萌ちゃんのお針箱
大学生になってバイトを始めた。バイト料が入ったら買おうと思っていたものが二つあった
お店の前を通るたびに、いつも見つめていた。絶対に買うと決めて見つめていた
〈ソーイングボックス〉と〈かぎ針セット〉・・ゲット出来たら、いろんなものが作れる・・
本で見ていた素敵な小物やセーターなんか、自分の手で作ってみたかった
高校生のころ、ちょっとだけ手芸部に入っていたが、続かなかった
勉強に追われることがなくなったら、天下晴れてやれるからと、ずっーと我慢していた
大学に入り、バイトを始め、初めて自分で稼いだお金を手にして、お店に行った
いつも見るだけだった、あこがれの品を手に入れ、本当にうれしかったのを覚えている
ソーイングボックスは、赤いサテンの内貼りがしてあり、赤いセルロイドの段仕切りがあった
かぎ針は、単品では何本か持っていたけど、ケース入りのシルバー・ゴールド全部がそろったのが欲しかったのだ
念願の道具を手に入れて、私の針仕事は本格的に始まった
それから40年余り、途中、子育てや仕事が忙しくなって中断したこともあるが
チクチクと針仕事にいそしんだ。作品が出来上がるのが楽しくて・・特に仕事をリタイアしてからは没頭した
いつも、布と針が入った百均のプラスチックケースを持ち歩いていて、寸暇を惜しんで手を動かしていた
指を酷使したせいか、還暦を迎えるころ、へバーデン結節になり、針仕事を辞めざるをえなくなった
針が持てなくなって、ちょっと気落ちはしたけど、やり切ったという満足感があったのであきらめられた
半生を費やした私の針仕事で生まれた作品、手元に残っているものもあり、手放したものもある
思い出の品を残しておこうと、このページを作ってみた
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