情報あれこれ(コンピュータ関係)
11.パワーアップについて その6


 ここでは,私がこれまでに挑戦してみた,各種のパワーアップ手段と,その結果についてまとめてあります。

注意

 タイトルが赤文字で表記されているものは,メーカー保証外の 改造行為 にあたります。
 このページは,それらの改造を推奨するものではありません。また,改造の成功を保証するものでもありません。
 この記事を参考として改造に挑戦される場合,あくまでも個人責任として行って下さい。


PC−9821Xt13電源ランプ(LED)交換

 出たばかりの頃は,確か1つが1000円以上したような記憶がある青色LED(発光ダイオード)ですが,最近では,まぁ,買えなくはない値段になっています。それでも数百円はしてるようですが……。
 その青色LEDを,電源ランプに使用してみました。
 友人が先にやっていたことの真似ですけどね。見栄えが結構よかったので(笑)。
 ……コンピュータの性能そのものには,なんの関係もない改造ですが。
 ただ,メーカー保証の範囲内ではないと思います。やっぱり(^_^)

 今回使用したLEDは,型版が「E1L51−3B」です。
 但し,この製品は,「超高輝度青色LED」というだけあって,かなり光量があります。
 カタログスペックでは1500mcd(ミリカンデラ)とあります。
 と言われても,数値では分かりづらいでしょうから,具体的にどの程度光が届くかでいいましょう。
 LEDむき出しの状態で,夜に部屋の明かりを付けないでいた場合です。
 3メートル半ほど離れた押し入れの扉(ウォールナット色−濃い目の茶色)に,直径30センチほどの青色の光が当たっているのがハッキリと視認できました。
 単4の乾電池1本の,キーホルダーの懐中電灯よりも明るいです。ハッキリ言って。
 とまぁ,それくらいの光量になるので,逆に言えばかなりハッキリと目立ちます。
 目立たせるためには,いいでしょうが……。

「手順」
:本体カバー,フロントパネルを外す。
:LEDの取り外し。
 電源ランプと,ハードディスクアクセスランプはフロントパネルは取り付け用の小さなパーツで,一まとめにして本体フレームに固定されているので,それを取り外す。
 マザーボードには4ピンのコネクタ(LED2つ分)で接続されているので,それも外す。
 要するに作業性の問題です。
:LED付け替え。
 中学校の技術程度の半田づけができれば,問題ない……ハズ。
 LEDの極性と,配線の絶縁に注意。
:元通り組み立て。

「結果」
 という程もありません。
 「3」の段階で,極性を間違えない限りは大丈夫でしょう。それ以外に問題になるような点はありません。
 極性の確認方法は,LEDの発光部の端子の形状を合わせればOKです。
 念の為,固定前に電源を入れて確認してください。
 巧くいけば,後は元通りくみ上げればOKなんですが,ここで少々工夫が必要です。

 まず,上にも書いたように,かなりの光量があるので,このままでは,直ぐ側にあるハードディスクアクセスランプの方へ光が洩れてしまいます。そうなると,常に点灯している電源ランプに対して,アクセスランプは普通のアクセスでは瞬間的な点灯です。そうなると,ただでさえ光量が小さい上に,瞬間的な点灯となると,アクセスランプの方が「負け」ます。
 また,標準で付いている物に比べて,若干ですが直径が小さいので,このままでは固定用のパーツにちゃんと止まりません。
 そこで,この2つの問題を一括して解決する手段として,LEDの回りにアルミホイルを巻きつける事にしました。
 ただ,そのままアルミホイルを巻いたのでは,取り付け時に外れてしまうので,薄手の両面テープを利用して,固定します。
 凹凸の無い平らな面で,アルミホイルを軽く定規などで伸ばしたところに,両面テープを貼り付け(光沢のない面の方がよく接着できます),それからカッターナイフかはさみで適当な大きさに切断。それをLEDに巻きつけます。
 この時,あまり大量に巻きつけすぎるとはめ込みに苦労するので,ほどほどに。
 それでもなお隙間が空くようであれば,両面テープで固定してもOKです。

 仕上がりは結構綺麗です。
 光量もそうですが,何より「青色」という色がいいです。
 ハードディスクやCPUの交換みたいに,性能に影響するものではないですが,見栄えという面ではいいかもしれません。


PC−9821Xt13HDDアクセスランプランプ(LED)増設
       UIDE−66用

 4.3GB以上を認識しないやら,PIOモード2(理論最大転送速度8.3MB/秒)までしか対応していないやら,PIOモードゆえにCPU負荷が高いなど,ハードディスクに関しては様々な問題を抱えるPC−98シリーズの救世主こと「UIDE−66」ですが,ハードウェア関係で唯一問題点があります。
 それは,UIDE−66に接続したハードディスクのアクセス状況が分からないということです。
 CD−ROMの場合は,ドライブのフロントパネルが外に露出していますから,そこのアクセスランプで分かるんですが,内部に入ってしまっているハードディスクの場合はどうしようもありません。
 まぁ,『音』で分からなくもないんですが,最近のハードディスクは静粛性も高まっている上に,CPUファンや,HDD空冷ファン,電源ユニットのファンなどの音にかき消されて,内蔵しているハードディスクの動作音なんて,まず聞こえません。
 幸いな事に,UIDE−66にはアクセスランプ用のコネクタが用意されているので,高いものでもありませんからアクセスランプを取り付け(増設)する事にしました。
 パソコンショップで,赤,緑,黄の3つセットで400円ほどです。
 ただ,黄色と思っていた(発光部カバーのプラスチックは黄色ですが)やつが,実際に発光させてみるとオレンジ色だったとゆーのは,何か釈然としないものが残りましたが……。

「手順」
:本体カバーを空ける。
:UIDE−66コネクタにLED取り付け。
:LEDを標準のアクセスランプの側に配線。
:組み立て。

「結果」
 甘かった……。
 まず思ったのがこれでした。
 何がと言って,標準のLEDがかなり大きい……というか,取り付けパーツが,アクセスランプ用LEDに合わせた大きさになっていて,別のLEDを一緒に取り付けるのが事実上不可能だった,と。
 すぐ側にくっつける事はできるのですが,それでは外に光がでない。と。
 おまけに,本体標準のアクセスランプは,IDE,SCSI兼用なので,SCSI−HDDを内蔵している私としては,取り外すわけにもいかず……。
 で,結論。
 標準のLED(丸形)を取り外して,買って来た角形に交換。その上で2つを一緒に取り付ける。
 買って来た角形LEDを2つ重ねてできる長方形の長辺が,標準のLED(丸形)の直径とほぼ同じだと分かったからこその荒技です。
 取り付け時に飛び出さないようにするためとおぼしき角の余分な出っ張りを削って試すと,ほぼ問題なし。
 標準LEDの交換は電源ランプの青色LEDへの交換よりは多少ラクでした。標準のLEDを外す手間は同じでしたが,今度はある程度の長さの配線がLEDに付いているので,その線を適当なところで切断して被服を剥いたので,半田づけ作業が格段にラクにできました。

 さ,それではこれで取り付けて……まずい。
 これでは……まずい。赤色のLEDが暗くて殆ど視認できん(笑)。
 電源にしろアクセスランプにしろ,LEDが直接外に露出しているのではなくて,外から見てアクセスランプのある部分には,半透明のパーツがはめられていて,それごしに光を出している関係で,光量の低いLEDでは充分な視認性が得られないのです。
 緑色のLEDをSCSI用に転用してしまったいるので,残るは黄色だけ。
 その黄色が実は光としてはオレンジ色だったというのにはびっくりしましたが,それでも赤色よりは明るいので,そちらを使用する事に。
 そのついでに,LEDの回りにアルミホイルを巻きつけて(両面テープで接着),お互いの光が混ざり合うのを少しでも防ぐ事にしましたが,これは余り関係ないようです。IDEとSCSIの同時アクセスと言う場面が殆どないもので。
 でも……コネクタ,リード線,LEDを全部バラで買って来た方が色や明るさを自由にできたから,そっちのほうがよかったかも(笑)

 これで,取りあえずUIDE−66に接続したハードディスクのアクセスランプが視認できるようにはなりました。
 ただ,現実問題で言えば,現在使用しているハードディスクの性能がかなりいいせいで,よほど大量のデータを連続して読みだす or 書き込む状態でない限り,通常使用している程度ではアクセスは瞬間的に終わってしまうので,あまり分からないのが現状です(笑)
 むぅ……なんか,イマイチ意味がなかったかもしれない。


PC−9821V200のCPU換装
  MMX-Pentium200MHz=>HK6−MX233(K6−210MHz)

 半ば以上衝動買いの産物である「PK−MII300/98」をXa7に取り付けた結果として,余った「HK6−MX233」をV200に取り付けることにしました。
 まぁ……性能向上に一番手っ取り早いということで(^_^)
 いつものごとく問題は結構ありますが(笑)

 今回の問題点は……対応OS。
 現在V200にインストールされているOSは,『Windows2000』,『OS/2』の2つ。
 どちらもが,「HK6−MX233」の対応外です。
 が,『Windows2000』の方は,以前使用していたXa7で(これまた保証外で)使用していたWindowsNT4の後継なんだから,まぁ,大丈夫だろう。
 もう一方の『OS/2』に関しては,CPUキャッシュの制御用のツールがないだけだから,動作そのものには問題はない……ハズ。
 という判断のもと,装着することにしました。

「手順」
 実は,Xa系と内部のレイアウトが(ほぼ)同じなので,同じ手順でOKです。
:本体カバーを空ける。
:ハードディスクを取り外す。
:金具を外し,CPU(ヒートシンク,FAN付き)を取り外す。
:HK6−MX233を取り付ける。
:HK6−MX233の電源ケーブルをHDD用電源ケーブルに接続する。
      ↑要注意!
:ハードディスクを元に戻す。
:本体カバーを取り付ける。

 手順そのものは,このとおり,Xa7の場合と同じなのですが,「HK6−MX233」の装着に関しては,ちょっと問題が発生しました。
 本体内部のレイアウトはXa系とほぼ同じではあるのですが,マザーボードそのものは結構違いがあります。あたりまえですが。
 今回は特にCPUソケット周辺の違いが問題になります。
 HK6−MX233に限らず,CPUアクセラレータの場合,マザーボードから供給される電源電圧の調整などを行うために,CPUの周囲にある程度の部品を配置する必要があります。
 そのため,パソコン側のマザーボードで,CPUソケット周辺にある程度の空間がないと,CPUアクセラレータが装着できないということになります。
 今回,まさにその問題が発生しました。
 CPUソケット側のコンデンサとパーツが干渉してしまい,このままでは装着できないのです。
 位置関係を確認したところ,2〜3ミリほど高さを稼ぐことが出来れば,この干渉が回避できることが分かったので,以前Xt13でも使用した,MTC−40001を使用することにしました。
 付属のCPU取り付け金具が使用できなくなるので,ヒートシンク & ファンの固定方法という別の問題を抱えることになりますが,これは以前の経験を活かして(?),糸(ミシン糸)で結びつけることで解決しました。
 固定力に不安がないとは言いませんが,Xt13と違って,水平状態のまま使用するので,まぁ,大丈夫でしょう。

「結果」
 動作保証外もなんのその,『Windows2000』,『OS/2』どちらも快適に動作しています。
 Windows2000上でベンチマークを取りましたので,結果についてはこちらを御覧ください。


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