情報あれこれ(コンピュータ関係)
4.オペレーティングシステム遍歴(過去篇)
さて,[1] 〜 [3]で,ハードウェアの履歴をやりましたので,今度はソフトウェア面の話を……と言っても,利用している個々のアプリケーションについては,自己紹介のページに纏めてありますので,そちらを見てもらうとして,オペレーティングシステム(OS)の話などを……。
私がこれまでに使って来た,あるいは現在使用しているOSをまとめるとこうなります。
現在は使っていない,殆ど稼働していないもの
・OS以前
・Windows 3.1/95
・Windows NT4.0 Workstation
・OS/2 Warp 3/4
現在使用している,ある程度使用しているもの
・MS−DOS 2.11/3.3/6.2
・Windows 98SE
・Windows 2000 Professional
・Windows XP Professional,HomeEdition
・KNOPPIX 5.1.1
現在使用しているOSについては次のページに
・OS以前
使用したマシンで言えば,PC−6001mkII,PC−9801VM2の初期,PC−9801RA21の初期,そしてPC−286 note Fが該当します。
OSという概念がまだ一般的でなかった頃です。
当時のパソコンは,起動すると本体に内蔵されたROMからBASICが起動していました。
他のプログラムを(カセットやフロッピーディスクから)読み込んだりするということも,BASICのコマンドで行っていましたが,別にそれが苦労と思った記憶はありません。というより,私がパソコンを使い始めた当時(PC−6001mkIIの頃)はそれが当たり前だったのですが……。
このころは,「パソコンを使うということ」と,「BASICを使うということ」が,ほぼ等しいような状況……だったと思います。
・Windows3.1
使用したマシンで言えば,PC−9801RA21の後期と,PC−9821Ne3,PC−9821Xt13までが関係します。
注:厳密な事を言えば,Windows3.1はOSではなく,「MS−DOS上で動作する,操作環境統合用プラットホーム」なのですが,まぁOSに近いものと言えば言えますので……。
メインで使っているアプリケーションがMS−DOS上のものばかりだったので,そもそもWindowsを導入する必然性自体がなく,その意味ではかなり長い間趣味以上のものにはなりませんでした。
GUI(グラフィカル ユーザー インターフェース)ゆえに,処理がものすごく重く,反応が遅くて最初に導入したRA21上では使い物にならなかった,というのも事実ではありますが……。
ウィンドウアクセラレーターを導入して,ようやく我慢できる反応速度になった,という覚えがあります。
ある程度使うようになったのは,やっぱり『松』と『桐』の関係で,両者をウィンドウ表示で同時に実行したい,つまり,『桐』の画面を参照しながら『松』で文章を編集したいという欲求からです。
ただ,それができるようになるまでに少々時間が掛って,その間にWindowsNTやらOS/2などを試すということになりましたが……。
・Windows95
PC−9821Xt13のみ関係します。
購入時期(1995年夏)の関係から,Windows95無料アップグレードキャンペーンの対象機種だったのですが,Windows自体の必然性のなさに加えて,Windows全般への不信感,Windows95の新機能への不安(特に,ロングファイルネームが理解できなかった)などの理由により,2年近くはアップグレードしなかった覚えがあります。
その間に,一足早くアップグレードした友人からトラブルに関する情報を聞くにつれ,更に導入の意欲が削がれたりもしましたが,(主に)ゲームのWindows95への移行から,導入を決心しました。しかし,DOS6&Windows3.1環境を何としても残しておきたいという思いから,単純なアップグレードにはならず,導入はかなりの作業量となりました。
複数の起動ドライブの存在をサポートしているPC−98シリーズにとっては,複数のOSのインストールは別段難しいことではないのですが,新規インストールではなくWin3.1からWin95へのアップグレードだったので,単純にファイルを別ドライブにコピーしただけでは,iniファイルに記載されているファイルの参照先などが古い場所を参照することになるので,それを全て編集し直すという手間が必要でした。
しかし……まぁ,そんな手間隙をかけて導入したWindows95でしたが,その安定性の低さには泣かされました。いや,最初のうちはマシだったんですが,使っていくうちに加速度的に不安定になっていった感じがあります。
一体何度リセットボタンを押したことか……。
今,使えと言われても使いたくないです。
・WindowsNT Workstation4.0
PC−9821Xt13 ,Xa7 が関係します。
実を言えば,完全に興味本位でした。最初は。
Windows3.1が十分に使いこなせていなかった頃,DOSアプリである『松』と『桐』をウィンドウ表示で同時に使いたい,つまり,『桐』の画面を参照しながら『松』で文章を編集したいという欲求から,GUI環境に手を出し始めたのですが,Windows3.1でそれがうまくできなかったので(後に簡単にできるようになりましたが),どうせならよりマルチタスクの完全なものを,と思って,こちらを使い始めることにしました。
『桐』の方は割にあっさりと動作させることができましたが,『松』の方は結構難物でした。
その意味では,実用性は少々薄いところがありました。
また,セキュリティが固い半面,設定などで苦労をしたのは事実です。まぁ,そもそもの造りが違ううえに,基礎知識が不十分だったので無理も無いんですが。
それでも,Windows95の環境の不安定さが増大してきたことと,主要アプリケーションのWin9x/NT両対応化がすすんだこともあって,安定なWindows9x互換環境としては捨てがたいものがありました。
Windows95環境上では何度リセットボタンを押したか忘れるくらいハングアップに遭遇しましたが,NT側ではほとんどありません(ハードウェア関連のトラブルは除く)。
参考書らしい参考書も買わずに,オンラインヘルプだけを頼りにやっていたもので,使いこなしという点では不十分な状況ですが,まぁ,個人で使う分にはよかったんではないでしょうか。
ただ,Xt13のWindows98SEへの移行に伴い,HDDの領域確保の必要性から消えていたところ,プロキシサーバー構築時に,LANカード複数枚運用時にはNT系OSが必要ということで,引っ張り出されました。
……Xa7のパワーアップ時にハードウェア側の問題でエライ目には会いましたが,それが解消されてから後はほぼノートラブルでした。
サーバーの代替りに伴って環境は消滅しました。
・OS/2 Warp Version 3,4
PCで言えば,PC−9821Xt13,V200が関係します。
導入の切っ掛けはWindowsNT4と全く同じです(笑)。
ただ,細かいことを言えば,NTよりもこちらの導入が先ですが……。
WindowsNT以上に参考となる資料が少なく,僅かに見つけたOS/2関連雑誌(OS/2マガジン)も,記事のほとんどがDOS/Vマシン関係のもので,PC−98関連の記事は雀の涙ほどしかなく,その意味では基本的な操作方法を身につけるだけでも苦労しました。例えばファイルのコピーは,右ボタンでドラッグ&ドロップする,とか……。
また,WindowsやMS−DOSで常用しているソフトの代わりになるものが,なかなか見つからなくて苦労したというのが正直なところです(ファイル管理,テキストエディタなど)。
それでも,安定性はWindows3.1/95とは段違いで,DOSアプリを動作させていてもそれが損なわれることはありませんでした。
ある時OS/2上から『桐』を起動したまま,別のタスクに切り換えて一仕事した後,『桐』の事を忘れてそのままOS/2を終了させてしまったことがあったんですが,次の日にOS/2を起動したら,終了し忘れた『桐』がそのまま残っていた,ということがあったのにはびっくりしました。
ただ,あれこれ手を尽くしてはみたものの,当初の目論見であった『松』と『桐』の同時使用に関しては,『松』がなぜか動作しなかったため(DOS/Vマシン上では,多少の制限はあるものの動作するとは聞いていた),その挑戦で稼動時間はそれなりに稼いでいましたが,それ以上には残念ながらなりませんでした。
また,松茸の代用となる日本語入力IMEがついに見つからなかったこと(OS/2に元からあるものが悪いと言うわけではないです。私が松茸から抜け出せなかっただけで),どうしてもそれでなければならないという,いわゆるキラーアプリケーションが存在しなかったことも,OS/2を使う割合が増えなかった理由として,小さくはなかったと思います。
Xt13のウィンドウアクセラレータの交換(購入時搭載のMillennium相当品から,GA−PII8/PCIへ)の際,ディスプレイドライバが存在しなかったことから利用したくてもできない状況になってしまい(PC−9821シリーズ標準の640×486−256色での動作はしたのでしょうが),後日のハードディスク内の整理(パーティションの切り直し)の際に消去したままになっていましたが,V200のウィンドウアクセラレータ交換に伴って,そちらへインストールしました。
NEC純正LANカード(PC−9821X−B06)のおかげで,LAN〜CATV回線経由でのインターネットアクセス環境も無事構築できました。ブラウザがNetscape2.02ですが,IE関連のウィルスやセキュリティホールの心配がないぶん気楽です(笑)。
アプリケーションの現状からすると,OS/2そのものは実務にはちょっと使えないのは問題かも知れませんが…………今後,どうなるかは何とも言えませんけどね。
……管理工学研究所がいきなりOS/2対応の松茸4を出したりしたら(笑)
とりあえず,ファイル管理やアーカイバーなんかを揃えるのが,しばらくの目標ですね。