情報あれこれ(コンピュータ関係)
13.インターネットでのセキュリティ
「セキュリティ」というと大げさに聞こえますが,トラブルを少しでも避けるための心構え,という程度のつもりです。
それだけに,比較的簡単に実行できるようなものを中心にしたつもりですので,ぜひやってみて下さい。
・ダイヤルアップ接続の注意点
一番多いトラブルが,「予想外の通話料にビックリ」というパターンではないでしょうか。
インターネットの普及に伴って,この類いのトラブルも急増しているようですが,その原因を正しく理解する事が,解決の近道なのは言うまでもありません。
一般的に考えられる原因は次の通りですね。
(1) 接続の設定が変更されて,Q2,国際電話を使用している。
(2) ハマってしまって,ついつい長時間使用している。
(3) 気付かないところで自動的にインターネットに接続されている。
(1)の場合,最近では問題が多発している事もあって,NTTの方で通話料が急激に増えた場合には,その時点で確認の連絡が入るようになっていますが,洩れが多いような報道記事を目にした事もあります。まぁ,それに関しては,ないよりはマシ程度のものと割り切って,意識を持って自己防衛に取り組むのがベストではないでしょうか。
Q2や国際電話に関しては,『今後,一切利用しないと分かっている』のであれば,その回線から利用できなくするサービスがありますので,それを利用するのが確実でしょう。
詳細はNTTなどへお訊ねください。
そうもいかない場合には,週に一回程度でも,ダイヤルアップの設定を確認するのが確実な手段です。
その場合には,接続先の電話番号が正しいかどうかを確認することが大事です。
合わせて,ブラウザ(Internet Explorer,Netscape Navigatorなど)の設定の確認も必要です。
「Internet Explorer」の場合
ツール(T) => インターネット オプション(O) => 「接続」タブ => ダイヤルアップの設定(N) を確認して下さい。
また,接続に特別のプログラムを必要とするサイトの場合,ダイヤルアップの設定は変更せずに,そのプログラムが直接Q2ないし国際電話をかけるようになっていることもあります。
アダルト系サイトに多い……ようですので,その手に興味ある方々はご注意下さい。
この場合の根本的解決策は「利用しない事」以外にありません。
それから……一部地域限定の手段としては,ダイヤルアップ接続をやめて,CATVのインターネット接続サービスを利用するという手段があります。この類いのプログラムは,モデム(ないしTAなど)に対して信号を送って,国際電話をかけさせています。ところが,CATVインターネットの場合,接続はLAN回線になるので,モデムは当然不要です。となると,ターゲットになるモデムが存在しないため,プログラムはエラーメッセージを出して終了してしまいます。
ちなみに,実験済みです(笑)
(2)の場合は……これはトラブルではないですよね。
使った分だけ費用がかかるのは当たり前ですから。
この場合,利用しているプロバイダの料金体系を再確認して,自分のあったものに変更する位しか手はないでしょう。
また,ちょっとズレますが,『終わったつもりでも回線がつながったままになっている』というパターンも考えられます。
この場合は,終了時に自動的に回線を切断するように設定する事で,回避が可能です。
(3)ですが……実は最近のソフトの中には,インターネットの普及を前提として,ユーザーがそうと意識しないままインターネットを利用するようなものもあります。正確にいうと,ユーザーにバックグラウンドでインターネットを利用している事を意識させないようになっているというべきでしょうか。
利用者が多そうな例でいえば,Outlook Expressなどのメールソフトでは,一定時間ごとに自動的にメールボックスの確認をする機能があります。因みに,Outlook Expressの場合,ツール(T)メニューからオプション(O) => 全般タブ で,「メッセージの送受信」の欄に,「新着メッセージをチェックする(C)」という項目にチェックを付けておくと,一定時間毎に自動的にメールボックスの確認を実行します。
一般的心理として,「正常に動作している」と「正常に動作しているように見える」との区別というのはなかなか付けられないものです。
例えば,ダイヤルアップの設定が変わっていて,Q2にかけるようになっていたとしても,Webサーフィンをしている程度であれば,見た目には分かりません。
ですが,「パソコン」も,「インターネット」も,『道具』にすぎないのですから,自分の利用環境の点検くらいは,利用者側の責任範囲ではないかと思います。
・フォルダのセキュリティ
まず,ここでいう『フォルダ』とは,Webサーバー上でのものです。
一般的に言って,内容の改ざん(不正な書き換え)を防止するにはパーミッション(アクセス権)の設定やらUNIX系の知識が必要になります。が,初心者(あるいは素人とも言う(^_^;)が片手間にどうこうできるかというと……ちょっと難しいでしょう。正直私もそこまでやっていません
そもそも,ホームページのデータを置いているサーバーのセキュリティ設定を1ユーザーがどうこうできるわけもないんですけどね。
そのあたりの「本格的な」セキュリティはプロバイダに任せるとして,見せたくないもの(見られたくないもの)を見られないようにするための方法です。
まず,自分の例で説明します。
このページのアドレス(URL)は,
http://www.kct.ne.jp/~nalar/info_c13.htm です。
このアドレスのうち, 前半の www.kct.ne.jp の部分が,Webサーバーのアドレス(ドメイン名)で,その後ろに続く ~nalar が私個人のフォルダを,その後ろの text が,その中に私個人が分類の為に作ったフォルダということになります。
どの様に分類するかは人それぞれとして,この様な分類はかなりの人がやっているかと思います。
ところで,その分類用のフォルダ(サブフォルダ)にちゃんと index.htm や index.html は置いてありますか?
もし,置いていなかった場合,そのフォルダに対して直接にアクセスした場合(ブラウザのアドレス欄に,そのURLを直接入力すればok),そのフォルダの中身が丸見えになってしまいます。
上の私の例で言えば,http://www.kct.ne.jp/~nalar/ですね。
因みに,私の場合はちゃんと設定してあるので見えません。
が,まぁ,せっかくですからどんなふうに見えるのか,というサンプルを作っておきますので,下のリンクをクリックしてみて下さい。
http://www.kct.ne.jp/~nalar/sample/
これはインターネットの標準動作で,URLとしてフォルダ名を指定した(URLの最後が/で終わっている)場合には,そのフォルダにあるindex.htm(又はindex.html)を表示する。存在しない場合にはフォルダのファイル一覧を表示するとなっているからです(補足:Webサーバー側の設定によっては単にエラーを表示する場合もあります)。
まぁ……普通は公開しているファイルしか置いてないでしょうから,見られて問題があるとも思いませんが,まだ作成途中で,実際に正常に表示されるかどうかテスト中のだったりして,公開したくないフォルダだってあるかも知れません。
そんな時には,ちゃんとindex.htm(又はindex.html)を設置するようにしましょう。
なお,この場合には,トップページと同じ内容のものをおく必要はありません。というか,同じものにしてしまうと,更新が手間です。
私は <META>タグを使って,自動的にトップページに移動するようなものを作成しておいています。
試しに http://www.kct.ne.jp/~nalar/ をクリックしてみて下さい。
自動的にトップページへ移ります。
上のsampleフォルダに,「 jump.htm 」というファイル名でサンプルをおいていますので,興味のある方はダウンロードしてご利用下さい。また,その簡単なコメントを,「 jump.txt 」に書いてありますので,合わせてご利用下さい。