情報あれこれ(コンピュータ関係)
12.パワーアップについて その7


 ここでは,私がこれまでに挑戦してみた,各種のパワーアップ手段と,その結果についてまとめてあります。

注意

 タイトルが赤文字で表記されているものは,メーカー保証外の 改造行為 にあたります。
 このページは,それらの改造を推奨するものではありません。また,改造の成功を保証するものでもありません。
 この記事を参考として改造に挑戦される場合,あくまでも個人責任として行って下さい。


PC−9821Xt13内蔵CD−ROMドライブ換装(=>CD−R/W)

 久方振りに(?)完璧にメーカー保証外のパワーアップです。
 まぁ,危険度は少ないですが(笑)

「手順」
:本体内蔵CD−ROM取り外し
 本体カバーを外した後,ドライブを固定しているネジ(左右3本),ケーブル類(電源,IDE,オーディオ出力)を外し,ドライブを取り外します。ケーブル類を傷つけないようにする……くらいですね。注意……らしいものは。
:CD−R/Wドライブ取り付け
 内蔵CD−ROMを取り外した時とは逆の手順で取り付けます。
 ただ,今回はちょっと追加がありますが。
 UIDE−66導入時に,ハードディスクとCD−ROMの両方ともプライマリチャネルに接続していたのですが,それをハードディスクをプライマリマスター,CD−R/Wをセカンダリマスターとなるように変更しました。
:起動しての確認
 適当なCD−ROMを放り込んで,読みだし確認。
 それから,ライティングソフトを利用して,正常に認識するかどうか。また,実際に書き込みができるかどうかの確認。
重要!

「結果」
 CD−ROMドライブとしての利用(読み出しのみ)は全く問題なし。
 なんですが,ライティングソフトの側で一部問題あり。
 正確には,ドライブの問題ではなくて,インターフェースであるUIDE−66をソフトの側で十分な認識が行えていないため(UIDE−66に搭載されているコントローラーチップの情報をもっていないから?),それに接続されているドライブの情報を完全に取得できないようです。
 それでも,手持ちのソフトで使う分には,まぁ……問題はない……ようです。
 CD−Rとしての書き込みスピードは最大4倍速で,これまで使用していたSCSI接続の物と変わらないのですが,CD−ROMとしての読み出しスピードの向上(最大32倍速)と,CD−RWが使えると言うことで,まぁ,いいでしょう。
 そもそも,中古で購入金額が購入金額だし(笑)。
 よーするに,安かったんからそのくらいは我慢っつーことです。


PC−9821Xa7内蔵CD−ROMドライブ換装

 そもそもの発端は,Xa7へのUIDE−98の導入時に,内蔵CD−ROMのトラブルが多発したところからです。
 CD−ROMへのアクセスは全く問題なし。なのに,ほぼ必ず,CD−ROMを取り出した後にエラーが起きる…………。
 何故?
 Windows9x環境では,CD−ROMの自動再生は(当然ながら)オフにしているんですが,NTではそのあたりの細かい設定がどこをどうすればいいのか十分に把握できていないので,自動再生が設定されたままなんですが,ひょっとして,それが原因かなぁ……とか思いながら,それでも,つい先日までは何の問題もなしに……………………って,そー言えば,XaでCD−ROM使ったのって何時だった?
 とゆーことにふと気づいて,良く良く考えてみると,サービスパック6a適用後は,それこそ数えるほどしか使用していなかったことに今更ながらに気づきました。
 っつーことは……もしかして単純にドライブがつぶれた?
 まぁ,いきなりそう結論づけるわけにもいかないので,まずはUIDE−98との相性確認。内蔵インターフェースにつなぎ変えてみましたが,結果は同じ。
 とゆーことで,どうにも内蔵CD−ROMがボツになった可能性が高い。と。
 どーしたものかなと思っていた矢先に,XtにATAPI接続内蔵CD−R/Wドライブを導入したので,Xt標準内蔵のCD−ROMドライブが余ることになったので,それを流用することにしました。

 が……それでもダメでした。
 どうも,ドライブがダメになったのではなく。UIDE−98との相性問題のようです。
 その推定根拠は……実はXa7のCD−ROMドライブと,Xt13のCD−ROMドライブが全く同じ製品だったことと,Xt13のCD−ROMドライブが,少なくとも数日前まで(CD−R/Wと交換するまで)は問題なく動作していたこと(つまりドライブの故障は除外。と)。

 とゆーことで,中古で8倍速のCD−ROMドライブを購入して来ました(約¥2k)。

「手順」
:本体内蔵CD−ROM取り外し
 本体カバーを外し,ドライブを固定しているネジ(左右4本),ケーブル類(電源,IDE,オーディオ出力)を外してドライブを取り外します。ケーブル類を傷つけないようにする……くらいですね。注意……らしいものは。
 ……ネジを外すために,ハードディスクやCPU(HK6−MX233−N)を取り外さないとネジ回しが届かないってーのは手間ですけど(笑)
:CD−ROMドライブ取り付け
 内蔵CD−ROMを取り外した時とは逆の手順で取り付けます。
 ジャンパーピンの設定確認と,ケーブルの取り回しの注意(Xtに比べて筐体内が狭いので)くらいでしょうか。
:起動しての確認
 正常にアクセスできるかどうか。
 交換前のトラブルが再発していないかどうか。

「結果」
 全く問題なし。です。
 Xtから流用したドライブでは,同じ型番だっただけにエラーが再発していたのですが,こちらでは全く問題が有りません。
 正常動作って素晴らしい……。
 ……まぁ……その……ここ暫くメーカー保証のハズのパーツが動作しないっつーケースが多かったもので……。

 後日,友人曰く。
『メーカーの動作保証リストのパーツが動作しなくて,動作保証外のパーツだと問題ないね』
 ……反論出来ませんでした(T_T)。


PC−9821V200標準搭載ビデオカードの交換
    MGA−1064SG => MGA−2064W

 Windowsの盛り上がりに連動して,PC−9821シリーズにも高解像度を実現するためのウィンドウアクセラレータボード(DOS/V風に言えばビデオカード)が標準搭載されるようになってきました。
 ところが,PC−98シリーズの場合,本体に一定の画面表示機能が装備されていたため(DOS/Vは元からビデオカードが担当),その機能との兼ね合いをどうするか,という問題の解決策として,多くはPC−98シリーズの画面表示機能を取り込んだ専用ビデオカードをオンボード,又はPCIバスに搭載するようになりました。
 但し……このPCIバスに搭載されたものが……けっこう邪魔なんです。
 発売当時の性能はさておき,数年経てば交換も考えたくなります。
 が,PC−98標準の画面表示機能が統合されてしまっているため,これを取り外してしまうと,最低限の画面表示(要するに起動画面やDOSの画面)ができないどころか,起動すらしなくなってしまいます。
 これは……ツライものがあります。
 更に言えば,機種によってはマザーボードにオンチップで搭載されている場合もあります。その場合には交換どころか,取り外すことすらできませんが,PCIバスを使用していないので,考えようによってはこの方がマシです。

 が,中には,交換可能な機種もあります。
 例えば,私がメインで使用しているXt13です。
 そして……このV200も該当する……らしいです。
 とゆーことで,挑戦することにしました。
 モノは,Xt13が標準で搭載していたPC−9821X−B03(MGA−2064W / いわゆる,初代Millennium)です。
 標準搭載のMGA−1064SG(いわゆる,Mystique相当品)も,まぁ,ビジネスアプリ程度であれば悪くはないのでしょうが,VRAMの容量が少ないのは難点です。
 おまけに,OS/2用のドライバが用意されてないようなので(笑)
 さらに,購入時にPCIバスに増設されていた100BASE−TXのLANカード(NEC純正のPC−9821X−B06)を,OS/2でも使用したいというところもあって,それじゃ,よーするに交換してしまえば一気に解決。とゆーことで,やることにしました。

 ただし,標準搭載のMystiqueには「このボードは取り外さないで下さい」と書いたシールが貼られています。
 つまり……これを取り外して,他のビデオカードへの交換するということは,メーカー保証外になります。
 まぁ,個人的なことを言えば,メーカー保証外のパワーアップはいつものことです(笑)

「手順」
 既にWindows98SEをインストールしてあるので,その環境も活かすと言うことで,そのための手順と言うことになります。
 但し,単純な交換ではうまくいきませんでしたので,次の様な変則的な手順になっています。
:LANボードのデバイス削除,ボード取り外し
 まぁ,念の為と言うことで,現在PCIバスに増設してあるPC−9821X−B06のドライバを削除します。
 その後,『再起動』ではなく『終了』にして,電源を切断してから,カバーを開け,ボードを取り外します。
:Millennium取り付け,デバイス組み込み
 LANボードを抜いた後のPCIバスにMillenniumを装着します。
 単純にMystiqueのボードと交換しない理由は2つ。
 まず,Millenniumはボードのサイズがかなり大きく,Mystiqueが取り付けてあるPCIスロットでは,メインメモリのソケット(SDRAM)と干渉して物理的に装着できないこと。
 そして,単純な交換ではエラーが発生し,デバイスの組み込みがどうしてもできなかったからです。
 装着した後,Millenniumのビデオ出力端子と,本体のビデオ入力端子をケーブルで接続しておきます。
 その後,Windowsを起動して,デバイスドライバを組み込みます。
:OS/2インストール
 ……考えようによっては,これは後でもよかったかもしれません。
 その方がLANカードのデバイスの組み込みが楽だったかも……。
 なお,インストールの段階で,Millenniumは正常に認識され,デバイスが組み込まれました。
:Mystiqueのデバイス削除,ボード取り外し
 デバイスを削除してから,電源を切断。ボードを取り外します。
:LANボード再取り付け
 一度取り外したPC−9821X−B06を再度取り付けて,デバイスの組み込み直しをします。
:動作確認
 念の為,幾つかのアプリケーションを動作させて,Windows上,OS/2上での動作を確認します。
 とりあえず,現時点までトラブルは発生していません。

「結果」
 1024×768−32ビットフルカラーで,問題なく動作しています。
 通常のアプリケーション以外にも,HDBENCHやDirectX設定プログラムでの動作テストをやってみましたが,全く問題はありませんでした。

「おまけ」
 一応,ビデオカード変更前後でのベンチマークを計測してみました。
 おおむね向上したのはともかくとして(種類によっては若干低下もあり),ハードディスクのスコアが向上しているのは……なぜ?
 詳細はこちらをどうぞ。

「補足」
 Windows2000,OS/2の新規インストールをやったときの結果ですが……もう少しばかり簡単な方法でもできたことが,後から判明しました。
 つまり……先にビデオカードを交換してしまってからOSのインストールをやる。というそれだけのことです。
 Windows2000,OS/2ともに,これで問題なくインストールが完了し,正常に認識,動作しています。
 ……最初にWindows98SEをインストールしてあった時に,単純な交換でうまくいかなかったのが嘘の様です。
 何でだろうなぁ……。


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