情報あれこれ(コンピュータ関係)
ビデオカード交換


発端(から購入まで)

 現メインマシンのビデオカードは組み上げたときからMillennium G550を使用してきました。
 3D関係の性能はさておき(必要性がほとんど無かったので詳しく知らない,というのが正しい),2D性能の高さは定評があったようです。
 他人の評価はさておき,少なくとも私の環境では画質に関して不満を感じた覚えはありません。CRTディスプレイ(A901H),液晶ディスプレイ(S2000)のどちらでも見やすいハッキリとした画像を表示してくれました。

 3D系のゲームをやっていなかった事もあって,正直,不満らしい不満はなかったのですが……とあるゲームの体験版が動作しなかった(正確には,動作条件を満たしていない。Direct3Dを使用しない設定にすると,一応動作させる事はできる)のが妙に悔しくて,交換を考え出しました。
 とは言え,ビデオカードの主流がPCI−Expressに移行して久しい現状(2009年4月)で,AGP2.0対応のビデオカードがどの程度入手しやすいかというと……地元では結構大変です。
 そんなある日,某パソコンショップのWebサイトを覗いてみたら,AGP接続のビデオカードで結構いい製品が載っていました。
 性能的には登場時期からするとほどほど……やや低めのような気配もあるのですが,少なくともG550よりは3D関連機能の対応は上でしょうし(笑) それに,発端となった体験版の動作環境は十分クリアしていますから。

 値段的には6000円弱なので,万が一不十分なところがあっても,あきらめがつく金額です。
 加えて,商品情報のページなどを順次見ていくなかで,「この製品はAGP4x規格との互換性があるので,4x対応スロットのマザーボードでも動作する(但し,動かない場合もある)」。という記述があったので,思い切って購入する事にしました。
 最終的には,送料込みで6768円でした。

 製品は,ASUSのAH3450/HTP/256Mです。
GPURADEON HD3450
コアクロック−600MHz
メモリ256MB DDR2
メモリクロック−400MHz
接続AGP 8x対応(AGP3.0) AGP2.0(4x)でも動作はする。
但し,全てのAGP2.0マザーボードでの動作が保証されるわけではない。
 詳細は,メーカー製品紹介ページでどうぞ。


交換手順

1:G550のディスプレイドライバを無効化。
 画面のプロパティ → 「設定」タブ →「詳細設定(V)」ボタン → 「アダプタ」タブ → 「プロパティ(P)」ボタン と進む。
 ダイアログボックス最下部の「デバイスの使用状況(D)」欄を「このデバイスを使用しない(無効)」に切り替えてOKボタン → 順次全てのダイアログを閉じる。
 ただし,途中で再起動はしない
 通常の手順で,Windowsを終了。

2:ビデオカードの交換。
 電源が切れたら,念のために電源ユニットのスイッチを切り,電源ケーブルを抜きます(感電事故防止)。
 ケースを開き,ネジを外し,ビデオカード(G550)を取り外します。
 その後へ,新しいビデオカード(AH3450)を取り付けます。
 このビデオカードは4ピンの電源コネクタ(HDDや光学ドライブに必要なモノ)を接続しないと動作しないので,それも忘れずに接続する必要があります。
 奥まできっちり刺さっている事を確認して,ネジで止めます。

3:動作確認。
 電源コードを接続し,起動します。
 そのままWindowsを起動させるのではなく,キーボードのDeleteキーを連打して,BIOSを呼び出します。
 BIOSすら起動しない場合,即座に電源を切って,もう一度ビデオカードの取り付け全般を確認する必要があります。
 AGPコネクタに奥まで差し込まれているか。電源コネクタは奥まで差し込まれているか。などです。
 取り付けに問題ない場合,相性問題とか,製品の初期不良とかが考えられますが,今回は問題なく動作しました。
 なお,先日挑戦したRADEON9600の場合は,実はAGP3.0専用だったこともあって,この時点で起動すらしませんでした。

4:ディスプレイドライバのインストール。
 通常の手順でWindowsを起動します。
 通常,プラグ&プレイでディスプレイドライバが要求されるのですが,今回はそれではうまくいかなかったので,一度それを終了させました。
 附属のドライバCD−ROMをセットして,ルートフォルダにある setup.exe を起動して,そこからドライバをセットアップしました。

5:ユーティリティのインストール。
 再起動後,同じようにドライバCD−ROMからユーティリティをセットアップします。
 が……このユーティリティの使い道が今ひとつなので,今回はその日のうちにアンインストールしてしまいましたが(笑)

6:G550のユーティリティ類をアンインストール。
 コントロールパネル → プログラムの追加と削除 で,G550関連のユーティリティを探して,アンインストールします。
 念のため,再起動して,完了です。


性能確認

 いくつかのベンチマークをとってみました。
 って,G550では3D系のベンチマークなんてまともに動くモノが少ないから,そもそも何を使うかって話なんですが(笑)
 今回使用したベンチマークは,「HDBENCH v3.30」,「OpenGL bench v1.6.2」,「YBENGH 3.04a」の3つです。

 ベンチマークでの計測の結果,「向上した項目」,「あまり変化のない項目」,「低下した項目」とそれぞれ出ています。
 トータルのスコアで見るとかなり上昇していますから,ベンチマークだけが目的なら,目的は達成できたと言えますが。

 詳細は,ベンチマーク結果のページをどうぞ。


現時点での問題点

 一番大きな問題点として,画質の低下があげられます。
 正直,G550に戻す事を真剣に考えるくらいには低下しています。

 具体的な症状で言うと,ゴーストが出ている。という表現が適当ですね。
 1600×1200のディスプレイに1024×768の信号を入力して,上下左右に拡大される関係でぼやけて見える。というようなものではなくて,右方向に2〜5ドット離れたあたりに,うっすらと影が見えます。
 と同時に,アイコンはそれほどでもないですが,文字では水平方向ににじんでいるという感じもします。

 人によっては,「アナログ接続だから」と思うかも知れませんが,G550もアナログ接続だったわけで,これは純粋にビデオカードが原因と判断できます。
 ディスプレイの調整機能をあれこれやってみても変化はありません。
 調整の為にディスプレイのOSDを起動させると,そのOSDの文字がやたらとシャープに感じるのが悔しいと言うか……。

 なので……最悪の場合,G550に戻して,3D関係の機能が必要なソフトは全てdx5150MTで,という事になりそうですね。

 調整がどうにもうまくいかなかったので,画質を最優先としてビデオカードは元のMillennium G550に戻しました。


調整作業

その1:ディスプレイ(S2000)の機能による調整。
 自動調整では変化なし。
 クロック,フェーズを手動で調整しても見た目に変化した様子はなし。

その2:KVM切り替え器からディスプレイまでのケーブル交換。
 とは言え,KVM切り替え器からの出力を,DVI−I端子に入力していたので,D−sub側への変更することにもなります。
 が……効果なし。

その3:DVI−I端子側に,D−SUB変換コネクタを介して接続。
 具体的な配線は次の様になります。
AH3450のD−subコネクタ
  →(KVM切り替え器附属ケーブル)
  → KVM切り替え器
  →(両側ともD−subの)ディスプレイケーブル
  →D−subメス−DVI−Iオスコネクタ
  →ディスプレイのDVI−I端子

 結果……効果なし。

その4:解像度の変更。
 1600×1200で使用していたのですが,その解像度を1280×1024,1280×960に変更してみました。
 結果……明らかにシャープさが増しました。
 不思議な事に。
 シャープさが増した,というよりも,ゴーストが大幅に低減されています。デスクトップのアイコンなどで,『注意して見れば,出ているところもある』というレベルにまで改善されています。
 ……とりあえず……。1280×1024で使用してみる事に決定。
 他に1440×900という解像度も設定できたのですが,何故か表示の比率がおかしいのと,縦方向の広さを優先させたためです。
 最終目標は1600×1200で使えるようにすることですけどね。

 調整がどうにもうまくいかなかったので,画質を最優先としてビデオカードは元のMillennium G550に戻しました。


最終更新日:2009年 5月31日

前のページに戻る    次のページに進む
   目次(コンピュータ関係)ページへ   


はじめに 自己紹介 趣味の世界 お気に入り
ブログ
注:別サイトです
情報あれこれ いただきもの 更新履歴
リンク集 2次創作作品集 離れ(自作CG集)