八王寺内科クリニックホームページ

□重点疾患
@糖尿病













































































A高血圧























B高脂血症



















C脳梗塞





















D気管支喘息





























E胃潰瘍:十二指腸潰瘍
萎縮性胃炎




















































F禁煙外来























G漢方療法








H肺年令測定









I睡眠時無呼吸症候群
























































J在宅酸素療法





K経鼻胃内視鏡検査




L大腸内視鏡検査




Mインフルエンザの診断






















N栄養指導





O慢性腎臓病





八王寺内科クリニック診療内容


□重点疾患

@糖尿病

糖尿病の治療について:糖尿病の早期発見に努めています。より早い時期から治療に介入してHbA1cをHbA1c6.0%(NGSP)未満に低下するのを目標に治療を行っています。
HbA1cとは、過去1から3ヶ月の糖尿病のコントロールも目安として使われます。HbA1cをより低く保つことにより、糖尿病性網膜症の発症予防、糖尿病性腎症の発症の予防、心臓や脳の血管イベントの発症、胸部、腹部の大動脈瘤の発症を予防、下肢の血管の閉塞など予防が可能となります。
最近長期処方となり1ヶ月に1回の受診の病院が増えてきていますが、受診時に当日の検査結果を基にして投薬の変更を行いながら治療することが必要になっています。そこで診察日当日に血糖とHbA1c(HPL-C法)を測定してその結果をふまえて診察治療を実施しています。
HbA1cの測定には、世界最高水準の検査精度をほこる東ソーの機械を使用しています。
糖尿病より軽症の時期から早期に治療介入することが、心血管イベントを防ぎ長期にわたる健康を維持するため非常に大切です。
軽症だから治療せずに放置されている方はいらっしゃいませんか?
境界型糖尿病でも同様に早期に治療を開始することが大切です。
また従来の内服薬では、十分血糖のコントロールができない症例には、まず内服のGLP−1受容体作動薬リベルサスの追加投与、週1回のGLP−1受容体作動薬の投与の選択 さらにHbA1c10%以上あるような症例には、コントロール目的での提携病院への入院加療をおすすめします。それも難しい患者さんには、外来でのインスリンの強化療法導入も実施しています。インスリン投与を開始し糖毒性がとれて血糖コントロールが改善し、インスリンを中止して内服剤に変更可能な患者さんも多数いらっしゃいます。インスリンを投与し始めたら必ず一生インスリン投与が必要な患者さんもいらっしゃいますが、2型糖尿病では、一度開始したインスリン投与を中止できる方は、内服薬に可能な限り変更しています

管理栄養士による食事指導の実施しています。


糖尿病で出現する、血管イベントの発症を抑えるために、頸動脈エコー、フォルム(脈波図)、腹部超音波検査、糖尿病ニューロパチーに発見には、腓骨神経伝達速度の測定、心臓超音波検査など実施しています。
毎年11月14日は世界糖尿病デイで全国有名な建物がライトアップ
されます。右下の写真

A高血圧

高血圧の治療の目的は、動脈硬化の伸展を防ぎ、心血管イベント、腎機能の保護、大血管障害の予防です。血圧の薬剤は、血管の動脈硬化を防ぐARBを中心とした薬剤を第一選択にしております。
ARB(ブロプレス、オルメテック、ミカルディス、アジルバ)等の薬剤は、血管の弾力性を改善し動脈硬化を抑える働きがあるため、数年内服していると飲み忘れても次の日の血圧が上がらないことが多く、患者さんが自主的に血圧の薬をやめられる場合があります。しかし1ヶ月くらいすると薬剤を内服する前の高い血圧になりますくれぐれも血圧のくすりの自己中止はやめましょう。
ARBとCa拮抗剤の合剤が多数発売されて、ARB単独投与で降圧目標に達しない患者さんいは、ザクラス、ミカムロ、ユニシアなどの合剤を投与しています。

B高脂血症

管理栄養士による食事指導を実施

ガイドライン基づいてLDL−C160以上の方には、投薬をお薦めします。LDL−Cが140〜160の間は、高血圧、喫煙、加齢、糖尿病、低HDL血症などの有無を考慮して投薬を開始を決定します、
高脂血症は、薬剤を自己中止される患者さんが、糖尿病や高血圧に比べて非常に多い疾患です。高脂血症を放置したために気がついたときには、心筋梗塞や脳梗塞を起こしてしまうことになります。薬剤の中止は医師と相談して行いましょう。

C脳梗塞

突然起こる片麻痺、激しい、頭痛などの症状で発症します。急性期には、提携病院での発症3時間以内の治療が必要です。
一番簡単な診断法は、両手を挙げさせて同じ位置に手を挙げた状態にするようにしてもらっても、脳梗塞の場合麻痺側のみを下げてしまいます。このような場合速やかに救急車を呼んでいただき、倉敷市および同市周辺の場合、倉敷中央病院、川崎医科大学付属病院、倉敷平成病院へ受診されることをおすすめします。発症3時間以内なら血管の再開通に成功した場合は、麻痺が消失します。退院後は、継続的に内服が必要です。倉敷市では、脳卒中の地域連携パスが作成されており、運用が始まっています。

D気管支喘息

気管支喘息は、呼吸困難などの発作が起きたときのみ病院へ受診される患者さんが多いのですが、普段から継続的にステロイドの吸入を中心とした治療を行うことが、喘息による突然死を防ぐ大切な治療です。ICS/lABAであるシンビコートの吸入剤、フルティフォーム吸入薬を中心に処方しています。新しくICS/LABA/LAMAの3剤の合剤であるエナジアやテリルジーが発売されています。ICS/LABAで効果が不十分で喘息発作が出る方や気道分泌液が多い方に有効です、
これらの薬剤でコントロール不良の方で、好酸球の増加や、気道を刺激するアレルゲンが証明できる方には、生物学製剤の導入が必要な患者さんがおられます。ご相談ください。
小児も成人もこの点は、同じです。小児に適応のある、アドエアやフルティフォームの長期投与やパルミコートの吸入液を使用したネブライザー治療を行っています。
妊娠中の方、授乳期の喘息治療も実施しています。

E胃潰瘍、十二指腸潰瘍、

萎縮性胃炎

長い間胃潰瘍は、治らない疾患と考えられてきました。胃には、微生物が住んでいるとは、考えられていませんでした。ところが胃にヘリコバクタピロリ菌がいることがが、オーストラリアのマーシャルらによって1983年に発見されました。この研究に対してノーベル医学賞が贈られました。胃十二指腸潰瘍を再発しないように治療するため除菌療法が行われるようになりました。当院でも実施しています。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍の診断には、経鼻胃内視鏡を実施しています。潰瘍のある患者さんに対してヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無を内視鏡下で生検した組織を用いた迅速ウレアーゼ試験で診断して除菌療法(一次)を実施しています。プロトンポンプ阻害剤にクラリスロマイシン、アモキシシリンの3剤を1週間内服して行います。治療効果の判定には、呼気テストまたは便を用いて、除菌が完了したかどうか判断しています。一次除菌で90%の除菌が可能です。また一次除菌に失敗した場合には、クラリスロマイシンのかわりにフラジールを含めた3剤併用の二次除菌も実施してます。二次除菌でほぼ98%の方が治療可能です。
胃癌の発生とヘリコバクタピロリ菌の関連性が大きく、除菌することが胃癌の発生頻度を著しく減らすことが大規模な臨床研究で証明されています

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎(H25.2.21より)のある患者さんの除菌療法は医療保険の適応となっています。

健診などでヘリコバクタ陽性の方へ

内視鏡検査を実施して萎縮性胃炎がある方は保険での除菌療法ができます。除菌を行い成功すると胃癌のリスクが大幅に減ります。
健診で胃カメラで萎縮性胃炎かつヘリコバクタピロリ菌陽性の場合、外来受診をしていただき、検査なしで除菌療法を実施できます。

F禁煙治療
現在チャンピックスが製造ラインが止まっており新規の除菌が実施できません。2021.9.15現在
チャンピックスまたはニコチネル等の(禁煙補助薬)を使用して保険適応での禁煙治療を実施しております。ご希望の方はご相談ください。12週間投薬して禁煙治療を行っています。

年間30名程度の禁煙治療を実施しています。成功率は、50%程度です。

チャンピオックスの投与は、車の運転をする方は禁忌になっています。

車を運転される方はニコチネルを使用しています。

1度禁煙治療に失敗された方でも、1年以上間が開けば再投与での禁煙治療が保険診療で可能です。

G漢方治療

西洋薬では、治療のできない症状には、積極的に漢方薬を使用しています。
例便秘症、更年期障害、こむらがえり

H肺年齢測定

肺年齢を測定することにより、呼吸器の状態を診断できるようになりました。肺気腫は進行性で最後は、酸素分圧が下がり在宅での酸素療法が必要となります。早めからの薬物治療が大切です。診断には肺機能検査を実施しています。

I睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸は、空気の通り道が閉塞することにより発症します。睡眠中の筋肉の緊張が緩んでしまい、仰向けで寝ると重力により舌や喉の奥で気道が狭くなってしまいます。

1)筋力の低下、
2)肥満による首回りの脂肪
3)あごが小さい、あごが後退している。
4)口呼吸

などで気道がふさぎ易くなります。

病気の危険性
無呼吸を繰り返すことにより、居眠り運転による事故の危険性、記憶力、集中力の低下、睡眠時の低酸素血症による心臓、血管の動脈硬化の進行により高血圧、脳梗塞、脳卒中
のリスクが増大します。


睡眠時無呼吸症の簡易検査を実施し、精密検査必要な患者さんを提携病院で紹介し、CPAPを導入し、安定してから当院で治療を実施しています。CPAPによる治療とは。睡眠中に鼻マスクを装着してCPAP装置から一定の空気を送り込むことで気道を広げ、いびき無呼吸を防ぎます。現在45名程度の患者さんが通院中です。

□家族のいびきがうるさい
□夜中に何度もトイレへ行く
□日中強い眠気
□昼間の体のだるさ
等の症状があったらご相談ください。

J在宅酸素療法:

肺気腫、気管支喘息、心不全など低酸素血症の方が対象になります。

K経鼻胃内視鏡検査

詳細は、臨床検査を参照

L大腸内視鏡

詳細は、臨床検査の項目を参照

Mインフルエンザの診断

速インフルエンザ診断キットを使用してインフルエンザの診断を実施してます。検体の採取をする方法としては、
(1)口から咽頭へ挿入する方法、
(2)鼻汁から採取、
(3)鼻腔を通して上咽頭までスワブ(専用)の綿棒を挿入して採取する方法があります。
3の方法がもっとも検査陽性率が高いと考ており当院では3の方法を主に実施しています。下鼻道ルートより中鼻道ルートの方が経鼻内視鏡でも痛みが少ないと考えられておりインフルエンザの検査も痛みが少ない中鼻道経由で上咽頭まで挿入して中鼻甲介など広い範囲から粘膜を採取しています。フジフィルム製のイムノAG1を使用していおり、より高感度の検査を実施しています。

N栄養指導

糖尿病、腎不全、生活習慣病の食事療法を管理栄養士により実施
□在宅医療および訪問看護サービスも実施
O慢性腎臓病
高血圧、糖尿病がある方は、全身の血管の動脈硬化が進行しており、腎臓も例外ではありません。腎機能を示す指標にeGFRがあり、20歳ごろを100として、年齢とともに低下します。eGFRが60未満になると慢性腎不全の状態となります。放置するとeGFRは、数年〜20年くらいで10以下まで低下し、血液透析が必要な状態になります。薬剤のくみ併せ、食事療法にて治療することにより、腎臓機能が低下するのをゆっくりにすることができます。
高血圧の患者さんへ
□家庭血圧の測定方法
血圧計は、必ず上腕で測定するタイプを購入してください。指先および手首で測定する器具は、個人差が大きく正確に測定できない場合があります。
測定時間ですが、朝起床後トイレに行かれ戻ってきて座位で2から3分待って1度だけ測定しましょう。2回目に測定するとやや低い血圧が測定されます。2回測定した場合は平均はしないで1回目、2回目と分けて記載して来院時に見せてください。
もう一度は寝る前にやはり座位で測定してください。家庭血圧を降圧剤投与の目安に利用するのが
ガイドラインなどでも推奨されています。
血圧が1日のうちで変動する
間より夜間に低下するのが一般的です。ときに早朝に血圧が過度に上昇する患者さんがおられます。早朝の血圧の上昇は、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントの原因となります。
朝起きたときだけ血圧が高いが数時間すると正常になるので心配ないと思っている方はいらっしゃいませんか。このような方も是非医師へ相談ください。


世界糖尿病デイ
2008年11月14日
全国のライトアップ