はどこまで登っているのだろうか? 我々はどうして登山口を見つけたら良いのだろうか この月報を読んで戴いている貴方にも是非考えてもらいたい そして一緒に登りたいものだ 会議の内容は掲示板に掲示している 話がつい横にそれたが・・・ 

 勝田ガ山山頂は三角点はあるが見晴らしはきかない 1/25,000の地図で見ると1149mの所に三角点の表示があり、ガイドブックで言う山頂1210mとは違うようだ 三角点を過ぎても道は登ってゆきやがて尾根に出 素晴らしい眺望が得られる 大山そして甲ヶ山や矢筈ヶ山が美しい山の姿を見せてくれる 標高が1210mと読める,ガイドブックではここを勝田ガ山山頂として扱っているのだろう しかし三角点は無い

 先日矢筈ヶ山に登った時、山頂で聞いた話 甲ヶ山の岩石帯の所まで行ったがそこで引き返したとの女性の話 甲ヶ山の岩石帯は手強そうだと思いた ついにその場所に来た ガイドブックに写真が載っているとおり大きな岩が尾根道に連なり、尾根の両端は切り立っている これは結構手強い岩の上をはいつくばるようにして足場を確保しながら進む 天気が良く 風もなかったから良かったが足場が濡れていたり風があったら難しいコースであろう 子供連れにはとても無理である 写真の材料には絶好である 足場の良い所でパチパチ撮りながら山頂にたどり着く

 山頂からは小矢筈、矢筈の山容が美しい 山頂には5名のパーテーがおり川床から6時間かけて登ってきた 矢筈ヶ山から今やっと登ってきた所と矢筈ヶ山に下るルートを教えてくれた 高所恐怖症なのでと言いながら説明してくれた 切り立った岩場でありルートが見つけられるか心配になる 悪いけど下りには使いたくないルートだ 気をつけて行きなさいと声をかけてくれた 難しかったら戻って来ますと言い下山する 説明を聞かないとどこから降りたら良いのか分かり難い 山頂から矢筈ヶ山に向かって左手に赤ペンキの印がありそれに従って降りてゆく 岩場にはリンドウが咲き目を奪うがカメラのレンズを交換する余裕がない しっかり心のレンズに刻み降りてゆく 赤いペンキの印は薄くなり見つからない 足場のしっかりしている所を選び右に左に移り、小矢筈ヶ山の方向に進む そうこうする内に明確なルートを見つけ安心する 上を見上げると兜に相当する部分の岩がそそり出しておりこれまた素晴らしい景観である 降りてみると岩石帯より楽な気がする

 小矢筈ヶ山も小粒であるが切り立っており素晴らしい 山頂に立つと甲ヶ山にはまだ先ほどのパーテイーがいる様子が伺える 大きな声でヤーホーと叫び無事小矢筈ヶ山に着いたと手を振るが解ったかどうか不明である

 小矢筈ヶ山を少し下り矢筈ヶ山に向かう 少し降りた地点から見る小矢筈ヶ山の山容が又素晴らしい こんなにも鋭角なピークを登ってきたのかと喜びを新たにしてくれる 出来てくる写真が楽しみだ

 矢筈ヶ山にまた着いた 今度は違った登り口からである 今日は甲ヶ山が見えるとカメラを準備すると見る見るガスが出て来て山頂が隠れる 先日のような状況ではないが 丁度山頂部分が隠れなかなかシャッターチャンスが無い大山や烏ヶ山の方向は全くガスが出ていないのに そうこうしていると急に騒がしくなり10名余りのパーテイーがやっと着いた、ワー素晴らしいと山頂に着いた喜びを大きな声で表現している 子供もいる 中年女性が多い 話していると一向平から登った 烏ヶ山にもこのパーテイーで登った と楽しげに話していた 地元の人達が連れだってやって来た様子、登山を始めたら楽しくて半年に一度はこうして来ているとの事 甲ヶ山のガスが深くなかなか山頂を見せない 突然山頂部分のガスが消えて姿を表した 歓声があがりともども喜ぶ

 パーテイーにお先に失礼と分かれ、前回同様大休峠に降り そこから川床に向かう 大休峠から川床まで3.9Kmの表示 石畳の道が続く 結構歩き難い山の景色はほとんど見えない 目に付く花も無い ただ歩くだけ 大きなアップダウンはなくなだらかな下り ピッチを上げ進む モデリング シミュレーション テクノロジーヒュージョンが語りかける

 川床では渓流の景色が良い 吊り橋も適当に揺れ趣がある

 川床からは自動車道である ツーデーマーチで鍛えたピッチで進む 後ろを振り返ると大山の山容が見える また日本海の景観も楽しむ事が出来る 天候は曇っており海の色はさえないが天気の良い日はなかなかのものと思いながら足を早める 展望台が新しく建設中であり力を入れている様子がわかる そうこうしている内に車の所に 川床からの距離7.8Kmを69分で歩いたので7Km/Hr弱のスピードで歩いた事になる


アプローチ
 国道180号を新見〜千屋〜明地峠と過ぎ、高尾で181号に乗り溝口に、溝口から県道45号で桝水高原そして大山寺より県道30号で豪円山スキー場を通り、川床を抜け、船上山登山口に向かう県道34号の手前の空地に駐車する

 船上山登山口まで約2Kmあるが、川床からすでに約8Kmきているので帰路を考え適当な所に駐車する

 新見の町で車を出ると随分と涼しい、気温11℃ 更に千屋実では6℃と相当冷え込んでいる 山陰は更に寒いのかと思っていたら,大山桝水原では20℃ 日本海側との気温差がありビックリ